BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#325

地鶏・焼酎

ウイング

2021/4/3放送

板橋区高島平で創業33年目
父親から受け継いだ確かな味と
二代目主人の飾らない人柄が魅力!

二代目主人の飾らない人柄が魅力!

放送8年目に突入した今回、きたろうさんと西島さんが訪れたのは、東京都板橋区高島平。高度経済成長期に高島平団地が建ち、大人気を博したエリアだ。さっそく今宵の酒場「地鶏・焼酎ウイング」へ向かうと、創業33年目の店は、庇に張られたビニールシートが破れてボロボロ……。二代目ご主人の佐藤晋一さんは、「もう10年ほど前から。大丈夫、もうすぐ張り替えます!」と気に留める様子もなく、「“おチャメな晋ちゃん”です」と自己紹介。そんな晋ちゃんに、ふたりは焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「もつ煮込み」。「さらさらスープのあっさり系。食べやすい!」と言う西島さんに、「これからどんどん煮詰まっていきます」と晋ちゃん。「それじゃ、いつも同じ味にならないね?」と聞くと、「手づくりだから、仕方ない」とあっさり答えて、きたろうさんも「アバウトだな〜(笑)」。焼き鳥以外の料理は、主に従業員の松井武彦さん(57歳)が担当。マイペースな雰囲気は、晋ちゃんと同タイプで、松井さんに、「破れたビニールシートどう思う?」と聞けば、「いいんじゃないですか」と、やっぱり気にしない!

平成元年、晋一さんの父・勝利さんが、屋台の焼鳥屋から、高島平に酒場を開業し、3店舗を展開。元々は洋風居酒屋だったそうで、店名の「ウイング」は、「大人が羽を休める場所に」と勝利さんが命名した。高校時代から店を手伝い、自分も店をやりたいと願っていた晋一さん。約10年前に「ウイング」を継ぎ、他の2店舗は父の引退に伴い閉店した。

次のおすすめは、洋風居酒屋時代から人気の「ミックスピザ」。パリパリの生地もソースも手づくりで、フレッシュトマトにたっぷりチーズが、シンプルながら、たまらないおいしさだ。

続いては看板メニューの「焼き鳥」を。さっそく松井さんが焼き始めるも、「焼鳥は焼いたことない」と言い出し、「えぇーっ!?」と仰天するふたり。選手交代して、ご主人が白レバ(タレ)、はらみ(塩)、ねぎま(塩)を焼き上げる。モットーは「一串入魂」。どれも串からはみ出るボリューム感で、「持つところがないよ!」と面食らいつつ、「焼き方うまい。これは評判いいね」と絶賛するきたろうさん。「よく言われます」と胸を張る晋ちゃんに、「期待値が低かったから、さらにおいしく感じるよ(笑)」。

オリジナル料理「悪魔焼き」に舌つづみ!

焼き鳥は、父親の仕事を見て自ら習得し、極めたという。「教わらないで、よくここまで美味しく作れるようになったね」と、きたろうさん。「父親からは、『あいつはまだまだダメだ』って、全然認めてもらえない」と頭を掻く晋ちゃんだが、「店は絶好調。常連さんも多くて、温かい目で見てもらってます」と幸せそう。「フライドポテト」や「南インドカレー」、「とり刺」など幅広いおススメメニューや、気軽に飲める雰囲気も人気の秘密だろう。

ここで登場したのは、「悪魔焼き」! 鶏もも肉をこんがり焼き、唐辛子入りトマトソースをたっぷりかけた一品は、ディアブロ(悪魔)と呼ばれるイタリア料理をヒントにしたとか。「めちゃ辛いのかと思ったら、日本風にアレンジされてておいしい〜。チューハイも進む」と、うれしそうな西島さん。きたろうさんは、「これ、にんにく入れなきゃ!」とダメ出し!?

