BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#281

九四六屋

2020/4/18放送

サラリーマンから32歳で酒場の世界へ!
釧路市出身の店主が腕をふるう
絶品北海道料理を渋谷の隠れ家で

「ごだっぺの一夜干し」に舌つづみ!

渋谷の街にやってきた、きたろうさんと西島さん。昨年オープンした渋谷スクランブルスクエアの超高層ビルを見上げて、再開発による街の進化を実感する。そんな渋谷で、今宵訪ねるのは、創業10年目を迎えた「九四六屋(くしろや)」。地下一階の店へ続く狭い階段を下りると、街の喧騒から離れた隠れ家のような空間が。階段の両脇には、お客さんの写真がズラリと飾られ、「愛されてる感じだね」ときたろうさん。ご主人の鵜沼(うぬま)憲宏さん(45歳)が、落ち着いた笑顔で迎えてくれた。かつて釧路駅の駅舎に表記されていた946(クシロ)が店名の由来だそうで、札幌出身の西島さんも、「釧路は、なんでもおいしいから!」とワクワク。さっそくふたりは、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、北海道最強の組み合わせ、「塩辛ジャガバター」。ホイル包みの中には、一口大のじゃがいもがコロコロ。塩辛をのせて、丸ごと口に入れたきたろうさん、予想以上の熱さにむせながら、「合うねぇ」と唸る。西島さんも、「なんて幸せな食べ物〜。この組み合わせ、天才的!」と感激する。

「渋谷で10年間も、よくもったね」と言うきたろうさんに、「最初は“北海道の店”のつもりじゃなかったんです。でもこの店名で、北海道のファンや出身の方がたくさん来てくれて。慌てて北海道の料理を増やしました」とご主人。

次の料理は「ごたっぺ」。ゴタッペとは北海道近海で獲れる出世魚で、ゴタッペ→コマイ→オオマイと名前が変わるのだそう。ゴタッペは未経験だが、コマイは大好きという西島さん。こんがり焼けた一夜干しのゴタッペに、「脂がおいしい〜! 甘めの味付けも、めちゃくちゃおいしい」と感動が止まらない。きたろうさんも「食感もいいね。食べたことない味だよ」と舌つづみを打つ。

北海道釧路市で生まれたご主人は、8歳からアイスホッケーを始め、中学3年の時には日本一に輝いた。その後、東京の大学を卒業し、都内の学習塾に就職するが、32歳で転機が訪れる。「当時、叔父が軽井沢で店をやっていて、継がないかと誘われたんです」と、料理の修業を始めた。叔父の店で3年間働いた後、店が釧路に移転することになり、ご主人は東京へ。「最初は、この場所にあった和食店で働こうと、面接に来たんですよ。そしたら、経営が行き詰っていることが分かって、試しに自分に任せてみてくれないかと頼んだんです」と言う。「場所も地下で条件悪いのに、よく勇気あったね」と驚くきたろうさんに、「当時は怖いもの知らずでしたね。流行っていない場所で成功したら、どこへ行っても大丈夫だろうと思って」と、開拓精神が垣間見える。

「のぞき穴」と「思い出ノート」!?

Aパターン

店を立て直すために、ご主人がまず最初に考えたのが、故郷・北海道の料理にこだわる事。そして、さらに、お客さんを楽しませる仕掛けも考案。店の天井付近に穴をあけ、お客さんが外から店内を覗けるように工夫した。「おかげで、“のぞき穴の店”なんて呼ばれる(笑)」とか。「毎回来てもらえることが当たり前じゃないですから」と、裏メニューも多数用意し、お客さんが何度も通いたくなる店を目指したという。

ここで、店の看板メニュー「かぶりつき若鶏」が登場! 鶏の半身を揚げたボリューム満点の一品が、なんと680円(税別)。驚きの安さだ。豪快にかぶりつくと、しょうがの利いたジューシーな旨味が口一杯に広がり、ご主人おすすめの「自家製ソース胡椒」をつけていただけば、ピリっと違った味も楽しめる。

お客さんを楽しませる工夫は、さらにもうひとつ。北海道から上京したお客さんをつなぐ「思い出ノート」だ。札幌と釧路の2冊を用意し、出身地や出身校などを書いて、故郷への想いを分かち合う。これには、札幌出身西島さんも書く気まんまん!?

続いては、「生ラムジンギスカン」を。生ラムは、肉質が柔らかくて臭みが少なく、「ラム独特の旨味と甘い脂がたまらない〜。 私にとっては懐かしい味」と、西島さんも太鼓判を押す。

店をやっていて楽しいのは、「人との出会いや縁。昔の知り合いが来てくれたり、思いがけないつながりがあったり」というご主人。実は、8年前に結婚した妻・恭子さんとの出会いも、お客さんがつなげてくれた縁だとか。「辛いことがあっても、楽しみの方が勝ってますね」。

最後の〆は、「豚丼とハヤシライスのあいがけ」。これからランチ営業も始める予定だそうで、新メニューを試食する。帯広名物の豚丼と、もともと裏メニューだったハヤシライスを半分ずつ盛り付けた、欲張りな一皿だ。「どっちから食べようか」と迷いながら、両方とも一気にすくって、パクリと食べたきたろうさん。「抜群においしい!」と大絶賛。

酒場は「人と人がつながる場所」というご主人。北海道出身という縁でつながった西島さんも、“札幌ノート”に想いを綴った。さて、その想いとは……。ご来店の際、ぜひ読んでみてください!

「九四六屋」の流儀

その壱

まずは北海道最強の組み合わせ! “塩辛ジャガバター”を食らうべし!

食べやすいように一口大のじゃがいもを使用。茹でたじゃがいもにバターとパセリを乗せ約1分蒸らし、相性抜群の塩辛と一緒にアツアツを食す。
塩辛ジャガバター680円(税別)

その弐

故郷・北海道の海の幸! “ごたっぺ”を食らうべし!

ゴタッペとは、北海道近海で水揚げされる出世魚で、15センチ程度のゴタッペから、コマイ→オオマイと名前が変わる。一夜干しにしたゴタッペは、格別の旨さ。
ごたっぺ580円(税別)

その参

お店の看板メニュー! “かぶりつき若鶏”を食らうべし!

しょうがとにんにくで味付けした若鶏の半身を油でじっくり揚げる。パリっとした皮とジューシーな身を豪快に味わえる。自家製ソース胡椒をつければ、一味違うスパイシーな風味に。
かぶりつき若鶏680円(税別)

その四

新鮮な生ラムを使用! “ジンギスカン”を食らうべし!

羊肉の中でも肉質が柔らかく臭みが少ない生ラムを使用。北海道で製造されているジンギスカン専用のたれ、成吉思汗たれ(ベル食品)をつければ、まさに北海道の味!
生ラムジンギスカン1,480円(税別)

その伍

〆は新メニューを試食! “豚丼とハヤシライスのあいがけ”を食らうべし!

帯広名物の豚丼を独自にアレンジし、もともと店の裏メニューだったハヤシライスと合わせた新メニュー。
豚丼とハヤシライスのあいがけ1,100円(税別)※価格内容は変わる場合があります

きたろうさんから、九四六屋へ贈る「愛の叫び」

おいしいものは
隠れ家で食べるのが一番

―――きたろう

「九四六屋」

住所
営業時間


定休日
東京都渋谷区道玄坂2-23-1
月〜金11;30〜15:00
月〜木18:00〜24:00
金・土18:00〜26:00
日曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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