BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#305

居酒屋

つき

2020/11/07放送

美人女将の絶品料理に舌つづみ!
常連客に愛される酒場を作り上げた
シングルマザーの奮闘物語

一度食べたらハマる!「とり皮ポン酢」

今回は、品川区荏原(えばら)を訪れたきたろうさんと西島さん。「下町感もあっていいね」と期待しながら、今宵の酒場「居酒屋つき」へ。創業8年目の店を一人で切り盛りするのは、“かっちゃん”こと、女将の伊藤香月(かづき)さん(40歳)。ピンクの壁が特徴的な明るい店内で、さっそく、ふたりは、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。「かっちゃん、親しみやすい雰囲気ですね。そして、ちょっと、やんちゃっぽい!? 」と言う西島さんに、「今は、ちゃんと生きてます!」と含み笑いの女将。きたろうさんは、「ちゃんと生きてない時の話を聞きたいな〜(笑)」。

さて、最初のおつまみは、「きんちゃく納豆」。油揚げの中にネギたっぷりの納豆を詰めて表面をカリっと焼いた一品は、そのまま食べても、おつまみにぴったり。「おいしい〜。なんか懐かしい!」と西島さんご満悦。

店名の「つき」は、女将の名前「香月」が由来。店内には、常連客から贈られた様々な月の写真やオブジェが飾られているが、すべて三日月がモチーフだ。「三日月は物事の始まり。いつか満月に」と、店を長く続けられるように願いを込める。開業資金は女将が貯金を切り崩してやりくりしたと聞いて、「かっちゃん、男っぽいね」と感心するきたろうさん。

次のおすすめは、鶏の首皮を使った「とり皮ポン酢」。ボイルした鶏皮を揚げて味付けし、ポン酢をかける。サクっとした衣の中は、もっちり弾力のある噛み応えで、「これはおいしい!」と西島さん。「一度食べた方はハマっちゃいますね」と女将も自慢の一品だ。

20年前に20歳で結婚した香月さんは、すぐに子供を授かるも、出産前に離婚。スーパーで働きながら、女手一つで息子を育ててきた。「お父さんは……、どっかにいます(笑)。私の両親に協力してもらって、働きながら子育てして、学校行事も必ず参加してきました」と振り返る。「大変だったでしょ。泣いた?」と聞くきたろうさんに、「そうでもない。割り切ってたし、とにかく前に進まなきゃいけないから」と男前な答えながら、「息子は20歳になって、今は友達みたいに一緒に飲んだりしてます。やっぱり生んでよかった」と母の顔を見せる。

大人気! 日替わりメニュー「ジャージャー麺」

ここで、日替わりメニューの「牛もつ煮込み」が登場! アツアツの一皿は、野菜もたっぷりで沁みる味。「スープはさらっとしてるけど、味はしっかり」と西島さん。きたろうさんも「あー、旨い。ちゃんと作ってるね」と喉を鳴らす。常連さんが飽きないように用意する日替わりメニューは、「鶏チャーシュー」や「豚なんこつ煮」、「鶏レバーきんかん煮」など、どれも垂涎もの。「仕込みは大変だけど、毎日お客さんと話をするのが楽しくて」と女将。「お客さんは、かっちゃんの強さに惹かれるんだろうね」ときたろうさんが言うと、「思ったことハッキリ言うから、恐いんだって」と茶目っ気たっぷりに微笑む。そんな女将に、きたろうさんは、「ほらね、こうやって時々、可愛い表情をするんだよ」と鼻の下を伸ばすのだった。

7年前、当時のパートナーと二人で店を開業したが、彼が仕事をサボるようになり、「追い出したって感じ(笑)」。パートナーと別れて約2年。買い出し、仕込み、調理、接客、すべてを一人でこなす毎日だ。そんな女将の自信作「もちてりチーズ焼き」が次の一皿。揚げたもちを特製照り焼きソースで味付けし、ピザ用チーズをのせて焼く。カリカリのもちとトロリチーズのガツンとくる旨さに、ノックアウト!

と、ここで、女将の息子・有我(ゆうが)さん(20歳)が、大学のリモート授業を終えて来店。「母に相談ごとなどをしに、よく来る」そうで、常連さんからも可愛がられているとか。「店を手伝おうと考えたこともありますが、母の仕事の邪魔しちゃいけないと思って。今は普通に就職するつもりです」。母想いの優しさに、きたろうさんは、「しっかりしてるね」と感心しきり。「お父さんに会いたい?」とストレートな質問にも、「会ったこともないし、会いたいと思ったこともない」と素直な答えで、「そういう人生もあるなぁ」としみじみ感じ入るのだった。

最後の〆には、「ジャージャー麺」を。ピリ辛の肉味噌あんも手作りで、「本格的! 結構辛くて、最高〜」と西島さんは口いっぱいにモグモグ。きたろうさんは、「なんか母親の愛を感じるね」とお腹も心もいっぱいに。

幼いころから、仕事と子育てに奔走する母の背中を見て育った有我さん。「今振り返ると、母が苦労して育ててくれたんだなと感じます。でも感謝の気持ちをなかなか口に出せなくて……」と恥ずかしそうな様子に、「気持ちは十分伝わるよ」と、みんなの心もじんわり。女将にとって、酒場とは「年齢や職業が関係ない癒しの場」。きたろうさんは、「僕は、こんないい息子に会えて涙が出そう」と涙目になりながら、「不良であってほしかったな(笑)」と、最後は冗談で大笑い。

「居酒屋 つき」の流儀

その壱

まずはお店の人気メニューきんちゃく納豆を食らうべし!

油揚げに納豆を詰めてこんがりと焼いた、おつまみにぴったりな一品。ネギをたっぷり混ぜた納豆はしっかり味がついているので、何もつけずそのままで十分おいしい。
きんちゃく納豆350円(税別)

その弐

鶏の首皮を使ったとり皮ポン酢を食らうべし!

ボイルした鶏皮を揚げたあと、塩コショウで味付けしポン酢をかける。サクサクした衣の中はしっとりモチモチとした弾力のある食感で、一度食べたらやみつきになる人も多い。
とり皮ポン酢350円(税別)

その参

自慢の日替わりメニュー牛もつ煮込みを食らうべし!

常連さんを飽きさせないように毎日違う日替わりメニューを用意。人気の牛もつ煮は、大根やごぼうなど野菜もたっぷりで、凝縮された旨味がたまらない。
牛もつ煮込み500円(税別)※日替わりメニュー

その四

〆には必ず大人気の手作りジャージャー麺を食らうべし!

女将の大好物でもあるジャージャー麺。たっぷりとかけられた手作りの肉味噌あんは、辛みの効いた本格派で、舌も心も満たされる一品。
ジャージャー麺550円(税別)※日替わりメニュー

きたろうさんから、つきへ贈る「愛の叫び」



―――きたろう

「居酒屋 つき」

住所
営業時間
定休日
東京都品川区荏原4-6-1
17:00〜24:00
月曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

ページトップへ