BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#420

とりしん

2023/3/18放送

20種類を超える絶品鶏料理が味わえる店!
大手アパレルメーカーを脱サラし
58歳で人気酒場を作り上げた男の物語

新鮮な「鶏刺し3種盛り」に舌つづみ!

本日の舞台は東京都新宿区揚場町(あげばちょう)。JR飯田橋駅から外堀通りを挟んだ向かい側、グルメスポットとして知られる神楽坂に隣接するエリアだ。きたろうさんと武藤さんがお邪魔したのは、創業14年目を迎えた「とりしん」。さっそく、ふたりは、ご主人の青木信和さん(71歳)に焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。

女将の史子(ふみこ)さん(57歳)が運んできてくれた最初の一皿は、「鶏刺し3種盛り」。むね、ささみ、ももを鹿児島の甘口醤油でいただく。「むね肉から食べるのがおすすめ」とご主人。「一番濃厚で、歯応えもちょうどいい。むね肉を基準に食べ比べて」と、自信たっぷり! 武藤さんは、さっそくむね肉を食べて、「新鮮でおいしい」と目を見張り、「ささみはとても柔らかくて、ももは味がしっかり!」と舌つづみをうつ。きたろうさんも、「旨いよ、もう旨い! びっくりしちゃうな」と大興奮。使用しているのは、鹿児島県産赤鶏で、さっぱりとした脂身は甘みがあり、程よい歯応えが特長だ。

続いては、新鮮な状態で低温調理を施し、ポン酢とごま油で味付けした赤鶏のレバー「レバポン」を。きたろうさんは一口食べて、「はぁ〜、旨いっ」とため息をつき、武藤さんも「トロッとしていて、新鮮でおいしい〜」と感動する。

都内の大学を卒業後、大手アパレルメーカーに就職し、マーケティングなどの経営術を学んだというご主人。人生の転機となったのは、史子さんと結婚して3年後、36歳の時だった。「高校の同級生に誘われて一緒に飲食店の経営を始めたんです。料理人としてではなく、マネージャーとして店づくりをする側。でも職人さんの仕事を見ていると、とにかくすごくて、おもしろい。だんだん自分も料理を作りたくなって、いろいろ勉強しましたね」。

ここで、次のおすすめ、自家製の「つくね」が登場! 店で肉を挽くところから手作りし、味噌や醤油、みりんなどで下味をつけて焼き上げる。軟骨入りの「やる気つくね」と、ニラ入りの「元気つくね」の2種類だが、どちらもボリューム満点! きたろうさんは、「これはつくねじゃないよ。ハンバーグだよ!」と驚き、武藤さんもパクリとかじりついて、「ジューシー。軟骨のコリコリした食感も楽しい」と大満足だ。

お客さんもスタッフもみんなが笑顔になれる店

珍しい「トマトの浅漬け」が美味!

36歳で脱サラし、酒場のマネージャーとして働いていたご主人。もともと料理好きだったこともあり、徐々に厨房で働くことが多くなっていったという。そして、22年後の平成21年、「歳をとっても、食い扶持を稼げる自分の店があれば、生涯現役でやっていける」と、自分の店「とりしん」を開業した。58歳での開業だったが、「遅いとは思わない。自分としては自然な流れ。毎日、毎日、こなすべき仕事を積み重ねてきました」と振り返る。現在、71席の店内を7人の従業員で賄っているそうで、「後々、従業員に店を任せて、自分は動かず口だけでお金儲けができれば……(笑)」と冗談交じり。きたろうさんが、「もともと営業マンだもんね。じゃあ、いつでも休みたい?」と聞くと、「そう、怠け者だから!」と笑う。武藤さんは、「こんなに料理へのこだわりが強くて愛があるのに、休みたいなんて!?」と、不思議がるのだった。

次に登場したのは、「トマトの浅漬け」。大きな丸ごとトマトを湯剥きして、かつお出汁で浅漬けにした、他ではなかなか食べられない一品。お口直しにもぴったりで、武藤さんは、「しっかりお出汁の味がする。さっぱり冷たくて、デザートみたい!」と箸が止まらない!

「とにかくお酒が好きで、焼酎にあう料理を追求していくうちに、焼酎→鹿児島→鶏料理に行き着いた」というご主人。料理のこだわりは、「自分が食べたいと思うものを出す! 基準は自分しかないので」と言い、オススメメニューには、「広島風とりかつ」、「せせりの塩だれ炒め」、「ベーコンチーズふわとろ焼き」など、垂涎ものの料理を揃える。店をやる上では、「これは嫌だと思うところを一個ずつ直したり、これが良いなということを一個ずつ取り入れたりして、常に新しい感性を持ち続けなきゃいけない。この料理を出せば絶対客が来る、なんてありえないんです」と語り、きたろうさんは、「えらいよ、全然怠けてないじゃん!」と感心するのだった。

最後の〆は、「とりしんサムゲタン鍋」。鶏ガラだけで出汁を取り、和風にアレンジした自慢の鍋だ。まずはスープを一口すすって、「あ〜、おいしい! 鶏の出汁がめちゃめちゃ出てる」と喉を鳴らす武藤さん。鶏の中には大麦を詰め、ミネラルや食物繊維もたっぷり! 滋味あふれる味わいだ。

ご主人にとって、酒場とは、「勝手に過ごせる場所。誰にも干渉されずに、スマホでも読書でも何でもできる。そういう場所だといいな」と言ってから、「生意気なことばっかり言ってスミマセン!」と頭を下げると、きたろうさんも「生意気なことばっかり言ったよ!!」と返して、愉快に笑いあった。

「とりしん」の流儀

その壱

まずはお店自慢の“鶏刺し”を食らうべし!

むね、ささみ、ももの3種類を鹿児島県の甘口醤油でいただく。濃厚な味で歯応えの良いむね肉から食べるのがおすすめで、3種類の部位の食べ比べが楽しめる。使用しているのは鹿児島県産の赤鶏。卵を産む役目を終えた赤鶏を自然の中で十分休ませてから食肉としていただくのだそう。
鶏刺し3種盛り1,408円(税込)

その弐

お店の名物! 鶏の旨みを凝縮した“自家製つくね”を食らうべし!

毎日店内で作る新鮮なひき肉を使った自家製つくねは、コリコリした軟骨入りとニラ入りの2種類。味噌、醤油、みりんなどで味付けして焼き上げる。ハンバーグサイズでボリュームも満点!
やる気つくね(軟骨入り)319円(税込)、元気つくね(ニラ入り)319円(税込)

その参

他ではなかなか味わえない“トマトのお漬物”を食らうべし!

湯剥きした丸ごとのトマトをかつお出汁で浅漬けにする。冷たく冷やしたトマトの浅漬けは、さっぱりしたデザートのような味わいで、お口直しにもぴったり。
トマトの浅漬け528円(税込)

きたろうさんから、とりしんへ贈る「愛の叫び」

こだわりののんきな父さん
鳥も幸せだよ!

―――きたろう

「とりしん」

住所
営業時間

定休日
東京都新宿区揚場町2-27 B1F
月〜金11:30〜13:30、17:00〜23:30
土祝17:00〜22:30
日曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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