BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#320

炭火焼鳥

あほうどり

2021/2/27放送

千葉県松戸市で創業22年
夫婦二人三脚で作り上げた人気酒場
絶品焼き鳥の数々に舌つづみ!

旨さに感激! 「銀皮」に「あぶらつぼ」

きたろうさんと西島さんがやってきたのは、千葉県松戸市。番組では初めて訪れるが、千葉県市川市出身のきたろうさんには馴染みのあるエリアだ。ふたりが向かったのは、創業22年目の「炭火焼鳥 あほうどり」。木のぬくもりを感じる落ち着いた店内で、ご主人の高橋信幸さん(49歳)と妻の麻紀さん(42歳)に迎えられ、さっそく、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、タレでいただく炭火焼き鳥「フォアグラレバー」と「つなぎ」。ご主人が「フォアグラレバー」と呼ぶのは、厳選された新鮮で濃厚な鶏レバー。滑らかな舌触りと食べごたえに、「ほんと、フォアグラみたいだ」と、舌つづみを打つきたろうさん。「つなぎ」は、ハツとレバーをつなぐ希少部位で、串1本に7羽分を使うとか。「プルプルしていて、おいしい。サラっとした甘さのタレが合う〜」とペロリ平らげる西島さんだ。

「あほうどり」という店名は、「覚えやすく親しみのある名前にしたくて」とご主人。「“あほう”、“あほう”って呼ばれてます」と笑う。酒場に入ったきっかけは、「学生時代、友人が働いていた店で焼き鳥のおいしさに目覚めて、自ら志願してお師匠さんに雇ってもらいました」。大学を卒業後、一度は自動車部品メーカーに就職したが、1年で退職。焼き鳥の味が忘れられず、24歳で北千住の焼き鳥店で修業を開始したのだった。そして3年間の修業後、「店は20代のうちに出すべき。若いうちにチャレンジしろ」と、師匠の小林理(さとし)さんに背中を押されて、27歳で「あほうどり」を開業した。小林さんは、開業後も店を訪れ、「伸ちゃんだから大丈夫」と優しい言葉で支えてくれたという。「僕が焼鳥屋をやるきっかけを与えてくれたのも師匠だし、こうやって続けられているのも師匠のおかげ」と、感謝しかないご主人だ。

さて、次は、塩でいただく「銀皮」と「あぶらつぼ」を。聞きなれない部位に興味津々のふたり。銀皮(ぎんがわ)は、砂肝の表面を覆う部位で、あぶらつぼは、尾の付け根にある脂を貯める部位。炭火で表面をカリっと炙った「あぶらつぼ」は、「噛んだら、中身は溶けちゃう〜」と目を丸くする西島さん。きたろうさんは、「銀皮、旨い。噛めば噛むほど!」とすっかり魅了されながら、「塩もこだわってるよね?」。ご主人が、「粗塩を炒って、にがり成分の旨みを引き立ててます」と明かすと、「ね、見事だろ!」と、ドヤ顔だ。

3種類の部位を豪快にオン! 名物「焼とり丼」

ふたりの出会いは24年前。麻紀さんは、伸幸さんが修業する店の3軒隣りの店で働いていて、自然と距離が縮まった。「彼女は忍耐力があって、どんな時でもめげない。そこに惹かれた」と信幸さん。麻紀さんは、「主人は良くも悪くも頑固。昭和のオヤジですね」と微笑む。平成19年にふたりが結婚した当初、店は繁盛しているとは言い難かったそうで、「彼女が来てくれて、良くなったんだねぇ」とニヤニヤするきたろうさんに、照れながら頷くご主人。麻紀さんが出産のためしばらく店に出られなかった時期には、「辞めたい」と思ったこともあったそうで、「妻がいてくれる大切さを知りましたね」。そして、ひとり息子の耕平さん(13歳)に対しては、「自分の好きな道に進んでほしい。お金儲けなんかしなくてもいいから、一生やりたいと思えることを見つけてくれたら」と父親の顔を覗かせるのだった。

ここで、登場したのは、「矢切ネギ焼」。松戸市矢切地区で明治時代から栽培される、肉厚で甘みが強い名産ネギだ。こんがり焼けた立派な矢切ネギに歓声を上げるふたり。「普段は料亭に入るようなネギ。今が一番おいしい時期です」と聞けば、もうたまらない!

「今は、毎日、酒場の仕事が楽しくて、楽しくて!」と充実した表情のご主人。「お客さんからも、楽しさや幸せを分けてもらうし、僕自身が幸せであることで、お客さんにも幸せになってもらえると思っています」。その言葉に、きたろうさんは、「素晴らしい! もう、あほうどりには見えないね(笑)」。

焼き鳥以外にも、「ささみ納豆」、「とりみそ」、「とりスープ」など、おススメメニューが揃うが、最後の〆は、名物「焼とり丼」を! 正肉2本、ねぎま、ハツをタレでじっくり焼き上げ、豪快にごはんの上に。西島さんは、「おいしい、おいしい〜」と目を潤ませ、きたろうさんは、「絶対、焼鳥を味わってくれっていう、頑固さを感じるね」と、堪能し尽くした。

共に働き始めて14年。ご主人は、麻紀さんに、「普段、厳しいことばかり言ってますが、いつも何も言わずついてきてくれて、ありがとう」と、感謝の言葉を。麻紀さんは、「初めて聞きました。これからも、お客さんと一緒に笑って暮らしていきたいですね」と返して、穏やかな空気に包まれた。ご主人にとって、「酒場とは、楽しい場所」。シンプルだが、最高の答えである。

「炭火焼鳥 あほうどり」の流儀

その壱

まずはタレでいただく炭火焼き鳥“フォアグラレバー”と“つなぎ”を食らうべし!

開業以来、遠赤外線効果で旨味を閉じ込める備長炭を使用。厳選された新鮮で濃厚な鶏レバーは、フォアグラのような滑らかな舌触りで大人気。つなぎはハツとレバーをつなぐ希少部位で、串1本で約7羽分を使うという。サラっとした甘さのタレが、旨さを引き立てる。
フォアグラレバー焼1本250円(税別)、つなぎ串焼1本190円(税別)※注文は各2本から

その弐

塩でいただく希少部位“銀皮”と“あぶらつぼ”を食らうべし!

銀皮(ぎんがわ)は砂肝の表面を覆う部位で、噛めば噛むほどあふれ出す旨味がたまらない。あぶらつぼは、尾の付け根にある脂を貯める部位。炭火で炙った表面をカリっと噛めば、中の脂がジュワっと口の中で溶ける。水分が多い粗塩を炒って、にがり成分の旨みを引き立てた塩を使うのもこだわり。
あぶらつぼ1本160円(税別)、銀皮1本160円(税別)※注文は各2本から

その参

松戸の知られざる名産“矢切ネギ”を食らうべし!

松戸市の矢切地区で明治時代から栽培されている矢切ネギは、肉厚で歯応えがよく、甘みが強いのが特徴。普段は料亭に入るような最高級の矢切ネギを炭火でこんがりと炙り、シャキシャキとしたみずみずしさと甘みを堪能!
矢切ネギ焼450円(税別)※冬季限定

きたろうさんから、あほうどりへ贈る「愛の叫び」

あほうどり夫婦は
かしこかった。

―――きたろう

「炭火焼鳥 あほうどり」

住所
営業時間
定休日
千葉県松戸市小根本20-39 1F
17:00〜24:00
月曜 ※営業時間は県の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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