BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#437

炭火酒場

すす

2023/7/15放送

備長炭を使ったこだわりの炭火料理!
妻が作る絶品料理と夫の温かい接客で
人気酒場を作り上げた夫婦の物語

素材の旨みを引き出す「炭火焼き」の魅力!

今宵の舞台は東京都渋谷区幡ヶ谷。きたろうさんと武藤さんは、緑あふれる玉川上水旧水路「西原緑道」を後に、さっそく、今宵の酒場へ。京王新線幡ヶ谷駅から約30秒。甲州街道沿いに立つビルの3Fにある「炭火酒場 すす」は、旬の食材を使った炭火焼きが自慢の酒場だ。きたろうさんと武藤さんは、ご主人の小西洋(よう)さん(44歳)と妻の春紗(はるさ)さん(33歳)に迎えられ、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「お野菜の炭火焼き3種盛」(椎茸、ズッキーニ、白茄子)。焼き場で腕を振るうのは女将の春紗さんだ。ご主人は、「料理とお店の基本的なことを全部彼女がやってくれていて、私はお手伝い……」と笑いながら、色よく焼き上がった野菜を運んでくれる。武藤さんは、アツアツの白茄子を塩でいただき、「おいしい〜。ジュワジュワ!」と目を細め、「野菜の甘さがすごくわかる」と感激する。

もともと酒場の仕事に興味があったというご主人の洋さん。飲食業界で働いたのち、30歳の時には下北沢でバーを開業したという。しかし、バーを営むうちに、「きちんと料理を出す、炭火のある居酒屋をやりたい」と思うようになり、バーを3年で閉店。平成31年、40歳で「炭火酒場 すす」を開業した。春紗さんは、もともと洋さんが下北沢で営んでいたバーのお客さんだったそうで、彼女が厨房に立つようになったのは、開業から1年半後のことだった。

続いては、「地蛤の炭火焼き」を。大きな蛤を口いっぱいに頬張って、「幸せ〜」と至福の表情を浮かべる武藤さん。蛤の身の下にはスライスした椎茸が敷いてあり、殻に残ったスープと一緒にいただけば、これまた絶品! 「贅沢だね」と、きたろうさんも喉を鳴らす。椎茸を敷く調理方法は、お客さんのアイデアだそうで、「彼女はそういうことも嫌がらずに、どんどんやってみるんです」と自慢げなご主人だが、きたろうさんは、「旦那は何も働かないで、立ってるだけじゃない(笑)」と喝! ご主人は、「手を出すと怒られるんで……」とタジタジだ。

そんな春紗さんは、25歳の時から代官山のレストランに勤務。「客席が200席程あって、キッチンは戦場のよう。すごく大変でしたが、それを求めてたし、しごかれるのが楽しかった」と頼もしい。炭火は、この店に来て初めて扱ったそうで、「シンプルなものが、こんなにもおいしくなることに魅了された」とか。炭おこしもすべて春紗さんがやっているとのこと。「ご主人、それもやってないんだ!?」と、またまた、きたろうさんがツッコむと、「それも触らせてくれないんですよ……」と額に汗をにじませるご主人である。

トロトロなのに香ばしい! 「炙り豚のトロトロ角煮」

次に登場したのは、揚げたての「自家製がんもどき」。絹ごし豆腐、はんぺん、ひじき、干しエビ、卵を練り合わせ、オーダーが入ってから油で揚げる。表面はパリッ、中はふわふわで、「揚げたてはやっぱなんとも言えないよ!」と大興奮のきたろうさんだ。

洋さんと春紗さんが公私ともにパートナーになったのは、緊急事態宣言がきっかけだったという。「知り合ったのは10年以上前ですが、コロナ禍になるまで、6〜7年は全く会ってなかったんです。緊急事態宣言が出て、彼女がそれまで勤めていた店で働き続けられなくなったと、共通の知人から聞いて」とご主人。春紗さんはご主人の店で働くことになり、最初は仕事のパートナーという関係だった。しかし、コロナ禍で、力を合わせて店を運営していくうちに、「これからも、彼女がパートナーだったらいいな」と、ご主人がプロポーズ。春紗さんは、「おつきあいもしていなかったのに、ある日突然、『人生を共に生きてくれ』って(笑)。彼の勢いに乗っかってもいいかな!」と承諾。ご主人は、「彼女がいなければ、今とは全く違った景色になっていたはず。本当に感謝してます!」。

続いて、「炙り豚のトロトロ角煮」を。表面に焼き目をつけて圧力鍋で柔らかく煮込んだ豚バラ肉を、香り付けのため再度炭火で炙る。箸を入れれば崩れるトロトロの柔らかさと、炭焼きの香ばしさのコントラストが絶妙な一皿だ。春紗さんは、「食べ進めて変化がある方が、料理として楽しい。料理も遊びのひとつだから」と言い、店のオススメメニューには、「豚ロースの甘味噌漬焼」、「焼はんぺんの梅肉ソースがけ」、「クリームチーズと明太子のミニ春巻」など、おいしくて遊び心ある料理を揃えている。

最後の〆は、「炭火焼おにぎり」。魚沼産コシヒカリとひじき、ごま、大葉、鰹節などを混ぜ合わせ、出汁醤油を塗って炭火で焼き上げる。きたろうさんは、フーフーしながら一口食べて、「うっま!」と絶句。「炭火で外側がカリカリになればなるほど、中が蒸し焼き状態になって、フワフワになるんです」と春紗さんも胸を張った。

酒場とは、「笑顔が笑顔を呼ぶ場所」と春紗さん。ご主人は、「何かを貰ったり、置いて行ける場所」。グチを置いて行ったり、勇気や元気をもらったり! こだわりの料理と温かい接客が心地よい酒場である。

「炭火酒場 すす」の流儀

その壱

まずは名物の炭火焼きで味わう“旬の野菜焼き”を食らうべし!

この日の野菜は、高知県産の白ナス、岡山産の椎茸とズッキーニ。野菜を油でコーティングしてから炭火で焼き上げることで、全体に火がうまくまわり、蒸し焼き状態になる。
お野菜の炭火焼き3種盛 700円(税込)※季節によって内容は変わります

その弐

注文を受けてから揚げる“自家製がんもどき”を食らうべし!

絹ごし豆腐、はんぺん、ひじき、干しエビ、卵をよく練り、丸く形成して170℃の油で2分30秒揚げる。表面はパリっとして、中はふわふわ。注文が入ってから揚げるというこだわりも!
自家製がんもどき650円(税込)

きたろうさんから、すすへ贈る「愛の叫び」

炭火のすごさを知った。
夫婦愛とともにすすを満喫

―――きたろう

「炭火酒場 すす」

住所
営業時間
定休日
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-4 定石ビル3階
17:00〜23:00
不定休
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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