BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#244

焼鳥

鳥末

2019/7/13放送

甲子園を目指しながらも挫折し
転職を繰り返した男が作り上げた酒場
家族を守るため、味も心も直球勝負!

「しいたら」「かわねぎ」「いかまる」独創的絶品料理の数々

“横浜スペシャル”第二弾は、伊勢佐木町商店街からスタート。青江三奈の“伊勢佐木町ブルース”を口ずさみながら向かうのは、横浜市中区末吉町で創業31年になる「焼鳥 鳥末」。ご主人の齊藤喜久男さん(65歳)と女将の登志子さん(66歳)の福々しい笑顔に、思わず「えびす様みたいだね!」と、うれしくなるきたろうさん。まずは、よく冷えた焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。乾いた喉を潤したら、さっそく最初のおすすめ、「豚バラ」と「シロモツ」の串焼きをいただく。甘めのタレたっぷりのシロに「これは、飲みたくなる〜」と西島さん。いい塩加減の豚バラに自家製味噌をつけてパクリといくと「豚の脂の甘みがおいしい。ネギと合う」と舌つづみをうつ。「最初は焼鳥だけだったのが、お客さんの要望でどんどん増えちゃって」というメニューは、「川エビ」や「山かけ」などバラエティに富んだ60種類以上。常連さんが通いたくなるのも納得だ。

千葉県富津市出身のご主人は、若い頃、野球をやっていたそうで、高校は甲子園をめざして、強豪の木更津総合高等学校に入学した。「“やろうという気持ちがあればできる”、“取れないボールも、取ろうと思えば取れる”。そんな言葉を信じてきた」というご主人に、「優しそうな顔からは想像できないね」と驚くきたろうさん。1年で挫折し、高校を中退したが、「野球があったから、今の人生がある」と言う。高校を辞めた後、ゴルフ場で働き始め、その後は兄の青果店を手伝い、23歳で知人が経営するパン屋さんの店長に。そして平成元年に35歳で独立し、「鳥末」を開業した。「“取れないボールも取れる”と信じ頑張った。迷った時は、原点に戻って直球勝負」と話すご主人に、「話自体がつまみになるね」と、きたろうさんもチューハイが進む。

次のおすすめは、ご主人考案の「しいたら」と「かわねぎ」。「しいたら」は、椎茸の上にたらことマヨネーズの特製ソースを乗せグリルで焼いた一品。「これは初めてだよ。なかなか合うねぇ」ときたろうさん。「かわねぎ」は、茹でた鳥皮を長ネギに巻いて焼き上げる。「皮のパリっと感とネギのしっとり感がとってもよく合う」と西島さんも感激。「独創性があって発想が素晴らしい」と感心しきりのふたりだった。

女将の故郷・本場韓国のチヂミに舌つづみ!

いかの丸焼き

女将の登志子さんは韓国ソウル出身。28歳の時、民族舞踊団の一員として来日し、パン屋で働いていた喜久男さんと出会い、3年後に結婚した。すぐに2人の子宝にも恵まれ、子育てが落ち着くと、店を手伝い喜久男さんを支え続けてきた。「ちょっと踊ってみなよ」と登志子さんに声を掛けるご主人。「30年ぶり」と照れながらも、プロの舞踊を感じさせる女将の踊りに拍手がおこる。「運命的な出会いですね」という西島さんに、「これは神様がくれた出会い。結婚するとは考えてもなかった」という。「主人はすごく優しくて、いろんなことを解決してくれる」と登志子さん。「守ってくれるんだよね」ときたろうさんが言うと、改めてご主人に「ありがとうございます」と頭を下げる。「ご主人を愛してる?」と聞けば、「はい」と恥ずかしそうに答える女将に、「かわいい〜!」と思わず西島さんも赤面!?

次は店の名物料理「いかまる」が登場! ゲソまでついたイカの姿焼きに 「豪快でいいね」ときたろうさん。鰹節とネギを乗せて生姜醤油で食べれば、「さっぱりしておいしい。まさか焼鳥屋さんでイカを食べるとは!」と西島さん。

と、ここで、突然、ご主人の趣味であるマジックの実演がスタート! 普段からお客さんに披露することもあるそうで、ボールペンとお札を使った巧みなマジックには、「すごい!」と驚くばかり。得意げなご主人の次のおすすめは、すりおろした大和芋を大葉と海苔で巻いて揚げた「とろろ揚げ」。餅のような食感が特徴だ。「味がギュッと凝縮されておいしい。海苔は落ち着くし、大葉はさっぱり」と箸が止まらない。

「長い間やっていると、気持ちが折れる時もあるけど、家族がいるから頑張れる。家族あっての自分の人生」とご主人。女将さんに対しては、「感謝しているし、自分が守っていかなきゃしょうがない」とも。ご主人の力強い言葉に、「超かっこいい!」と感動する西島さん。

最後のおすすめは、本場韓国の「ニラチヂミ」。ニラやジャガイモ、玉ねぎなどいろいろな具材を入れて女将が焼き上げるチヂミに、「家庭料理の雰囲気がいい。薄いのにモチモチしていておいしい!」と大絶賛。

ご主人にとって、「酒場とは心の診療所。悩んだりいろいろあっても、心のモヤモヤが飛んでいくような場所だといいね」。「相当、考えてたね!?」と突っ込みつつ、「心の診療所、素敵じゃないの」と、すっかり気持ちが安らいだきたろうさんたちだった。

「鳥末」の流儀

その壱

まずはお店自慢の串焼き
豚バラとシロモツを食すべし!

タレは醤油、砂糖、みりん、ニンニク、香辛料を合わせた特製タレ。
しっかりじっくり焼いてからいただきます。
シロ(タレ)/1本130円(税別)

その弐

ご主人考案メニュー
「しいたら」と「かわねぎ」を食すべし!

しいたらは、しいたけの上にたらことマヨネーズを合わせた特製ソースを乗せ、グリルで約5分焼く
かわねぎは茹でた鳥皮を長ネギに巻き焼き上げ、自家製味噌をつけて食べる一品。
しいたけのたらこ入り/500円(税別)
かわねぎ/400円(税別)

その参

お店の名物メニュー
いかの丸焼きを食すべし!

内臓をとったいかを丸焼きに。
迫力満点のいかの丸焼きは、かつお節とネギを乗せ、生姜醤油でいただく。
いか丸焼き/600円(税別)

その四

本場韓国家庭の味
ニラチヂミを食すべし!

韓国出身の女将が作るニラチヂミは絶品。
お酢、醤油、ごま油、ネギを加えた女将特製のタレ。
ニラチヂミ/500円(税別)

きたろうさんから、鳥末へ贈る「愛の叫び」

人生にはカーブもスライダーもある。
迷ったら直球!!

―――きたろう

「焼鳥 鳥末」

住所
営業時間
定休日
神奈川県横浜市中区末吉町4‐70
17:00〜5:00
不定休
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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