BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#299

居酒屋

どんちゃん

2020/9/28放送

20年間の修業で磨いた腕が光る!
熊本の幻の地鶏“天草大王”を使った
絶品料理を味わい尽くす

しっかりした肉質と濃い旨味が特徴

学問の神様として有名な湯島天神にやってきた、きたろうと西島さん。今宵お邪魔するのは、文京区湯島で平成27年に創業した「居酒屋どんちゃん」だ。“どんちゃん”こと、ご主人の坂田真人(まひと)さん(45歳)は、「小さい頃からのあだ名です。体形とマッチしてたんでしょうね(笑)」と飾らない。ふたりは、さっそく焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「お刺身5種」。この日は、真つぶ貝にカンパチ、マグロ中トロ、イトヨリ、サバの盛合せ。まずは、朝〆のカンパチを食べて「シコシコした歯応えが新鮮そのもの!」と感激するきたろうさん。淡路産イトヨリはしっとりした食感に爽やかな風味。北海道産真つぶ貝は、コリコリと噛めば噛むほど口内に甘みが広がる。仕入れは豊洲市場を通さず、懇意の鮮魚店から全国の魚介を産地直送してもらうそうで、格別な新鮮さも納得だ。

20代の頃に飲食業界で働き始めたご主人だが、修業は想像以上に厳しかったとか。「当時は、親方の仕事を見て、自分で技術を身につけるしかなかった。チャンスを与えられたときに、できなければ怒られるし、モノが飛んでくることも……」と苦しかった日々を思い出す。それでも諦めず、様々な店で料理の腕を磨き続けたのは、心から料理が好きだったからだ。

次のおすすめは、熊本の“幻の地鶏”「天草大王の手羽先焼」。昭和初期に一度絶滅したが、その後の研究によって2000年に復元され、2004年に地鶏に認定された品種だ。そんな天草大王の手羽は、見るからにビッグサイズ。がぶりと?り付いて、「すごいしっかりした肉質!」と驚く西島さん。「素晴らしい筋肉に惚れ惚れ。アスリートだね」ときたろうさんも絶賛。国内食肉用鶏の中で最大級だそうで、「まさに大王。これは他では食べられないね」と、夢中でしゃぶり尽くすのだった。

2006年に31歳で結婚したご主人。妻の恵理子さんとは修業先の店で出会い、「釣り上げました」と照れ笑いする。ふたりの子宝にも恵まれ、幸せな日々を送っていたが、当時はまだ修業中の身。「自分の店を持ちたいという思いはずっとありましたが、結婚して家庭ができると、なかなか踏み切れなかった」と言う。そんなご主人の背中を押したのは、「思ったとおりにやればいいよ」という理恵子さんの言葉だった。約20年の厳しい修業を経て、2015年に念願の自分の店を開業。天草大王を店の目玉にした。「天草を訪れた時に天草大王を知って、自分の店を開くときは、絶対使いたいと、ずっとアイデアを温めてたんです」。きたろうさんは、「修業中はずっと隠してたんだ!? 天草だけに“隠れキリシタン”だな(笑)」。

天草大王の「出汁茶漬け」に悶絶!

続いては、そんな天草大王の「モモとムネの網焼き」を。ガーリックバターが利いた店一番人気の一品に、「ジューシーさと噛み応えのバランスが抜群! ムネ肉もしっとりして最高〜」と大満足のふたり。

40歳で店を開業した当初は、「立地的にもなかなか店を知ってもらえず、大変だった」とご主人。「だから、わざわざ来て下さるお客さんの要望には、できるだけ応えたくて」。お客さんのリクエストに合わせて、メニューも増やし、現在は約80種類に。そんな取り組みが、常連客に愛され、今ではすっかり人気店に成長した。

ここで、見た目も美しい「ネギトロ生春巻」が登場! シャキシャキの水菜と錦糸卵をネギトロと一緒にライスペーパーで巻き、イクラをのせた、鮮やかな一品。「初めて食べたけど、さっぱりしていておいしい」と感心する西島さん。「マヨネーズとごまのソースも合うね」ときたろうさんも舌つづみをうつ。

現在は、新型コロナウイルス感染防止のため消毒を徹底するなど大変だが、ご主人には、将来、思い描いている夢もあるとか。「ハワイでお店を出したいんです。天草大王は持っていけるか分からないけど」と嬉しそう。「どんちゃん、いいじゃん!」と盛り上がるきたろうさん。「ちゃんと具体的に考えてますね。アイデア温めるタイプだから」と西島さんもノリノリだ。

最後は、「〆の出汁茶漬」を。天草大王の鶏ガラを約8時間煮込んだ出汁は、飲んだ瞬間に、「濃い! おいしい〜」とため息が出るほど。「すごいな、出汁が出すぎなくらいだよ」と身悶えするきたろうさんに、「最後まで大王たる味を堂々と出してほしいので」とご主人は胸を張る。

ご主人にとって酒場とは、「空間。うちにはうちの雰囲気や空間があって、それも味のひとつ」と言う。きたろうさんは、「空間って言葉、かっこいい! 哲学者かと思ったよ。『酒場とは空間を楽しむ』って言いなおして」とリクエストして、「ほら、かっこいいー」と、もう一度大絶賛。西島さんも、「確かにそうですね。同じメニューを家で食べても、ちょっと違う味になりますもんね」と、酒場のありがたさを痛感するのだった。

「どんちゃん」の流儀

その壱

まずは産地直送の刺身盛りを食らうべし!

この日は、北海道産真つぶ貝、朝〆カンパチ、マグロ中トロ、淡路島産イトヨリ、鹿児島産サバの盛合せ。懇意の鮮魚店から全国の魚介を産地直送で仕入れている。お刺身五種880円(税別)※仕入れにより内容は異なります

その弐

幻の熊本の地鶏 天草大王の手羽先を食らうべし!

熊本の地鶏・天草大王は、昭和初期に一度絶滅したが、2000年に復元され、2004年に地鶏に認定された。国内食肉用鶏で最大級のサイズで、しっかりとした歯応えの肉質が特徴。柚子胡椒風味の味付けで。
天草大王の手羽先焼350円(税別)

その参

見た目にも美味しいネギトロ生春巻きを食らうべし!

ネギトロ、錦糸卵、水菜をライスペーパーで巻き、たっぷりのイクラをのせたカラフルで美しい生春巻。ゴマ風味のマヨネーズをつけていただく
。ネギトロ生春巻690円(税別)

その四

ボリューム満点 馬肉のつくねを食らうべし!

ハンバーグサイズの大きなつくねに生卵をのせたボリューム満点の一皿。馬のひき肉に豆腐ととろろを加えて焼き上げることで、ふわふわ柔らかい食感に。
馬肉つくね580円(税別)

その伍

〆は天草大王の出汁茶漬けを食らうべし!

天草大王の鶏ガラをじっくり約8時間煮込んで出汁を取る。旨味が凝縮された濃厚スープでいただく出汁茶漬けは、一口目から染みわたる旨さだ。
〆の出汁茶漬け590円(税別)

きたろうさんから、一家へ贈る「愛の叫び」

どんちゃんかわいい?
湯島の大王

―――きたろう

「居酒屋どんちゃん」

住所
営業時間

定休日
東京都文京区湯島2-2-8林ビル2F
月〜金18:00〜22:30
土曜・日曜・祝日(要予約)
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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