BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS 2016/4/9放送 #92 串焼き 浅五郎

料理が好き! 酒場が好き! そんな若い力がチームで作り上げた 明るく楽しく飲める店
最初の一品は、びっくりオリジナル料理!

東京都板橋区、都営三田線の高島平駅のひとつ手前、西台駅前にある商業ビルの2階。それが今回の店「串焼き 浅五郎」。創業2年目。店内では、いっぱいのお客さんと活気に満ちた若い従業員で、ムンムンに盛り上がっている。厨房で腕を振るうのは、店長の小泉崇裕さんと料理長の内田省吾さん。品書きに“イケメン店長おすすめ”とあるのも偽りなし。それどころか、この店の従業員さんはみんな美男美女揃い! それが目当ての常連さんも多そうだ。

早速、焼酎ハイボールで乾杯して、おすすめの一品をもらうことに。「じゃあ最初はAKP48から」と、不思議なメニュー名を言う店長。“?”を5つぐらい頭の上に浮かべた2人の前に出てきたのは、餅が乗ったピザ。噛りついてみて仰天、ピザ生地に塗ってあるのはトマトソースではなくあんこ! あんこに餅、ピザ生地にチーズ、この黄金コンビ2組がまさかの合体。「うまいけど、いきなり食うもんじゃないだろ!」と吠えるきたろうさんだが、その味には納得。すると店長が「“AKP48、おいしい”をいただいたよ!」と掛け声をかけ、従業員全員が「ありがとうございまーす」と声を挙げる。このノリ、一歩間違えれば押し付けがましいところだが、実に嫌味がない。言わされている感もなく、店で働く楽しさが伝わってくる。一本取られたきたろうさん、いつもと違う調子が、逆に愉快そう。今宵は少々、杯のピッチが上がる予感。

店長は、18歳でアルバイトからこの世界に入って料理一筋。店長と古くからの友人だった料理長は、自動車の整備士をしていたが、かねてより料理に興味があり、店長がかつて経営していた店を閉めたのを機に、2人で店を作ろうと誓った。そんな2人が頼りにしたのが、料理長の兄・内田浅樹さん。「私から見たらいつまでも弟ですから“お前なんかに任せられるか”と。店をやるのであれば、勝手なことはさせないよ」と、一枚噛むことになり、オーナーに就任。「ここは人生再生酒場。もう本当に頑張らないと、次のステップに行けないと2人も思ってるはず」と厳しくも優しく、店長と料理長を見守っている。

従業員にも、お客さんにも恵まれた

次のおすすめは一品目とは違って、王道定番メニューの牛スジの塩煮込み。素材を2時間煮込み、白だしと生姜でシンプルに味付けすることで、肉の旨みを最大限に引き出した一品。「牛スジが煮込まれてるねぇ! うまいわ、これ」。「牛スジの甘いダシが出てる! めっちゃ美味しい、このツユ」と、2人は大絶賛。続いての三品目は、串焼きの牛テキ。1本200円と聞いて「あ〜、安いなこれ。う〜んうまい!」と、きたろうさん。西島さんは「この味はニンニク醤油ですよね。焼き加減もミディアムレアぐらいの感じ」と、その味と柔らかさを褒める。オリジナル料理だけでなく、こうした定番料理がしっかりしているのも、この店の人気の秘密だ。

焼酎ハイボールで、すっかり顔を赤くした西島さんが「始めて1年半とは思えない店のまとまりと余裕。こういう店は、簡単に作れるものじゃないと思うんですけど、どうやったらこうなるんですか?」とオーナーに訊く。「店で何をしたいのか、(従業員の採用時に)必ず聞くんです。そうすると“一番大変なことからやらせてください”って。即採用でしょ? 私は人に恵まれました。それは従業員もそうですし、お客さんにも。甘えているわけじゃないですけど、お店とお客さんが対等でいられる感じを、お客さんに作っていただいている。それはすごく感謝しています」と言う。

最後の料理は鶏レバーの串焼きに、強めの塩とゴマ油を振った一品と、しらすをかけた菜の花のペペロンチーノ。どちらも新作メニューで、2人に名前をつけて欲しいという。レバー本来の旨さを引き出した串に、奇をてらった名前は似合わないと、きたろうさんは「浅五郎レバー」と命名。逆に西島さんは、季節限定メニューに特別感を持たせようと、菜の花のペペロンチーノに「NPP」と名付けた。若さとチーム力で常に進化しようとする、オーナー、店長、料理長、従業員を見ていると、思わず応援したくなる。そんな常連さんたちに混じって、季節ごとに新たに加わった味を楽しむ。それがこの店ならではの楽しみ方なのかもしれない。

浅五郎の流儀
その壱

あんこ(ANKO)を塗った生地に、餅を乗せたピザ(P)が480円。ゆえにAKP48! 意外や、あんことチーズの相性が抜群。“AKP48”480円(税込)
その弐

牛スジ、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、鷹の爪。それぞれの具材の味をうまく引き出す、白だしとショウガの味付けが秀逸。牛スジ塩煮込み480円(税込)
その参

ニンニクを効かせた自家製醤油ダレで、牛ステーキ肉を串焼きに。ミディアムレアに焼いた串はジューシーで、これでこの値段はお値打ち。牛テキ200円(1本・税込)
その四

余裕を持った接客を可能にしているのは、スタッフのチーム力。そして、苦労を惜しまない、優秀な若いスタッフがいるからこそ、この店の居心地の良さが生まれる。
その五

新メニューの命名をお願いされたきたろうさんと西島さん。塩焼きの鶏レバーにゴマ油をかけた串焼きは「浅五郎レバー」に。期間限定メニュー、しらすを乗せた菜の花のペペロンチーノは「NPP」に決定。浅五郎レバー1本180円(税込)、“NPP”380円(税込)
きたろうさんから、浅五郎へ贈る「愛の叫び」イケメンが働く姿は美しい。———きたろう
「串焼き 浅五郎」
住所

電話
営業時間
定休日
東京都板橋区蓮根3−9−6
サンビスタ西台2F
03-6279-8981
17:00〜24:00(土日祝は15:00〜)
年末年始
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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