BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#293

2020/8/01放送

新宿区大久保で昭和45年創業の大衆酒場
アイデア勝負のオリジナル料理で
両親から受け継いだ暖簾を守る二代目

謎の「インド風」と「ピーコン」に舌つづみ!

今回も、きたろうさんは料理をデリバリーして、自宅からリモート出演。感染対策を徹底して酒場を訪れるのは西島さんだ。今宵の酒場は、JR中央線・大久保駅から徒歩すぐの大衆酒場「峰」。まずは、ご主人の田沼真樹(まき)さん(46歳)に、焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯〜!」。最初のおすすめは「インド風」と聞いて、「え? インド風の何!?」と西島さん。店内に貼られた約40種類のメニューを見渡しても、他はいたって普通なのに……。それにしても、多くの料理が300円〜500円というリーズナブルな価格に驚くふたり。「両親の代からほとんど値段を変えてません」と話すご主人は、2年前に両親から店を継いだ二代目だ。

さて、登場した「インド風」は、素揚げしたジャガイモをスパイシーなカレー風味に味付けしたもので、昭和45年に開業した先代の頃からの人気メニュー。「ジャガイモ好きにはたまらんよ」ときたろうさん。西島さんも、「カリっとして、スパイシー。おつまみにぴったり! 昭和45年にこれは珍しかったでしょうね」と感心する。料理上手で社交的な母・フサエさんと郵便局員だった父・弘行さんが開業した店は、酒好きを虜にする個性的な料理が評判を呼び、瞬く間に大盛況になったという。そんな両親も、引退後は店からいっさい手を引き、今は真樹さんの二人の子供の面倒を見てくれている。

続いていただくのも、創業当時からの人気メニュー、「ピーコン」。ピーマンとコンニャクを炒め、出汁醤油で味付けするシンプルな料理ながら、「おいしい〜。DNAに沁みる味!」と西島さん。「気取ってないのがいいね」ときたろうさんも大満足だ。

大学卒業後、呉服販売店に就職した真樹さんは、着物や洋服の販売を10年以上手掛けてきたが、35歳の頃、店を継ぐことを決意。約10年間、両親のもとで修業し、2年前、店の改装と同時に二代目を継いだ。「1年ほどかかった改装中に、常連さんが離れてしまわないか不安でした。でも、みんな待っててくれて。それが本当にうれしかった」と言う。きたろうさんに「前の仕事とどっちがいい?」と聞かれると、「今の方がずっとおもしろいです。自分が作ったものを評価してもらえるので」と充実した表情だ。

「しょうゆやきそば」は絶対的クローザー!

次の一皿は、「峰の玉子焼き」。母親が裏メニューとして出していた砂糖たっぷりの甘い玉子焼きを真樹さんがマイルドな甘さに改良し、正式メニューにした。ふわふわの玉子焼きにたっぷりのおろしと醤油をかけていただけば、「甘くて、おいしい〜。幸福度の高い玉子焼き!」と、満面の笑みの西島さん。きたろうさんは、「旨いっ! 遠慮しないでもっと砂糖いれていいよ(笑)」。

真樹さんが妻の雅子さんと出会ったのは、前職で金沢に赴任していた頃。出会いから10年後に結婚し、店を継ぐこともすんなり受け入れてくれたという。現在、専門学校の広報に勤務する雅子さんは、店のメニュー冊子のデザインを担当しているそうで、「峰のお料理ベストナイン」と銘打ったスタメン料理のリストを載せるなど、遊び心も満載だ。ちなみに、「インド風」は、“不動の4番バッター”だとか。

そして、次のオーダーは、7番レフト「スパムチーズ」。相性抜群のスパムとチーズをピザ風に焼き上げる。「生地かと思ったら、カリカリチーズ! おいしい〜」と大興奮の西島さん。「これは子供も喜ぶね。でも、材料は安いものばっかだね(笑)」と突っ込むきたろうさんに、ご主人も大笑い! 両親から学んだのは、「手作りにこだわって店の個性を出すこと」。口コミや評判を気にせず、「これが『峰』です」という個性を大切にしているのだという。

緊急事態宣言下では都の要請に従い、現在も消毒を徹底、人数制限を設けて営業しているが、「そればかりでは、大衆酒場の良さがなくなってしまう」と苦悩するご主人。テラス席を増設するなど、新しい取り組みも模索中だが、「両親のように、気楽にマイペースでやっていくことが長く続ける秘訣かも」と穏やかに笑う。「そういう人柄が、味に出るんだね」と、きたろうさんも納得だ。

最後の〆は、「しょうゆやきそば」。「うちのクローザーですから」とご主人が胸を張る一品は、具だくさんで、山椒を利かせたしっかりした味付けが特徴。「これは、新たな出会い!」と感動する西島さんに、「なんか、なつかしくて落ち着く味なんだよ。大満足、全部!」と、きたろうさんもすっかり「峰」ファンに。

ご主人にとって、酒場とは、「ステージです。お客さんが主役だったり、料理が主役だったり、私が主役だったり。そうやってひとつの舞台を作るイメージですね」。そう聞いて「よく考えたね!」と感心するきたろうさんに、「シティボーイズに影響されました(笑)」と、模範解答で締めくくるご主人なのだった。

「峰」の流儀

その壱

まずはお店の一番人気 謎の「インド風」を食らうべし!

ジャガイモを約180℃の油で5分ほど素揚げにし、カレー粉と塩、企業秘密の特製ソースで味付けする。塩味もほどよく、つまみにぴったり。
インド風400円(税込み)

その弐

創業当時からの人気メニュー「ピーコン」を食らうべし!

炒めたピーマンとこんにゃくをだし醤油のみで味付けし、たっぷりのかつおぶしをかけていただけば、シンプルな料理ながら大満足の旨さに。
ピーコン300円(税込)

その参

母親の得意だった料理、峰の玉子焼きを食らうべし!

母親が作る裏メニューだった玉子焼きは、甘さが特徴。真樹さんが甘さをマイルドに改良し、正式メニューとなった。粗めの大根おろしをかけて。
峰の玉子焼き400円(税込)

その四

7番レフト「スパムチーズ」を食らうべし!

二代目考案の一品は、相性抜群のスパムとチーズの組み合わせ。カリっと焼けたチーズの上にはトロリと溶けたチーズとスパムが重なり、ピザのような見た目に。
スパムチーズ350円(税込)

その伍

〆には頼れるクローザーしょうゆやきそばを食らうべし!

麺に醤油をからめて炒めてから、豚肉・ニンジン・もやし・ニラなどのたぷりの野菜を加え、山椒とすりゴマで風味をプラス。濃いめの味付けがたまらない。
しょうゆやきそば500円(税込)

きたろうさんから、峰へ贈る「愛の叫び」

素材が安くてもアイデアひとつでおいしい店
これが大衆酒場だ!!

―――きたろう

「峰」

住所
営業時間
定休日
新宿区百人町1-24-11
16:00〜23:30
土・日・祝
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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