BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#430

うみとはたけ

2023/5/28放送

神奈川県横浜市野毛の人気酒場で
まぐろの町・三崎在住のご主人が作る
絶品まぐろ料理を食べ尽くす!

まぐろの「心臓」に「上あご」!?

先週に引き続き、酒場激戦区・神奈川県横浜市中区野毛町(のげちょう)を訪れた、きたろうさんと武藤さん。今宵お邪魔したのは、酒場が建ち並ぶ野毛小路で創業15年目を迎えた「うみとはたけ」。三浦半島の三崎で水揚げされる新鮮なまぐろ料理が味わえる店だ。厨房で腕を振るうのは、ご主人の川西広行さん(48歳)と二人の料理人、鈴木俊次郎さん(48歳)と小宮翼さん(34歳)。きたろうさんと武藤さんは、さっそく、焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「まぐろ刺全部盛り」。本まぐろの大トロ、中トロ、赤身に、希少部位の上あごと心臓の5種類。「大トロは脂がすっごい! 噛めば噛むほど、おいしい〜」と、うっとりする武藤さん。なかなか出回らないという「心臓」は、シコシコした歯応えで、「食べたことない!」ときたろうさんもビックリだ。続いて、馬刺しのような見た目の「上あご」を食べて、「歯応えがお肉みたい。いやぁ、旨い」と舌つづみを打ち、「まぐろって、部位によってこんなに違うんだね」と感心するばかり!

ご主人は、野毛から約50q離れた神奈川県三浦市三崎在住。「うみとはたけ」は、その名のとおり、三崎の「海の幸」と「畑の幸」を食べられる店というわけだ。神奈川県横須賀市で生まれ育ったご主人は、子供の頃から寿司職人に憧れ、高校卒業後、都内の寿司店で修業を始めた。「怒られてばかりで、何度も逃げたくなった」という厳しい修業に耐え、転機が訪れたのは27歳の時。日本有数の漁獲量を誇る「まぐろの町」三崎にある、まぐろ問屋直営の酒場で働き始めた。そこでまぐろの美味しさと奥深さに魅了されたご主人は、5年間まぐろの本場で修業し、平成20年、32歳で「うみとはたけ」を開業。物件を探す中で、野毛の街に一目惚れしたそうで、「野毛って、サラリーマンが酔っ払って楽しく過ごしてる感じで、『あ、ここだ! 自分はこの街が合う』と思った(笑)」とか。

開業当初は、お客さんが少なかったものの、「だんだんと常連さんが増えて、親睦を深めるためのイベントを開いたりするうちに、コミュニティが広がっていった」そうで、時には会話の弾むカウンター席が取り合いになることも!?「常連さんたちが、閉店時間を超えて深夜2時、3時まで盛り上がったりすると大変。それから三崎に帰って、仕入れに行かなきゃいけないので、楽しいけど辛い!」と苦笑いするご主人だ。

三崎の海と畑の幸! 「まぐろの酒盗とトマトのピザ」

次のおすすめは、「まぐろの胃袋バターいため」。丁寧に下処理したまぐろの胃袋をスライスし、バターで炒めて胡椒とにんにくを加える。武藤さんは、「食感はホルモンっぽい。お肉よりあっさりしてクセがなく、臭みも全くない」とパクパク。ご主人は、「三崎の地元で食べているおいしいものをお客さんにも食べてほしい」と、店に行く前に、三崎にある鮪専門の魚市場を訪れ、まぐろを仕入れている。ここでは、胃袋、心臓、卵など、希少部位も手に入るため、豊富なメニューが揃うのだ。

次に登場したのは、トロトロに煮込まれた「まぐろ頭身煮付け」。きたろうさんは、「旨いっ」と舌つづみをうち、武藤さんも、「柔らかくて脂がのってる〜」と頬が落ちそう。ご主人によると、「脂や筋が多い頭の部分は、火を入れるとトロっとして、人気がある」とか。濃いめのタレと一緒にご飯にかけるお客さんもいると聞いて、さらにテンションが上がるふたりだった。

ご主人がまぐろ以外にもこだわる食材が、自宅の近くの畑で丹精込めて栽培する野菜だ。畑でとれたトマトに、湘南で水揚げされたしらすをかけた「しらしそトマト」をいただいて、「さっぱりして、女性が好きな味」と箸が止まらない武藤さん。きたろうさんが、「これこそ、“うみとはたけ”!」と言うと、ご主人は、「店に来る前に畑に寄って収穫しています。三浦大根や春キャベツなどもありますよ」と、とれたて食材にこだわる。さらに、地魚などまぐろ以外の鮮魚を仕入れている三崎の「大畑鮮魚」でも、ご主人の目利きはお墨付きで、「大将は、朝獲れの一番いいものばっかり持っていく。本当にこだわってるね」とのこと。そんな新鮮な魚は、「おつまみ握り」などお寿司でもいただけるそうで、他にもオススメメニューには、「まぐろの串かつ」、「春キャベツのだし煮」、「まぐろころころステーキ」など、“うみとはたけ”のおいしいものが目白押しである。

最後の〆は、「まぐろの酒盗とトマトのピッツァ」。まぐろの酒盗をアンチョビのように使ったオリジナルのピザは、自家栽培のトマトとしそを乗せて、食べ応えも十分。きたろうさんは、「酒盗が利いてる! こんなピザないよ。旨い!」と絶賛。最後の最後まで、まぐろ尽くしの料理を堪能したふたりだった。

ご主人にとって酒場とは、「地位や立場を忘れてみんなで楽しむ場所。常連さんも新規のお客さんも、みんなで盛り上がるのは楽しくて、やっててよかったと思いますね!」と満面の笑みを浮かべた。

「うみとはたけ」の流儀

その壱

まずはお店の人気メニュー“まぐろ刺全部盛り”を食らうべし!

「まぐろの町」として知られる神奈川県三浦市三崎在住のご主人が地元で仕入れる本まぐろを使用。大トロ、中トロ、赤身に、上あご、心臓の希少部位を加えた5種盛り。なかなか出回らないという心臓は、シコシコした歯応えでクセのないおいしさ。馬刺しのような食感の上あごも相当な希少部位だ。
まぐろ刺全部盛り1,980円(税込)

その弐

まぐろの希少部位“胃袋のバターいため”を食らうべし!

希少部位のまぐろの胃袋は、塩もみした後、約2時間茹でて臭みを取ってから調理する。スライスしてバターで炒め、胡椒とニンニクを加えれば、お酒のおつまみにぴったり! レモンをかけていただく。
まぐろの胃袋バターいため660円(税込)

その参

本まぐろの頭の肉を使った“煮付け”を食らうべし!

本まぐろの脳天を秘伝のたれでトロトロになるまで約20分煮込む。脂や筋が多い部位のため、火を入れるとトロっとした食感になり、たまらないおいしさに。濃いめの味付けはご飯にかけても相性抜群だ。
まぐろ頭身煮付け1,650円(税込)

きたろうさんから、うみとはたけへ贈る「愛の叫び」

うみとはたけのマグロ三昧
はたけはトマトだけ

―――きたろう

「うみとはたけ」

住所
営業時間
定休日
神奈川県横浜市中区野毛町2-71-9
平日16:30〜23:00 土日祝14:00〜23:00
不定休
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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