BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#297

愛媛料理

笑ひめ

2020/9/12放送

女優から酒場の舞台に転身した女将
明るい笑顔と愛媛の郷土料理に
お腹も心も大満足!

愛媛のソウルフード「じゃこてん」

今回は台東区浅草へ。浅草寺の雷門から、きたろうさんと西島さんが向かう今宵の酒場は、創業11年目を迎えた「笑ひめ」(えひめ)。明るい笑顔がチャーミングな遠藤美香里さん(47歳)が、ひとりで店を切り盛りしている。さっそく、ふたりは焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、女将の故郷・愛媛県から直送の「じゃこてん」。“愛媛のソウルフード“というじゃこてんは、「しっかりした噛み応えで、魚の味が濃い」と西島さん。きたろうさんが、「じゃこって、あの小さいちりめんじゃこのこと?」と聞くと、「いいえ、愛媛ではハランボって呼ばれる、もっと大きな魚(ホタルジャコ)が原料です」と女将。じゃこてん専用の魚で、成長すると15pほどになるそうだ。

そして、お次は、“小さいほうのじゃこ”を使った「トマトサラダ」を。愛媛産のちりめんじゃこ(塩茹でにしたイワシの稚魚)をオリーブオイルで香ばしく揚げ、トマトの上にたっぷりかける。「カリカリのちりめんじゃことトマトが相性抜群で、すごくいいおつまみ!」と、チューハイのペースも一気にアップ!

愛媛県の高校を卒業後、女優を目指して18歳で上京した女将。2年間芝居を学び、その後はフリーで活動を続けていたそうで、「きたろうさんは、本当に憧れ」と、スターを見るような眼差しを向ける。これには、きたろうさんも思わず頬が緩んで、ニヤニヤ。そんな彼女に転機が訪れたのは、20歳の時。「アルバイト先の飲食店で出会った男性とお付き合いすることになって。自分の店を持ちたいという彼の夢を、支えてあげることにしたんです」と言う。「それ、実らないよね?」とちょっとイジワルに聞くきたろうさんだが、「いいえ、実ります! 結婚しました(笑)」。

ここで、次のおすすめ「愛媛今治風やきとり」が登場! 串に刺さないのが今治風だそうで、一説によると「造船業が盛んな今治には、せっかちな造船業者や商売人が多く、焼鳥を早く出せるように串に刺さなくなった」とか。たっぷりのタレが絡んだ照り照りの焼鳥に、目も心も奪われて舌つづみをうつ西島さんだった。

生卵を絡めて食べる「生鯛めし」に舌つづみ!

24歳で結婚した女将は、夫の夢を支えるため、女優の道を諦め、浅草の老舗懐石料理店「浅草むぎとろ」で修業を始める。そして、26歳で夫と念願の店を開業するが、その1年半後に離婚。店を離れ、再び浅草の懐石料理店で働き始めたという。「やっぱり別れたんだぁ。浮気とか?」とまたまた冗談交じりのきたろうさんに、「なんか楽しそうに言ってくれますねー!」と、さすがは女優な笑顔を見せる女将。離婚後は舞台女優として活動を再開したそうで、「やっぱりお芝居やりたくて。女優しながら働かせてもらいました」。きたろうさんは、「お芝居って、どんな大きな劇団の役者でもなかなか食べていけないからね。オレなんか珍しいケースなんだよ」と実感がこもる。「でも、お芝居はそれを越える楽しさがあって。生きてることを実感できる」と女将が言うと、「そうなんだよなぁ」ときたろうさんも相槌を打つのだった。

離婚後、芝居を心の支えにしながら夢中で働いた女将は、36歳の時に、愛媛料理をコンセプトに、「笑ひめ」を開業。オープン当初は、近所のお店を常連さんと一緒に飲み歩き、まずはお客さんや他店の女将さんたちとのつながりを広げていったそうで、「10年以上店を続けてこられたのも、地元の方たちに支えられているから」と感謝の気持ちも忘れない。

続いていただくのは、愛媛を代表する郷土料理「いもたき」。里芋、人参、椎茸、鶏肉やこんにゃく、油揚げなどを醤油ベースの出汁で煮込んだ伝統的な鍋料理だ。「甘めのお出汁を吸ったお芋がたまらなくおいしい!」と西島さんが感激していると、「それで、二度目の結婚は?」と、いきなり女将にカマをかけるきたろうさん。「あります(笑)」と即答する女将に、「えーっ、ホントに!?」。平成25年に再婚した夫も同じく飲食業界で働いているそうで、幸せそうな笑顔がこぼれる。

これからの夢は、「愛媛の料理を東京でもっと知ってもらうこと」と言う女将だが、「本当は役者やりたいんだろ?」ときたろうさんに突っ込まれて、「やっちゃうんですよね〜」と図星。実は、今でも自主公演で舞台に立ち夢を追い続けているとか。「酒場だって舞台みたいなもんだもんね」と言うきたろうさんに、「そうですね。もう生活の一部です」。

最後の〆には、「愛媛産生鯛めし」を。好みに合わせて、卵かけご飯に鯛の刺身をのせてもよし、出汁醤油と卵を混ぜて刺身につけてもよし。「刺身と卵がこんなに合うんだ。愛媛の人は贅沢なもの食べてるんですね」と感心しきりのふたりだった。女将にとって、酒場とは「笑顔になって帰れる場所」。女優な女将の酒場舞台で、絶品愛媛料理を味わえば、笑顔になれること間違いなし!

「笑ひめ」の流儀

その壱

まずは愛媛県のソウルフードじゃこてんを食らうべし!

愛媛県から直送のじゃこてんは、ボリュームも噛み応えも満点! 原料となるのは、 愛媛で「ハランボ」と呼ばれるじゃこてん専用の魚(ホタルジャコ)で、濃い風味と味わいが特徴。
じゃこてん380円(税込)

その弐

愛媛県産のじゃこを使ったトマトサラダを食らうべし!

こちらは、愛媛産のちりめんじゃこ(イワシ類の稚魚を塩茹でにして干したもの)をオリーブオイルで炒め、トマトの上にたっぷりとかけたサラダ。カリカリの食感と香ばしさが、おつまみにぴったり。
愛媛県産揚げじゃこのっけトマトサラダ580円(税込)

その参

串に刺さない今治風やきとりを食らうべし!

一説によると、今治では、せっかちな気質といわれる造船業者や商売人が多く、調理時間を短縮するため串に刺さない焼鳥が生まれたという。たっぷり絡んだタレが食欲をそそる。
愛媛今治風やきとり(たれ)680円(税込)

その四

愛媛県産の鯛の刺身を使った生鯛めしを食らうべし!

宇和島発祥と言われる生鯛めしは、好みに合わせて2通りの食べ方を楽しめる。卵かけご飯に鯛の刺身をのせて食べるもよし、出汁醤油と卵を混ぜて鯛の刺身につけるもよし。鯛とごはんと卵のハーモニーがたまらない。
愛媛産生鯛めし980円(税込)

きたろうさんから、笑ひめへ贈る「愛の叫び」

笑ひめの笑顔は大女優

―――きたろう

「愛媛料理 笑ひめ」

住所
営業時間

定休日
東京都台東区浅草4-8-2
月〜金17:00〜24:00 土・日16:00〜24:00
※現在は東京都の要請により営業は22時まで
火曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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