BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS 2018/12/22放送 #216 居酒屋 路地裏

ビジネスタウン・品川で 街の移り変わりを見てきた女将が 息子と共に守るホルモンの味
夫婦で築き上げた大切な店

新幹線の乗り入れが始まってから、急速にビジネス街へと変貌を遂げた品川駅周辺。そんな街の、とある細い路地を抜けると、小さな飲み屋と住宅が肩を寄せ合う一角に出る。「いい感じだろう。見えてきた『路地裏』。まさしく路地裏ですよ」と、きたろうさん一行が期待を膨らませてやってきたのは、創業35年目を迎えた、その名も「路地裏」。お店を切り盛りするのは、女将の東三枝子さんと、二代目を継いだ息子の金正浩さん。まずは焼酎ハイボールで、いつものように“今宵に乾杯!”。最初の一品は、一番のオススメだという「激辛牛すじ煮込み」。「うん、柔らかくて美味い。これは徐々に辛くなるんだろうな。本当に美味しい唐辛子を使わないと、こんなに甘く辛くはできないよな」と、きたろうさん。じっくりと時間をかけて仕上げた、女将考案の煮込みに、早くも魅せられたようだ。

昭和48年、女将はご主人の南鉄さんと結婚。2人は親戚が営む飲食店で働いていたが、昭和61年に独立し、うなぎをメインにした「うな鉄」という酒場を開業。しかし、開業からわずか7年で、ご主人は病で帰らぬ人となってしまう。しかし、女将は「主人が作った店を守りたい」と頑張り続け、その姿を見ていた正浩さんが、一度は銀行に就職したものの、二十歳の時に、女将が過労で入院したことをきっかけに、店を継ぐ決意をした。「元はうなぎを扱っていて、父はその値段にもこだわって950円から値上げをしなかったんですね。それが赤字になって店も傾きかけて、うなぎをやめようと。でも、うなぎを出してないのに“うな鉄”じゃマズイよって」。二代目の案で店は「路地裏」になり「うな鉄」の名前は、裏手の看板に残るのみとなった。そんな先代の頃からやっているメニューが「山芋の磯辺揚げ」だ。すった山芋を海苔で包み、カラッと揚げて天つゆでいただくこの一品。「山芋がおもちみたいで、おいしいね」と、味がきたろうさんの舌に合ってるのか、今宵はベタ褒め!

街は変わっていっても、人情は変わらない

次は「和牛ホルモン刺し」。この店のホルモン刺しは、ボイルした大腸を細く切り、塩、コショウ、ごま油で味付けしたもの。「いい香りがしてる。さっぱり美味しく食べられる」と、西島さんも大絶賛。食感を楽しんだ後は、濃厚な旨味が楽しめる「おつまみ牛テール」。「テールって、美味しいんだよ」とワクワク顔のきたろうさんの前に出てきた皿には、骨からホロっと肉が剥がれるほど、よ〜く煮込まれた牛テール! 「これも母オリジナルの醤油ベースが味の決め手なんですけど、ちょっとピリッとします」という二代目の言葉に頷きながら、「あ、美味しい。テールの出汁がすごい。やっぱり骨の周りの肉はうまいね」「コラーゲン質のところ、美味しい。ここに旨味があるんですよね」と、2人の箸が止まらない。

“酒場をやるしかなかった”と同時に、“息子がいなかったら、多分やってこられなかった”という女将。また息子は「一人っ子なので、母しかいないですからね」と、その絆の深さを語る。そして女将は「孫が2人がいましてね、今度は孫が店を継いでくれますから」と、顔をほころばせる。二代目は「まだ中学生ですからねぇ。継ぐと言われても、嬉しいのと、嬉しくないのと、半分半分かもしれないです。仕事が大変なことを分かっていますからね」と笑う。そして最後の一品「石焼き牛すじ丼」が登場。石焼ビビンバの器に、ご飯と最初に食べた牛すじ煮込み、生卵を入れて、よく混ぜ、おこげを作りながら食べる。「すごい! ご飯だけど、お酒が飲めるご飯メニューだと思う」とは西島さん。牛すじ煮込みの辛さと旨味が、ご飯と卵と混ぜることで相乗効果をあげて、西島さん曰く「最強!」。高層ビルが次々と立ち、風景が目まぐるしく変わるなかで、変わらない味と人の顔がある。まさにこの「路地裏」は、そういう変わらぬ一軒だ。

「居酒屋 路地裏」の流儀
その壱
まずは名物 激辛牛すじ煮込みを食すべし!
牛すじを約1時間煮込み、特製スパイス、醤油で味付け。人参、大根、こんにゃくを加えて、弱火で約6時間も煮込むという、手間のかかった一品。激辛牛すじ煮込み680円(税別)
その弐
父親から受け継ぐ人気メニュー 山芋の磯辺揚げを食すべし!
すりおろした山芋を、海苔で巻いてカラッと揚げた、餅のような食感の一品。山芋の磯辺揚げ480円(税別)
その参
一度食べたら忘れられない味 ホルモン刺しを食すべし!
ボイルした牛の大腸を細かく切り、塩、コショウ、ごま油で味付けした一品。和牛ホルモン刺し580円(税別)
その四
二代目考案の人気メニュー おつまみ牛テールを食すべし!
牛のテールを、3時間以上も弱火で煮込む。煮込むことでエキスが出て、白濁のスープになる。おつまみ牛テール780円(税別)
その伍
〆には必ずボリューム満点の名物メニューを食すべし!
石焼ビビンバの熱い器に、ご飯と生卵、激辛牛すじ煮込みを入れ、かき混ぜておこげを作りながら食べる一品。石焼き牛すじ丼850円(税別)
きたろうさんから、居酒屋 路地裏へ贈る「愛の叫び」 路地裏で見つけた初体験の味 路地裏バンザイ―――きたろう
居酒屋 路地裏
住所
電話
営業時間

定休日
東京都港区港南2-2-4
03-3450-3030
11:00〜5:00、日曜・祝日は〜23:00
※全営業日14:00〜17:00は休憩
年末年始
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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