BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#235

酒と肴

ぼたん

2019/5/11放送

輝くセンスで料理の可能性を広げる!
割烹着姿のパワフル女将が腕を振るう
趣向を凝らした創作和食に舌つづみ

旬の食材を驚きのアレンジで!

門前仲町や両国からも近く下町風情が残る江東区・清澄白河で、平成26年に創業した「酒と肴 ぼたん」。バーのようなおしゃれな店をひとりで切り盛りするのは、和服に割烹着姿の若き女将・金岡由美さん。さっそく焼酎ハイボールを注文して「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、旬の食材を使った「白魚とふきのとうの春巻き」。珍しい組み合わせに「創作和食ですね!」と目が輝く西島さん、一口食べて、「ふわふわの白魚とふきのとうの香りがすごく合う〜」と大感激。「イタリアンの店で食べた白魚とふきのとうのパスタがおいしくて、春巻にしてみました」と女将。「手間のかかることをやってるなぁ」と感心しながら、「白魚の春巻きなんて初めてだよ」と言うきたろうさんに、「きたろうさんの『初めて』も、なかなかない! 初体験は若返りますよ〜(笑)」とはしゃぐ西島さん。

中華料理店を営む両親を幼い頃から見て育った金岡さんは、高校卒業後、自然と料理人の道を選ぶ。和食店を中心に18年ほど修業を積んだのち、35歳で独立。「今まで勉強してきたことを、今度は自分でやってみたい」と、清澄白河に店を構えた。和の雰囲気にこだわった店のデザインは、知り合いの建築家に依頼して造り上げたという。

次の料理は、「メヒカリと新玉葱の南蛮漬け」。パプリカの彩りも美しい一皿に、「鮮やか! 季節感がある」と西島さん。「きれいだね。おやじの作る料理とは違うな。漬かり具合もちょうどいい」ときたろうさんもベタ褒めだ。メヒカリの素揚げは作り置きせず、直前に揚げてタレにつけるという温かい南蛮漬け。「作りながら揚げたてをつまんでいたら、それがおいしくて。お客さんもこの方がいいかなって」とお茶目に笑う女将。

店で使う魚は、毎朝、女将自ら豊洲市場で仕入れている。築地時代から行きつけの店で食材の説明を聞き、必ず自分の目で確かめて選ぶ。店の人からも「すごく目利きが上手。こちらも油断できない」と言われるほどだ。仕入れの後は店に戻り、その日のメニューを考えて下準備をし、和服に着替えて11時の閉店まで一人で店に立つ多忙な毎日。

頼もしい人柄がつなぐ出会いの酒場

ホタルイカと新ワカメのしゃぶしゃぶ

ここで次の一品、女将アレンジの「あん肝」が登場。あん肝の上には、あんぽ柿(干し柿)、奈良漬、金柑が! 「ケーキみたい」と驚くふたり。「金柑が絶妙! 一つひとつの素材が活きてるね」と感心するきたろうさん。「まったりしたあん肝と柿に、奈良漬と金柑でさわやかさをプラスして、金柑の皮の苦みもアクセントに」と女将。独創的なアイデアは、「いろいろな所に食べに行ってヒントを得ることも多いです。新メニューを出すときはドキドキしますね。おいしいと思っても売れないこともあるし」。

常連さんからは「由美さんは酔っ払いには厳しい」と言われるも、その頼もしい人柄がつなぐ縁も多いようで、5年来の常連客・磯貝晴香さんは、この店で出会った男性と結婚したそう。「ここで出会って結婚したカップルはもう一組いて、3組目は私がなりたいんだけど」と冗談交じりに笑う女将に、「恋愛している暇がないよね」ときたろうさん。「でもね、おやじたちは、そんな由美ちゃんに会いに来たくなっちゃうんだよね」と思わず本音も!?

お次は旬食材をシンプルに味わう「ホタルイカと新ワカメのしゃぶしゃぶ」。昆布出汁で20秒ほどしゃぶしゃぶしたホタルイカに「こんな食べ方初めて!」と感動する西島さん。生ワカメは一瞬で鮮やかな緑色に変わり、「シャキシャキ感と粘りが同時に味わえて、磯の香りがすごい」と興奮が止まらない。

忙しい日々の中でも大切にしているのは、「真面目に一生懸命やること」。「料理の仕込みも簡単にしようと思えばできるけれど、手を抜かずちゃんとやる。お客さんからの反応はダイレクトですしね。おいしいと言ってもらうのが一番なので」という女将言葉に、「勉強になる。心に刺さる……」と殊勝な西島さんだった。

締め一皿は、「からすみそば」! 冷たい蕎麦に自家製のからすみをたっぷりまぶした贅沢すぎる一品だ。「からすみの量がすごい! 蕎麦の香りと合うんですね。覚えちゃいけない大人の味を覚えちゃった!」と西島さん大絶賛。きたろうさんは、もう食べるのに夢中!

今後は、「この店を大事に長くやっていきたい」という女将。「酒場は出会いの場。いろんな年代や職業の人たち、普段知り合わないような人たちが仲良くなれる場にできれば」。輝くセンスで料理の可能性と人とのつながりを広げてくれる、心惹かれる一軒だ。

「酒と肴 ぼたん」の流儀

その壱

まずは白魚とふきのとうの春巻きを食らうべし!

知り合いのお店で女将が思いついた一品。
白魚とふくのとうを春巻きの皮に包み、180度の油で色が変わるまで揚げた、口当たりはサクサク。
白魚とふきのとうの春巻き(2本)/700円(税別)
※時期によって価格・内容は異なります。

その弐

お店の人気メニュー!
メヒカリとい新玉葱の南蛮漬けを食らうべし!

メヒカリの素揚げは作り置きせず、提供する直前に揚げ、タレに着ける。
豊洲の市場に女将が自ら仕入れに行く。
メヒカリと新玉葱の南蛮漬け/700円(税別)
※時期によって価格・内容は異なります。

その参

他では食べられない!女将アレンジのあん肝を食らうべし!

あん肝にあんぽ柿、奈良漬け、きんかんを乗せ、バルサミコ酢をかける
他とは変わったあん肝のアレンジ。
あん肝/700円(税別)
※時期によって価格・内容は異なります。

その四

旬の食材ホタルイカと新ワカメのしゃぶしゃぶを食らうべし!

旬のホタルイカを新ワカメを昆布だしにしゃぶしゃぶして食べるなんとも贅沢な一品。新ワカメはしゃぶしゃぶさせるとすぐに色が変わり、西島さんもびっくり。
ホタルイカと新ワカメのしゃぶしゃぶ(1〜2人前)/1500円(税別)
※時期によって価格・内容は異なります。

その伍

〆には必ず自家製のからすみそばを食らうべし!!

ホラの卵巣を塩漬けにして乾燥させたカラスミを
ふんだんに乗せた大人の味のそば。〆にぴったりな一品。
からすみそば/1500円(税別)
※時期によって価格・内容は異なります。

きたろうさんから、ぼたんへ贈る「愛の叫び」

パワフル女将に料理の可能性を見せて頂きました。

―――きたろう

「酒と肴 ぼたん」

住所
電話
営業時間

定休日
江東区白河2−9−2
非公開
平日18:00〜24:00
土日16:00〜23:00
月曜・臨時休業あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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