BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#230

大衆酒場

三鷹のやまちゃん本店

2019/3/30放送

タイ料理にジャマイカ料理も!
様々なジャンルの絶品料理と客を飽きさせないもてなし
若き主人の遊び心が楽しい酒場

人との出会いを大切に流れに逆らわず生きる料理人

赤提灯が揺れる『三鷹のやまちゃん本店』は、武蔵野市で平成二九年に創業した大衆酒場。カウンターに座ってさっそく常連さんと焼酎ハイボールで乾杯! ノリのいいご主人の山本研二さんと店を手伝う伊藤大輔さんも加わった賑やかな今宵のスタートに「乾杯が似合う店だねぇ」ときたろうさんは早くも上機嫌。

まずは開業当時から人気の「おでん」。里芋、手羽先、豚足など珍しい具材に目移りしつつも、きたろうさんが選んだのは飴色に輝く大根! あつあつを一口。ジュワリと広がる出汁の風味。「やっぱりうまいねぇ」と目を細める。手羽先を頼んだ西島さんも「柔らかい! お肉がほどける〜」と舌鼓。

34歳の若さで店を切り盛りするご主人は徳島の出身。仕出し屋を経営する両親を見て、「自分は絶対やりたくない」と思っていたそう。高校卒業後は心と体を鍛えようと自衛隊に入隊した。20歳で除隊して大阪の和食店で修業。23歳で上京し、「和食とは全く違うジャンルでやってみたかった」と吉祥寺のタイ料理店で働くことに。

そんなご主人の自家製「タイ風生ソーセージ」が次の一皿。豚ミンチ、にんにく、しょうが、ミミガーなどを混ぜ合わせて8時間以上発酵させる手の込んだ一品だ。パクチーや唐辛子と一緒に食べると、「外国の味!噛みごたえもあっておいしい!」と西島さんも絶賛。

タイ料理店に勤務して約3年、海外でも働きたいと思っていたご主人は、「相談した先輩の愛読レゲエ雑誌にジャマイカの和食店の求人が載っていて。即決でした」と27歳で単身ジャマイカへ。「えー! 流れとか縁に逆らわないタイプなんですね」と驚く西島さん。ジャマイカでは現地人女性との素敵な出会いもあったという。照れながら見せてくれた写真に「すごい美人!」と盛り上がるも、「日本で店を開こうと帰国したら振られちゃって」と寂しそう。「えらいですよ。自分が楽だとか楽しすぎる状況になると、そこを出なきゃ!と思うんですね」と西島さん。「向上心がある」ときたろうさんも声をかけると、「そんなふうに褒めてもらえて嬉しいです!」と笑顔が戻る。

お客さんを楽しませたい一心で様々なアイデアが!

ジャークチキン

三品目はジャマイカで教わった郷土料理「ジャークチキン」。こんがり焼けた骨付きチキンに「バーベキューみたい!」ときたろうさん。「ボリュームある!」とかぶりついた西島さんも「すごくおいしい! 意外と繊細な味」と興奮気味だ。野菜と香草を混ぜたジャークソースの味わいに「見た目を裏切るおいしさ」と感激するふたり。

ジャマイカから帰国後、33歳で開業。「三鷹は吉祥寺より家賃が安いし、横丁っぽいところも気に入った」という。「ほんといいよね! この雰囲気」ときたろうさんも同感だ。「ジャマイカ、東京、徳島に店を持ちたい」と夢が広がるご主人を常連客だった伊藤さんが手伝う。「大将は優しいし、持って生まれた天性の“トーク力”がある!」(笑)と言うと、「味かと思いきや、トーク!?」と西島さんは大笑い。

「次は徳島半田町のそうめん!」と、竹を準備し出すご主人。「え! 流しそうめん!? まさか! ここで?」唖然とする西島さんだが、座敷まで伸ばした竹にそうめんが流れると大はしゃぎ。「楽しい! 半田そうめん、おいしい!」。きたろうさんも「子どもと来たら、たまらないね」とつぶやく。餅つきやハロウィン等のイベントを開催するなど、お客さんを飽きさせない工夫も満載だ。

最後の一皿は、なんと「ロシアンルーレット寿司」。三貫の寿司の中にカラシたっぷりの一貫が……。「いらないよ、そんなの!」と言いながら、常連さんと3人、「せーの」でぱくり。と、顔をしかめて鼻をつまむきたろうさん。「容赦ないよー。手加減するだろ、普通!」と泣き笑い。とにかくお客さんを楽しませたいご主人にとって、酒場は“コミュニケーションの場”。「愛されているのが伝わってくるね」ときたろうさん。あたたかい空気と奇想天外な楽しさが詰まった笑いの絶えない一軒だ。

「三鷹のやまちゃん本店」の流儀

その壱

まずはお店自慢のおでんを食すべし!

出汁のベースは醤油と鰹節をベースにした特製出汁で、里芋・手羽先・豚足など珍しい具材も入っている自慢の一品。
おでん/各100円(税別)

その弐

タイ料理店で学んだ自家製ソーセージを食すべし!

豚ミンチ・にんにく・生姜・ミミガーなどを混ぜ合わせ8時間以上発酵させた自家製ソーセージ。
やまちゃんの生ソーセージ(タイ風)/400円(税別)

その参

ジャマイカの郷土料理
ジャークチキンを食すべし

数種類の野菜と香草を混ぜ合わせたジャークソースに一晩漬けこみ、オーブンで約20分焼き上げる。ジャマイカで教わった郷土料理。
ジャークチキン/1,000円(税別)※要予約

その四

故郷徳島の名物を使った流しそうめんを食すべし!

ご主人特製の麺つゆと徳島県の半田そうめんを使用。思わず西島さんも「楽しい!おいしい!」と叫んでしまう一品。
流しそうめん/1人前400円〜500円(税別)※夏期限定 3〜20名まで

その五

〆には必ずカラシ入りのロシアンルーレット寿司を食すべし!

ロシアンルーレットやまSUSHI(カツオ)/300円(税別)※ネタは仕入れにより替わります
とにかくお客さんを楽しませたい主人が編み出した一品。
常連のお客さん、きたろうさん、西島さんで挑戦するも、きたろうさんが大当たり。

きたろうさんから、やまちゃん本店へ贈る「愛の叫び」

34才でぎっしりつまった人生
からしもぎっしりつまってた。

―――きたろう

「大衆酒場 三鷹のやまちゃん本店」

住所
電話
営業時間
定休日
武蔵野市中町1−19−11
0422-90-6850
17:00〜26:00
不定休
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

ページトップへ