BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#310

小料理

とめ丸ブルース

2020/12/12放送

日本料理店で修業を重ねた
33歳の若き主人が腕を振るう
絶品和食に舌つづみ!

出汁がきいた「ぶり大根」に感激!

東急多摩川線・武蔵新田(むさしにった)にやってきた、きたろうさんと西島さん。大田区内第3位の規模を誇る武蔵新田商店街の庶民的な雰囲気にほっこりしながら、ふたりが向かったのは「小料理 とめ丸ブルース」。創業3年目の店は、ご主人の福満穣(ふくみつ・じょう)さん(33歳)と、1年前に結婚したばかりの聖美(さとみ)さん(37歳)夫婦が切り盛りしている。きたろうさんと西島さんは、さっそく焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「刺身三点盛り」。この日は、鱈の白子、漬け鮪の磯辺巻き、シマアジ。旬の白子は北海道産の特選ランクだそうで、「白子の味が濃い〜」と、とろけそうな表情の西島さん。自家製だれで漬けたインドマグロの磯辺巻きも、「漬けと海苔の相性最高!」と感激だ。

高校卒業後、酒屋で配送を担当していたご主人は、配送先の料理人と交流するうちに飲食業に興味を持ち、22歳から8年間、合計5軒の日本料理店で修業した。「店を持つ目標がずっとあったので、修業の厳しさはあまり感じなかった」と言うが、開業当初は、「お客さんに喜んでもらえるか不安で。料理のほうもテンパって、てんやわんやでした」と振り返る。今では、「引っ越しても週1回のペースで来てくれる常連さんもいて、本当にうれしい」と感謝の気持ちでいっぱいだ。

次のおすすめは、「納豆の磯辺揚げ」。「納豆と海苔はもちろん合うし、隠し味にマヨネーズが入ってる!」と大興奮の西島さん。納豆、大葉、マヨネーズを海苔で巻き、衣をつけて揚げた一品は、おつまみにもぴったりで、きたろうさんは、「納豆も大喜びだね。原価は安くても腕がある!」と絶賛。「基本に忠実であることを心掛け、目の前のことをひとつずつこなしてます」と言うご主人に、「33歳でもう悟りの境地じゃん」と突っ込みながら、「基本で勝てる自信があるんだね。料理を食べてもそれが分かるよ」と感心しきりだ。

続いては、開業以来の名物料理「鰤大根」を。カツオと昆布の澄んだ出汁で3日間煮込んだ飴色の大根は、さすがの職人技。西島さんは「衝撃的なおいしさ。舌で潰せるほど柔らかくて、浸み込んだ上品なお出汁がブワッーと出てきて、もう、飲める大根!」と感激のあまり大騒ぎ!? きたろうさんが「オーバーだよっ」と制しても、「本当よーっ」と止まらない。

〆の「たまめし」は至福の味わい

穣さんと聖美さんは、3年前、都内の日本料理店で出会い、交際を開始。交際中の平成30年に穣さんが店を開業し、その約1年半後に結婚。以来、聖美さんは昼間は管理栄養士として働きながら、夜は店を手伝っている。「素直に気持ちを伝えあっています。結婚して、夫婦という形でも助け合えるようになりました」という聖美さんに、ご主人も「すごく心強いし、力になってます。絶対いないとダメっすね」と照れた笑顔。きたろうさんは、「奥さん、本物のサポーターだね。年上だな!?」とあっさり見抜くのだった。

さて、ここで登場したのは、「ズワイ蟹のクリームコロッケ」。黄金色のサクサクコロッケに「素晴らしい!」とテンションが上がるふたり。「シチューみたいな蟹クリームに、存在感のある粗めのパン粉がマッチしておいしい」と西島さん。きたろうさんが「食レポうまくなったねぇ」としみじみしていると、そこに、やってきたのは、店の近くに住むご主人の母・順子さん! 明るい笑顔と愉快なキャラクターが魅力的だ。順子さんは、穣さんが幼い頃に離婚し、女手ひとつで息子を育て上げたそうで、「息子は小さい頃、とてもやんちゃでした。レタスとキャベツの区別もつかなかった息子が料理の世界に入ると聞いたときは、びっくりしましたが、好きなことを一生懸命してほしいから、反対はしなかった。息子の料理、おいしいですよ」とうれしそう。店には時々来て、季節の小物をさりげなく飾ったり、頼まれた用事を手伝ったりと、かげながら息子を支えている。「お客様を大事に、おいしいものを作って、楽しく仕事してほしい」。そう言って、多忙な順子さんは店を後にした。

最後の〆には、「たまめし」を。「何? ご飯?」とウキウキの西島さん。ご飯の上にのっていたのは、出汁巻玉子! えのき、しらす、大葉などの具材が入ったカツオベースの出汁巻玉子を崩しながら、自家製天つゆとご飯と混ぜれば、至福の味わい!

ところで、ちょっと変わった店名についてご主人に伺うと、青森で暮らす祖母・とめさん(88歳)の名前が由来だとか。東京出身のご主人が、幼い頃から青森まで一人で会いに行くほど大好きだった祖母への思いを込めた「とめ」、漁師だった祖父にちなんだ「丸」、そして、昭和感のある「ブルース」を組み合わせて名付けたという。そんなご主人にとっての酒場は、「楽しいイベントの場所」。若いながら、職人の味を存分に楽しませてくれる大満足な一軒だ。

「小料理  とめ丸ブルース 」の流儀

その壱

まずは新鮮な刺身の三点盛りを食らうべし!

この日は、鱈の白子(北海道産)、漬け鮪の磯辺巻き、シマアジ(愛媛県産)。ポン酢でいただく旬の白子は最上級の特選ランクで、濃厚な味がたまらない。分厚く切った鮪の磯辺巻きは、自家製たれに約10分間漬けたインドマグロと海苔の相性抜群。
刺身三点盛り980円(税別)※仕入れにより内容は変わります

その弐

隠し味で一工夫 納豆の磯辺揚げを食らうべし!

納豆、大葉、マヨネーズを海苔で巻き、衣をつけて油で約1分揚げる。隠し味のマヨネーズが納豆のおいしさを引き立てて、おつまみにもぴったりな一品に。
納豆の磯辺揚げ680円(税別)

その参

今が旬! お店自慢のズワイ蟹のクリームコロッケを食らうべし!

牛乳、バター、薄力粉などで作るベシャメルソースとズワイ蟹、炒めたスライス玉ねぎを具材に、粗めのパン粉を付けて約170℃の油で揚げる。カニクリームと存在感のあるパン粉がマッチして、本格的な味わいに。
ズワイ蟹クリームコロッケ400円(税別)

その四

〆には必ず“たまめし”を食らうべし!

卵を醤油、砂糖を加えたカツオと鶏の合わせ出汁で溶き、えのき、しらす、大葉を入れて焼き上げる。その出汁巻玉子をご飯の上にのせ、仕上げに自家製天つゆ(カツオ出汁、みりん、醤油)をかけ、ご飯と混ぜながらいただく。
たまめし580円(税別)

きたろうさんから、とめ丸ブルース へ贈る「愛の叫び」

料理は抜群!!
たまにはブルースもいいよね。

―――きたろう

「小料理  とめ丸ブルース 」

住所
営業時間




定休日
東京都大田区千鳥2-36-1
火〜木 11:30〜14:00
17:30〜22:00
金11:30〜14:00 17:30〜23:00
土・日17:30〜23:00
※時短要請中は22:00までの営業
月曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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