BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#301

干物ダイニング

yoshi‐魚‐tei

2020/10/10放送

干物の美味しさを広めたい!
熱海で創業7年目の干物ダイニング
独自手法で作る絶品干物料理を堪能

脂と旨味があふれ出る!「びんちょう鮪大トロの天日干し」

前回に続き、「祝300回突破記念! 呑んで笑って癒されて 熱海の美味しいものを食べつくしちゃうぞSP」第2弾。今宵の酒場は、干物料理にこだわり、創業7年目を迎えた「干物ダイニングyoshi‐魚‐tei」(よしうおてい)。女将の藤間ひろよさん(49歳)と、料理長の小林竜也さん(39歳)が出迎えてくれた。まずは、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。「干物、楽しみだなぁ」と待ちきれない様子のきたろうさんに、「脇役になりがちな干物を主役にしたくて」と女将。こだわりの干物は、女将のご主人・藤間義孝さん(48歳)が独自の手法で一枚ずつ手作りしている。

最初は、やっぱり、“干物の王様”アジから! 島根県浜田港で水揚げされる“どんちっちアジ”というブランドアジを使っているそうで、産地にはこだわらず、脂がのった美味しい魚介を厳選して干物にするのが、「yoshi‐魚‐tei」スタイルだ。料理長が絶妙な具合に焼いた「どんちっちアジの開き」に、思わず歓声を上げるふたり。身の厚さと脂ののりに感動しながら、一口食べたきたろうさんは、「うんまっ!」と絶句。西島さんも「すっごくジューシー! 干物のイメージが変わる」と、笑顔がはじける。

平成26年、店の開業と同時に結婚した義孝さんとひろよさん。熱海で生まれ育ったふたりは、昔からの知り合いで、お互い再婚だそう。働いていた干物店を譲り受けて独立した義孝さんが、自分の作った干物を直接お客さんに食べてもらう場を作りたいと、7年前にふたりで居酒屋を開業した。

お次は、「びんちょう鮪大トロの天日干し」。「えっ!? 想像つかない」とワクワクするふたりの前に、刺身の柵サイズの大トロが登場! カリっと焼かれた表面に箸を入れれば、脂がじゅわりとあふれ出し、「天日干しした表面の塩加減がすごい旨味になって、ものすごくおいしい!!」と大興奮の西島さん。きたろうさんも、あまりの美味しさに舌が絡まり、もう何をしゃべっているのか分からない(笑)。干物は塩水に漬けてから天日干しにするのが一般的だが、「塩味の入りにくい鮪の大トロは、直接粗塩をすり込む」のだそう。

「金目鯛茶漬け」と「焼き鯖寿司」に舌つづみ!

「主人は、好きなことに夢中になる子供みたいな人。干物作りしかできない」と言いながらも、うれしそうな女将。地元テレビ局からは、“ハイパー干物クリエイター”として認定されたとか! 現在、店から車で約15分の網代漁港にある「干物屋ふじま 網代新加工場」で干物を作るご主人は、地元の高校を卒業後、様々な仕事を転々とし、33歳で干物作りと出会った。夢中で勉強し、39歳で独立。独自の工夫を凝らした干物を作り上げている。加工場で作業する義孝さんに話を伺うと、「日本酒といしり醤油がうちの2本柱です」。開いた魚を塩水と厳選した日本酒で漬け込み、独自にブレンドした数種類のいしり醤油(能登地方に伝わる魚醤)を表面に塗って、天日に干す。「古きを守った上で、新しい創作を加え、常にアップデートしていくのが、僕の信念。新しい商品を作り出し、おいしい干物を広めていきたい」と熱く語る。

続いては、そんなご主人の新作「鰻の塩こうじ天日干し」を。「鰻も干しちゃう!?」とビックリのきたろうさんだが、一切れ食べて目の色が変わる。「このパリッパリ感、旨い!」。西島さんも、「白焼きとは全然違う! さすがハイパー干物クリエイター(笑)」と感激する。

女将からの信頼も厚い料理長の小林さんは、店に入って3年目。以前は旅館の板前だったが、「干物を極めて、自分のものにする絶好のチャンス」と、今は干物に全力投球。小林さんの調理の腕が、干物のおいしさを最大限に引き出しているのも間違いないだろう。

ここで次の料理「花海老の干物のガーリックワイン蒸し」が登場!「表面はパリっと、中はプリプリ。旨味が凝縮されて、チューハイが進む〜」と西島さん。人気が出すぎて、一時期海老の生産が間に合わなくなったというのも納得だ。

最後の〆には、きたろうさんは金目鯛の干物を使った「金目鯛茶漬け」、西島さんは「焼き鯖熱海寿司」をチョイス。「なんとも言えない上品な味」と喉を鳴らすきたろうさん。西島さんの焼き鯖寿司は、塩干しとみりん干しの焼き鯖寿司の盛合せで、「旨みが濃い〜。サバの干物ってすごい!」と、こちらも大満足だ。

女将にとっての酒場は、「楽しむところ」。今後の夢は、「主人の挑戦を応援して、東京に店を出すこと」と言う。きたろうさんも、「太陽の恩恵でこんなにおいしくなるってことを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいよね」と深く頷く。

干物料理で勝負しようと決めて約7年。苦楽を共にしてきた夫婦に、今だからお互い伝えたいことを聞いてみた。「これからも、一緒にがんばりましょう」と女将。ご主人は、「店はほとんど任せきりで申し訳ないけど、妻にやってもらって本当によかった。感謝してます。ありがとう!」。

「yoshi‐魚‐tei」の流儀

その壱

まずは干物の王様 アジの干物を食らうべし!

島根県浜田港で水揚げされるブランドアジ「どんちっちアジ」の干物。身が厚く脂がのっているのが特徴で、香ばしく焼き上げれば、何もつけずそのままで極上の味を楽しめる。
どんちっちアジの開き650円(税別)

その弐

産地にはこだわらず美味しい魚介の干物を提供!

地の物にはこだわらず、脂がのった本当においしいものを各地から仕入れて干物にする。魚の種類や天候などにより天日干しの時間を調整し、日本酒といしり醤油を使った独自の手法で手作りしている。

その参

他では味わえないびんちょう鮪の大トロの干物を食らうべし!

塩味が入りにくいびんちょう鮪の大トロは、直接、粗塩をすり込み天日干しにする。表面をカリっと焼いた身からはじゅわりと脂があふれだし、塩味と相まって、口中に旨味が広がる。

びんちょう鮪大トロ天日干し1,400円(税別)
その四

花海老の干物を使ったガーリックワイン蒸しを食らうべし!

塩干しにすることで旨味を凝縮させた花海老に、ガーリックとバターを加え、白ワインで蒸し上げる。プリプリの身とパリッとした表面の食感も絶妙。
海老ガーリックワイン蒸し950円(税別)

きたろうさんから、yoshi‐魚‐teiへ贈る「愛の叫び」

オレも太陽に干されて
うまみを出したい

―――きたろう

「干物ダイニングyoshi‐魚‐tei」

住所
営業時間


定休日
静岡県熱海市渚町13-11
11:30〜15:00 17:30〜22:00
※現在改装中のため11月中旬より営業再開予定
日曜 第3月曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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