BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#316

和食酒処

よね本

2021/1/30放送

老舗料亭で腕を磨いた主人が作る
本格日本料理に舌つづみ!
若き夫婦が作り上げる人気酒場の物語

技が冴える! 絶品「出汁巻き玉子」

先週に続き、さいたま市大宮にやってきた、きたろうさんと西島さん。今宵の酒場は平成30年創業の「和食酒処 よね本」。ビルの3階の落ち着いた店内で、ご主人の米本康平さん(34歳)と女将の有紀さん(33歳)夫婦に迎えられ、ふたりは、さっそく焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。和服姿が初々しい女将と、穏やかで若々しいご主人に、「高校生に見えるよ(笑)。結婚したばかり?」ときたろうさんが聞けば、「結婚10年目」だそうで、びっくり仰天!

最初のおすすめは、「お造り3点盛り」。この日は、活き車海老、シマアジ、アオリイカ、クエの4種類。おすすめの魚があれば、1〜2種類追加してサービスするとか。どれも旬の魚ばかりで、「贅沢だね。海のそばにいるみたい。クエもシコシコして旨いっ!」と舌つづみを打つきたろうさん。西島さんは、活き車海老を食べて、「すごい弾力と身の締まり方!」と大興奮。食べやすさと見た目も楽しんでほしいと、ひと手間かけて飾り切りを施すのも、ご主人のこだわりだ。

小さい頃から料理好きで、「初めて作った味噌おむすびを父親に褒められて、料理人を目指した」というご主人。高校卒業後、調理師専門学校で学び、銀座の老舗料理亭「東京吉兆」で7年間修業した。「あの、吉兆で!」と驚くきたろうさんに、「拘束時間も長く、修業は大変でしたが、店を持つ夢があったので頑張れました。今では厳しくしてもらって良かったと思えますね」。

続いては、その「東京吉兆」で磨いた技が冴える「出汁巻き玉子」を。焼きたてほかほかの出汁巻き玉子に、「品のあるお出汁が香る〜」と頬を上気させる西島さん。かつお節と昆布で取った出汁のみで味付けするそうで、「出汁には自信があるし、命をかけている」とも。きたろうさんも、「旨い。お酒にも合うね」と箸が止まらない。

次のおすすめは、「生モッツァレラチーズと豆腐の揚げ出し」。和×イタリアンのアイデア料理は、お客さんのリクエストでご主人が考案。モッツァレラチーズと豆腐を別々に揚げて、和風出汁をかける。トロリと伸びるモッツァレラチーズにうれしそうな表情を浮かべながら、「チーズなのに“和”。出汁によく合う!」と西島さんも絶賛だ。

噛むほどに旨さあふれる「穴子の白焼き」

ここ大宮に店を構えたのは、「自分の地元で、みんなに愛される店を作りたかったから。落ち着いた目立たない場所で、常連さんが集まるような店にしたくて」と控えめなご主人。「謙虚なんだね」ときたろうさんが感心すると、「でも、隠れすぎて、1年目は本当に苦労しました」と苦笑い。そんなご主人を支えたのは、女将の有紀さん。開業当初から店に入り、「主人がやりたいことをやらせてあげたい」と支え続ける健気な様子に、きたろうさんも、思わず、親のような眼差しになる。

そんな二人の出会いを尋ねると、当時、デパ地下の惣菜売り場で働いていた修業中の康平さんが、同じデパートの和菓子店で働く有紀さんに声をかけたそうで、交際後半年で結婚したという。「ずっとついてきてくれて、安心して店を任せられるのは、本当に助かります。夫婦だからこそ、応援してくださるお客さんもいるし、和やかな雰囲気も作れるのかも」とご主人。仲睦まじく微笑み合うふたりに、きたろうさんは、「なんだか、ひな祭りみたいだなぁ」と、和むのだった。

さて、ここで、女将が、ずらりと並ぶ新鮮な魚介類の数々をお披露目。お客さんの目の前で、仕入れた魚介を見せて、おススメの調理法などを説明するという。ご主人は、毎朝、埼玉県魚市場に足を運び、魚を選ぶそうで、その表情は真剣そのもの。買い付け先の水産会社からも、「常に良いものを求められるので、こちらも妥協できない。あの若さで自分の店を構えるのは、相当なもの」と、一目置かれる存在だ。

そして、この日のイチオシは、長崎県対馬産の「穴子の白焼き」。脂がのった大ぶりの穴子を備長炭で焼けば、「香りだけでも飲めそう(笑)」とたまらない西島さん。モチモチして、身はしっとり。きたろうさんも、「噛めば噛むほどいい味が出る。焼き方もうまい!」。

店をやっていく上で、「料理が美味しいのは当たり前。美味しさ3割、接客5割。あとの2割は、店の清潔さや料理の美しさ。トータルで心地よく楽しんでもらうことを心掛ける」のが、ご主人の信念だ。きたろうさんは、「すごいなぁ。旨いだけじゃないんだ。コンサルタントもできるね」と脱帽だ。

最後の〆は、「セリ鍋」を。セリの根がたっぷり入った鍋は、奥深い大人の味わい。青ゆずの皮と青唐辛子、塩を独自に配合した自家製のゆず胡椒といただけば、さらに深みが増し、ため息が出るほどの旨さに。「酒場とは人と人を繋ぐ場所。自分がその中間地点に入れたら」とご主人。女将も「美味しい食べ物とお酒で、幸せな気分になってほしい」と笑顔を見せて、きたろうさんも幸せ気分〜!

「和食酒処 よね本」の流儀

その壱

まずはお店自慢の“お造り3点盛り”を食らうべし!

この日は、活き車海老、シマアジ、アオリイカ、クエ(仕入れにより内容が異なります)。おススメの魚がある日は、サービスで種類を増やして提供することもあるそう。ひと手間かけて飾り切りを施すなど、見た目も華やかな一皿。
お造り3点盛り1,680円(税別)

その弐

和とイタリアンの融合“生モッツァレラチーズと豆腐の揚げ出し”を食らうべし!

お客さんのリクエストに応えて考案したメニュー。揚げたモッツァレラチーズと豆腐に出汁をかけ、和風に仕上げる。モッツァレラチーズと和風だしの相性が抜群!
生モッツァレラチーズと豆腐の揚げ出し(ハーフ)600円(税別)

その参

備長炭で焼き上げる“穴子の白焼き”を食らうべし!

ご主人自ら埼玉県魚市場に足を運び、真剣に魚を目利き。この日選んだ長崎県対馬産の新鮮な穴子は、大ぶりで脂もたっぷり。軽く塩を振り、備長炭で焼き上げれば、モチモチした弾力がたまらない。
穴子の白焼き700円(税別)

その四

〆には今が旬の“セリ鍋”を食らうべし!

セリの根がたっぷり入った鍋は、煮立つとともにセリの香りが食欲をそそり、奥深い大人の味わいが楽しめる。青ゆずの皮と青唐辛子、塩を独自に配合した自家製ゆず味噌をつけていただく。
セリ鍋(一人前)1,260円(税別)

きたろうさんから、よね本へ贈る「愛の叫び」

ひな祭りみたいな楽しい店
旨い料理に幸せ!!

―――きたろう

「和食酒処 よね本」

住所

営業時間

定休日
埼玉県さいたま市大宮区宮町1-34-3大宮M1ビル3階
月〜金17:00〜23:30
土・祝16:00〜22:30
不定休※営業時間は県の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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