BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#308

大衆酒場 焼き鳥

2020/3/23放送

元プロキックボクサーが営む
中野区・中野富士見町の人気酒場
絶品焼き鳥料理に舌つづみ!

希少部位“つなぎ”とふわふわ“ツクネ”

東京メトロ丸ノ内線・中野富士見町駅にやってきた、きたろうさんと西島さん。以前、同じ丸ノ内線の新高円寺駅近くに住んでいたきたろうさんにとっては馴染みのエリアだとか。今宵、ふたりが訪れるのは、「大衆酒場 焼き鳥 桂」。ご主人の腰越正和さん(41歳)と女将の美香さん(34歳)に迎えられ、今日も焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。赤い丸椅子が並ぶ昭和レトロな店内は、大衆酒場好きなご主人がデザインしたこだわりの内装だ。

最初のおすすめは、自慢の「焼き鳥3種(皮、ツクネ、つなぎ)」。 “つなぎ”は肝臓と心臓をつなぐ希少部位だそうで、初めて食べた西島さん、「レバーっぽい風味もありつつ、軟骨に似た食べ応えもあって、おいしい〜」と気に入った様子。きたろうさんは、“ツクネ”を食べて、「ふわふわで旨い! さらっと辛めのタレが本当においしいね」とゴキゲンだ。

ご主人は、高校卒業後18歳で始めた酒場でのアルバイトがきっかけで、「将来は自分の酒場を」と夢が芽生えたという。都内の様々な焼鳥店で修業を重ね、苦節19年。平成28年に店を開業し、37歳で夢をかなえた。

続いては、「殻ごとウズラ串」と「しょうが巻き串」を。はじかみ生姜を豚肉で巻いた「しょうが巻き串」に、「相性最高! めちゃくちゃおいしい。これ100本食べられる!」と絶賛の西島さん。きたろうさんは、「ウズラの卵なんて……」と言いながら、殻ごとパクリといって、「ウマっ! 殻が旨い」と目を見開く。殻が薄いウズラは、生のまま串を打ち、塩と醤油で味付けして焼くという。

実は、ご主人は一度だけ酒場の仕事を離れた期間があるそうで、「26歳からキックボクシングをやってました。27歳でプロになって、32歳まで続けた」と驚きの事実。「もともと格闘技が好きで、当時働いていた酒場の社長がキックボクシングの関係者を紹介してくれて。やるなら今しかないと」。29歳から3年間は、酒場の仕事を辞めてキックボクシングに専念。日本ウェルター級3位(平成23年)にまで上り詰めた。それを聞いて、きたろうさん、「そういえば、そんな雰囲気だね。ちょっとやってみてよ」と言うと、「じゃぁ、きたろうさん蹴りましょうか!?」と返されて、「こわい〜、オレはいいよ!」。

千葉県鴨川名産の珍味「クジラのタレ」

次は、ご主人の故郷・千葉県鴨川の名産「クジラのタレ」と「サザエの味噌漬け」を。真っ黒な見た目の「クジラのタレ」は、醤油漬けにしたクジラの干し肉を炭火で焼いてある。西島さんは、「これは初めて。噛めば噛むほど、しっかりクジラの味がする!」と驚いて、「味噌漬けのサザエは、マイルドな風味」と、こちらも箸が止まらない。「両親が鴨川で酒場をやっていて、母親が作って送ってくれるんです。サザエも父親が漁解禁中に素潜りで獲ってきたもの」と、タレやレシピなど、実家から受け継いだものも多いそう。

「ところで、奥さんはご主人のキックボクシング時代からのファンでしょ?」と見当をつけるきたろうさんだが、「いいえ、もっと前から」と女将の美香さん。13年前、正和さんの修業先の店で出会い、美香さんから猛アタックしたという。「一生懸命な姿に惹かれて、この人と結婚したいと思いました」。以来、お互いを支え合い、店を開業する2年前に結婚。現在は主に仕込みを担当し、ご主人を支えている。最初は不安もあったが、「成功すると思ってました。信じてついていこうって」と穏やかに語る美香さん。「すごいね、でも愛は減ってくるでしょ?」と、きたろうさんの意地悪な質問にも、「そんなことないです。ずっと愛してます」と夫婦そろってのアツアツぶり。しかも、店は開業当初から満席が続く大盛況だったそうで、「いろんな店に行くけど、そんなの、なかなかないよ」と、驚くばかりのきたろうさんだった。

ここで、次のおすすめ「ハムカツ」が登場! あまりの分厚さに「すごいインパクト!」と大興奮のふたり。チョップドハムを使った薄い衣のハムカツは、おいしいの一言で、きたろうさんは、思わず、「ご主人、やるねぇ!」。すると美香さんが「こういうところに惚れるんです」と返して、「言うなぁ〜」と、きたろうさんもお腹一杯(笑)。

「辞めようと思ったことは一度もない」と断言するご主人。「今は大変ですが、対策をしっかりして、午後3時から開店してます。お客さんと話すのはやっぱり楽しいですね」。きたろうさんも、「そういう店うれしいなぁ。早くから飲みに来たいね」と実感がこもる。

最後の〆は、「豆富入りもつ煮込み」を。鳥皮、牛もつ、豚もつを使った煮込みは、深い味わいで、「たっぷりの豆腐にさらっとしたスープが最高。うまいっす!」と西島さん。「これはクセになるな」ときたろうさんも喉を鳴らす。

「早い、安い、旨いを心掛けている」とご主人。「今、家飲みが多くなってるけど、酒場は家とは違う異空間でありたい」。酒場ならではの味わいが楽しめる、うれしい店である。

「大衆酒場 焼き鳥 桂」の流儀

その壱

まずはお店自慢の焼き鳥3種“皮”と“ツクネ”と“つなぎ”を食らうべし!

つなぎとは心臓と肝臓をつなぐ希少部位。ツクネは鶏軟骨、もも挽き肉、卵、しょうがなどを空気を入れながらこね、ふわっとした食感に。サラっと辛めのタレが特徴。
焼き鳥(タレ)つなぎ200円、ツクネ130円、皮90円(各1本、税込)

その弐

ご主人の故郷千葉県鴨川の名産“クジラのタレ”と“サザエの味噌漬け”を食らうべし!

真っ黒な見た目のクジラのタレは、醤油漬けにしたクジラの干し肉を炭火で炙った一品。噛めば噛むほどクジラの味が口に広がる。サザエは白味噌に2日間ほど漬け込む。
クジラのタレ680円(税込)、サザエの味噌漬け480円(税込)※どちらも仕入れ次第

その参

大衆酒場の定番“ハムカツ”を食らうべし!

見た目のインパクトもすごい、ボリューム満点のハムカツは、チョップドハムを分厚くスライスし、水で溶いた小麦粉をつけた後パン粉をまぶして150℃〜160℃のサラダ油で約8分揚げる。
ハムカツ380円(税込)

その四

〆には必ずお店自慢の“豆富入りもつ煮込み”を食らうべし!

豚もつ、牛もつ、鳥皮、こんにゃく、玉ねぎなどを具材にし、継ぎ足しで仕込む。深い旨味とサラリとしたスープが豆腐との相性抜群。
もつ煮込み(豆富入り)500円(税込)

きたろうさんから、桂へ贈る「愛の叫び」

キックボクシングでつちかった
こだわり料理うまい!!

―――きたろう

「大衆酒場 焼き鳥 桂」

住所

営業時間

定休日
東京都中野区弥生町5-27-1
和ビル参番館1-C
15:00〜23:00
※時短要請中は22:00まで
水曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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