BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS 2017/10/14放送 #161 暮ラシノ呑処 オオイリヤ

外国人旅行客も大喜び!沖縄のエッセンスを利かせた若き夫婦のおしゃれ酒場
牛、豚を使わない、オリジナル煮込み

東京下町、台東区の入谷の一角にある“イマドキ”の酒場「暮ラシノ呑処 オオイリヤ」。おしゃれなカフェ風の店に入ると、ご主人の常山鯉一さんと、妻の由美子さんが出迎えてくれる。焼酎ハイボールをお願いすると、店のおしゃれ具合に反して、グラスになみなみで登場。喜ぶ酒呑みのきたろうさんと西島さんは、常連さんとご機嫌な乾杯を交わし、最初のオススメをいただくことに。「名物の鳥の皮とハツの煮込みです。カツオの出汁とニンニクを利かせて、ちょっとさっぱりめに」と、ご主人。熱々の煮込みを頬張り、「あっさりしてるけど、この鶏皮のコクが染みてますね」と西島さん。「お店を始める時、煮込みの美味しい店にしたいと思って。それも牛や豚のモツ、味噌煮込みではない、あまり他にない煮込みにしたくて。継ぎ足し継ぎ足し作っているので、すごく煮込まれた皮と、入れたばかりの皮で、また食感が違うんです」。これがまた焼酎ハイボールによく合うと、喜ぶ2人。続けて次の料理をお願いすることに。

「僕は沖縄の山原(やんばる)という所の出身なんですけど、そこの若鶏を使った蒸籠蒸しです」と、出てきた蒸篭の蓋を開けると湯気に包まれて、はち切れんばかりの鶏むね肉が! 「見るからにブリンブリンじゃないですか!」と西島さんが喜ぶと、由美子さんが2種のソースを説明してくれる。「ひとつが山椒、コリアンダー、八角の入った胡麻ラー油ソース。それとニンニク酢ソース」。地鶏の肉質はもちろん、スパイシーかつ香りの強い胡麻ラー油や、あっさり系のニンニク酢との相性も素晴らしい。

女性が喜ぶたっぷり野菜のグリル

店を始めてまだ2年。もともとご主人は沖縄から上京し、アパレル関係で働いていたと言う。「まだ若かったんで、おしゃれなところで働きたいと思って」と、ミーハーな気持ちでカフェで働き始めたのをきっかけに飲食業へ転身。いつしか自分で店を持ちたいと思うようになった。由美子さんも「私もそれに乗っかろうと思って(笑)」と、OLを辞めて飲食店でのアルバイトを始め、様々な飲食店で働いたという。結婚して4年後に、ここ入谷に念願の店をオープン。“大丈夫だ!”という自信と、“大丈夫か?”という不安に包まれてのオープンだったが、思わぬ追い風が吹いた。「壁に英語がいっぱい書いてあるね?」と、きたろうさんが訊くと、「近くにゲストハウスがありまして、外国のお客さんが多いんですよ」とご主人。下町に泊まるのがヨーロッパからの旅行客の間で流行っているようで、ゲストハウスの紹介で外国人客が毎夜訪れるのだという。そして日本の酒場を楽しみ、“素敵な体験だったわ!”などと壁にサインしていくという。

次の料理は島野菜のグリル。沖縄の野菜をメインに鎌倉の野菜を加えた、色とりどりの鮮やかな一皿。「マグロの酒盗ソースを絡めてあります。しっかり炒めたネギ、それからニンニクとマグロの酒盗で作ったソースです」と言うご主人。「すごい、つまみになっている。塩味がしっかりしてるからですね」、「これは女性に人気があるだろうな」と、2人の箸は止まらない。

最後は「もずくのボロボロジューシー」という沖縄の料理。“ボロボロ”という言葉に頭を傾げていると「もずくとお出汁と塩の、ちょっと優しい感じの雑炊みたいなものなんです」とご主人。丸しいたけと少量の米に、水を足してふやかすところから作り始める、手間のかかった一品だが、お腹に優しい味付けが〆にぴったり。お腹もちょうどいい感じに膨らんだところで、なぜ店を沖縄料理店にしなかったかを訊くと「僕が酒場をやりたいと思ったのは、いろんな料理ができるから」とご主人。ルーツを感じさせつつ、自由に料理を出したいというご主人に、「要は、おしゃれにやりたいんだよ」と、意地悪なきたろうさん。これにはご主人も由美子さんも大笑い。縄のれんにいつものつまみもいいけれど、たまにはしゃれた店で、気構えずざっくばらんに飲みたい。それなら、こんな下町飲みもいいかもしれない。

オオイリヤの流儀
その壱
まずはさっぱりとした名物鶏もつ煮込みを食らうべし!
カツオ出汁の醤油ベースでしっかり煮込んだ、鶏の皮とハツの煮込み。じっくり煮込まれた鶏皮と、まだ煮込みの浅い鶏皮の食感の対照がいい。鶏もつ煮込み580円(税別)
その弐
人気メニュー やんばる鶏むね肉蒸籠蒸しを食らうべし!
ご主人が育った沖縄で飼育されている地鶏「やんばる地鶏」を使った蒸籠蒸し。その濃厚な味はもちろん、肉質の良さは特筆モノ。やんばる鶏むね肉蒸籠蒸し1,280円(税別)
その参
沖縄から直送される島やさいのグリルを食らうべし!
野菜の内容は仕入れにより変わるが、この日は白ゴーヤ、ウリズン、丸オクラ、島かぼちゃ、島ニンジン、ナスなど約10種類。マグロの酒盗を使ったソースも美味。島やさいのグリル980円(税別)
その四
〆には沖縄の雑炊 もずくのボロボロジューシーを食らうべし!
ジューシーとは沖縄で炊き込みご飯のことを指す。一般的な炊き込みご飯をクファ(=固い)ジューシーと言い、汁気の多い雑炊をボロボロジューシーと言う。もずくのボロボロジューシー780円(税別)
きたろうさんから、オオイリヤへ贈る「愛の叫び」 2人でつくった 恐れ入谷のオオイリヤ。―――きたろう
「暮ラシノ呑処 オオイリヤ」
住所
電話
営業時間
定休日
東京都台東区下谷2-21-8 河野ビル1F
050-5589-8274
18:00〜23:30
日曜、第1・3月曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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