独身のご主人は、「車のレースをしてまして……」と、10年前からSuper-FJというレースに参戦。優勝経験もあり、現役レーサーとして活躍中だ。きたろうさんは、「いろんな理由が分かった! そこにお金使うんだ」と納得するも、晋ちゃんは、「やる気がないって、よく言われるけど、自分では本当に情熱をもって店をやってるんです。高校生の頃からの夢だし! 店を辞めたいと思ったこともないし、楽しくて仕方ない。なのに、誰にも気づかれない」と苦笑い。これからの夢は、「店を発展させること。まずは父に追いつくことですね」と真面目な一面を見せながら、「お父さんは、お小遣い、全然くれないんですよー」などと言うから、「当たり前だよ!」と、結局、総ツッコミを受けるのだった。

最後の〆は、「鴨鍋」。ワクワクして待っていると、松井さんが、「鴨、どこですかね……?」とやって来て、またまた大爆笑。ようやく完成した鴨鍋は、大ぶりの東北産の鴨を贅沢に使い、具だくさんで、「これは、すごい!」と歓声を上げるふたり。「鴨の出汁が効いてる〜」と西島さんも喉が鳴る。晋ちゃんは、「お客さんに喜んでもらうのが一番楽しい。厳しい言葉をかけられても、いい勉強」と語り、一番きつかった一言を聞かれると、「『にんにく入れろ!』ですかね(笑)」。

ご主人にとって、酒場とは、「美味しいチューハイを飲んで、夢を語り合う場所」。これには、きたろうさんも深く頷き、「いろんな酒場があるっていいよね」と“晋ちゃんワールド”に魅了されるのだった。

ちなみに、ボロボロだったビニールシートの屋根は、収録1週間後、見事に張り替えられました!

「地鶏・焼酎 ウイング」の流儀

その壱

まずは創業当時から受け継がれる味 もつ煮込みを食らうべし!

昆布とかつおのだし汁に白みそと赤みそを加え、豚もつと野菜を弱火で約3時間煮込む。さらに、毎日30分間火を入れて徐々に味を染み込ませていく。
もつ煮込み315円(税込)

その弐

もつ煮込みは日によって味が違っても問題なし!

この日のもつ煮は作りたてのあっさり風味だったが、煮込むにつれスープが煮詰まり、こってりしてくるという。手作りのため、日によって味が違うのは問題ない、というご主人。もつ煮の味はその日のお楽しみ!?

その参

洋風居酒屋時代からの人気メニュー ミックスピザを食らうべし!

中力粉とドライイーストで作る自家製生地に、自家製トマトソース、フレッシュトマト、チーズを乗せる。オーブンで12分間焼き上げれば、パリパリの生地にたっぷりのチーズがとろりと溶けて絶品に。
ミックスピザ819円(税込)

その四

お店の看板メニュー焼き鳥を食らうべし!

ご主人自ら焼き上げる名物の焼き鳥は、低脂肪で鶏独特の匂いが少ない「あべどり」(岩手県産)を使用。白レバは生姜の効いたタレで、ねぎまとはらみは塩でいただく。
ねぎま137円(税込)、はらみ148円(税込)、白レバ210円(税込)

その伍

焼き鳥は『持ちやすさ』より『大きさ』重視

「一串入魂」がモットーの焼き鳥は、何と言ってもその大きさが特徴。串を手で持つことができないほどのボリューム感は、お客さんに喜んでほしいというご主人の思いがこもっている。

その六

ご主人オリジナルの洋風メニュー 悪魔焼きを食らうべし!

鶏ももの一枚肉に塩コショウで下味を付けて焼き上げ、玉ねぎ、ホールトマト、唐辛子で作る自家製トマトソースをたっぷりかける。イタリアでは鶏もも肉にトマトソースをかけた見た目がマントを広げた悪魔(ディアボロ)と形容されているとか。
悪魔焼き935円(税込)

その七

〆には必ず6種類の具材を使った鴨鍋を食らうべし!

この日の具材は、鴨、白菜、ねぎ、えのき、マイタケ、豆腐。臭みが少なく新鮮な東北産の鴨を分厚くスライスして贅沢に使用。昆布出汁と醤油、みりんで作る自家製スープは、父・勝利さん直伝のレシピだ。
鴨鍋(二人前)1,842円(税込)

きたろうさんから、ウイングへ贈る「愛の叫び」

情熱が見えない男
しかし焼き鳥の大きさに情熱を感じたよ

―――きたろう

「地鶏・焼酎 ウイング」

住所
営業時間
定休日

東京都板橋区高島平8-14-5
16:00〜24:00
木曜
※営業時間は都の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

ページトップへ