BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS 2017/03/04放送 #134 だれやめや

絶品! みやざき地頭鶏(じとっこ)料理 夫婦二人でその味を伝える阿佐ヶ谷、夜の“晩酌”屋
宮崎県が認定する最高の鶏肉

「だれやめや……」。まずは、看板の店名に「よく分からない言葉だなぁ」と首をひねるきたろうさんと西島さん。店に入って、ご主人の増田知一さんと麻由子さん夫妻に「あの店名はなんて意味ですか……? いや、焼酎ハイボールを頼んでからにしよ」と、一行は早々に常連さんと今宵の出会いに乾杯! この店名、“だれやめ”とは宮崎や鹿児島で“晩酌”のことを指すのだという。「だから晩酌屋っていう店名なんです」と、ご主人。夫婦揃って宮崎の出身。そんな店でまずいただくのが「みやざき地頭鶏(じとっこ)のタタキユッケ」。とここでまた、きたろうさんと西島さんの頭に「?」が浮かぶ。「じとっこ?」。地頭鶏とは、古くから宮崎県内で生産され、その美味しさから地頭職に献上されていたため、その名前がついた地鶏のこと。県内の53軒の限られた農家でしか生産が許されていない地鶏で、中でもご主人が一番こだわるモモ肉をタタキユッケでいただく。「こんなに鶏がレアなのに、全然臭みがないってすごいですね」、「微妙に鶏肉を食べてる感じじゃないんだよね」と、早くもみやざき地頭鶏の美味しさに魅了されたようだ。

次は、そのみやざき地頭鶏を炭火焼でいただくことに。すると、厨房に猛然と大きな火の手が! 「パフォーマンス! パフォーマンス!」と、きたろうさんが大喜びするなか、四角い網箱の中でみやざき地頭鶏が一瞬で焼きあがる。「できるだけ一瞬で焼いて、ぎゅっと旨みを閉じ込めます。すると水分を落とさずに柔らかい状態で焼けるんです」という。焼きあがった肉に添えてあるのは「へべす胡椒」。宮崎特産のへべすという柑橘を使った調味料で、これを少し付けて食べると絶品。「宮崎は分からない言葉が多いんだよ」とボヤきつつも、一口食べたきたろうさんは「これは普通の鶏と全然違う!」と表情が一変する。

修行経験がない分、毎日が修行の日々

宮崎の高校を卒業後、地元で交際をスタートさせた二人。ご主人は定職を持たず、麻由子さんが理容師などの仕事をしながら日本各地を転々としたという。そんな暮らしのなかで、いつか店を持つことが二人の夢に。なぜ酒場だったのか?を訊くと「親が飲食店をやっていて、小さい時から料理が好きでした。お金もなかったから、最初は夢を語ってるだけでしたが、ある時“やろう!”という話になって……」。決意したご主人は、麻由子さんとの結婚も決め、夢実現への道を突き進んだ。あえて修行をせず、独学を積んだご主人には、ある思いがあった。「修行したかどうかじゃなくて、今出してる料理が美味しいかが大切。でも最初はやっぱり大変でした。お客さんも来なかったし、売り上げも悪くて……」。しかしそんなご主人を、麻由子さんは「なんとかなるよ」と励まし続け、今がある。

みやざき地頭鶏と並んで、有名な食材といえば宮崎牛。ということで、次の一品は「宮崎牛の炙り刺し900円(Sサイズ・税抜 ※仕入れ次第のメニュー)」。宮崎の甘い醤油、それもニンニクを漬け込んだ醤油で食べると絶品。「宮崎牛ってこんなに美味しいんですね。焼き方も上手で香ばしいの」と西島さん。続けて、最後の一品をお願いすると、「みやざき地頭鶏の鳥鍋」が登場。鍋で食べるみやざき地頭鶏は、ギュッと締まった歯ごたえはもちろんのこと、出汁のうまさが桁違い。きたろうさんが「あ〜〜〜、うま!」と唸り食事を締める。

連日盛況の「だれやめや」だが、ご主人は自戒を込めて言う。「やっぱり自分が修行してないって事もあって、味で負けたくないっていうか、そこは常に思ってます。だからこそ、毎日が修行みたいな感じです」。そんなご主人を麻由子さんは「今、主人は人生で一番頑張ってるんじゃないかっていうくらい頑張ってるんで、文句はないです。文句を言ったらバチが当たります」と笑う。そんなおしどり夫婦の鶏料理、深くていい味が出るのも納得だ。

だれやめやの流儀
その壱
まずは宮崎県の地鶏 地頭鶏(じとっこ)のタタキユッケを食らうべし!
みやざき地頭鶏のモモ肉は、開店にあたって一番こだわった食材。そのタタキユッケを、宮崎県産ブランド卵、黄金の力に一度くぐらせてからいただく。みやざき地頭鶏のタタキユッケ990円(税抜)
その弐
地頭鶏の炭火焼を食らうべし!
ものすごい火を上げながら、ごく短時間で焼き上げることで美味しさを閉じ込める炭火焼。みやざき地頭鶏のモモ炭火焼き1,200円(Mサイズ・税抜)
その参
必ずお店自慢の地頭鶏鍋を食らうべし!
地頭鶏モモ肉とムネ肉、玉ねぎ、しめじ、絹豆腐、長ネギ、春菊などを、北海道産羅臼昆布、かつお節、醤油の出汁でお鍋に。みやざき地頭鶏の鶏鍋1,860円(1人前・税抜)
きたろうさんから、だれやめやへ贈る「愛の叫び」阿佐ヶ谷で見つけた宮崎産おし鶏夫婦———きたろう
「だれやめや」
住所
電話
営業時間
定休日
東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-34-10
03-5397-3741
18:00〜23:30
月曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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