BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#341

彩彩

2021/7/31放送

一流ホテルで28年間修業を積み
人気酒場を作り上げたご主人
プロの技が光る絶品創作中華!

モチモチ「四川風水餃子」に舌つづみ

今宵の舞台、東京都足立区新田(しんでん)は、荒川と隅田川に挟まれた島のようなエリア。きたろうさんと西島さんが向かったのは、環状七号線沿いにある酒場「彩彩(さいさい)」だ。ご主人の小林経明(つねあき)さん(52歳)と笑顔がチャーミングな妻の知江さん(50歳)に、さっそく焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。乾いた喉を潤したら、まずは、暑い季節にぴったりな前菜を!

「国産牛のハチノス刺し」は、コリコリした食感のハチノス(牛の第二胃)をシャキシャキのキュウリと一緒に、塩とごま油のタレでいただく。「キュウリが合う。さっぱりして、おいしい」と西島さん。きたろうさんは、「大将、いかにも料理が得意って感じだねぇ!」。

ご主人は、高校を卒業後、調理師専門学校に入学し、専門学校卒業後は、19歳で都内の有名ホテルに就職した。「当時は、料理人の仕事は花形で、50名のクラスが24クラスもあった」そうで、「ホテルへの就職はステイタス。就職試験を受ける前に校内選考があり、さらに選抜があった」と振り返る。そして、その狭き門をくぐり抜けて就職したホテルで、ご主人は28年間にわたり中華の料理人として腕を磨いたのだ。

次のおすすめは、プロの腕が光る「四川風水餃子」。皮から手作りする水餃子に豆板醤や黒酢などの入った特製ピリ辛ソースをかける。「モチモチの皮が旨い!」と、きたろうさん。西島さんも、「ピリ辛ダレも絶対素人には出せない味」と感激だ。

ホテルの料理人として28年間働き続けたご主人だが、46歳の時、退職を決めた。「管理職になると、調理の仕事より事務仕事が多くなって」と、あくまでも現役の料理人でいることにこだわり、1年後、平成27年に「彩彩」を開業した。店名は、ホテル時代にコンクールで入賞した料理の名前「彩彩」が由来。「店も、彩りよく賑やかに」との願いを込めたというご主人のシャツには、「I Love 彩彩」のロゴも!

中華料理店ではなく酒場を選んだのは、「お客さんに近い距離感で店をやりたかったから。ホテル時代はずっと厨房の中で客さんは見えない。酒場は、店主も交えて話をしたり、楽しい雰囲気がいいでしょ」。最寄りの東京メトロ南北線王子神谷駅から徒歩15分という立地だが、ここはご主人の地元。「まずは足場を固めて、地元で繁盛できる店になろう」と開業し、今年で6年目を迎えた。

遊び心が隠された「冷やし麺」に仰天!

続いては、ホテル時代に身につけた技が冴える「じゃがいもの細切り炒め」を。生のじゃがいもを茹でずに素早く炒めることで、シャキシャキの食感が楽しめる。「素人には真似できないね」ときたろうさん。西島さんは、「ニンニクの香りも病みつき!」と箸が止まらない。

開業して2年後、客足が伸びず、売上が減った時期もあったが、ランチ提供を開始すると、「チャーハン」や「ラーメン」、「レバニラ炒め定食」など、リーズナブルな中華ランチは大好評に! 今では、日替わりランチを毎日食べに来るお客さんもいる。「チーズオムレツ」など、中華料理以外にもランチから夜の定番メニューになった料理もあり、他にも「ガツ(豚の胃袋)ポン酢」、「レンコン餃子」など、お酒に合うオススメメニューはいろいろ!

ホテル時代を振り返り、「厳しかったです。若い頃は、先輩から叩かれたり、熱い油をひっかけられたり。そういう時代だった」と苦笑いするご主人に、「大将はすごいのに、全然、偉そうじゃない」と、きたろうさん。妻の知江さんも「主人は責任感が強くて、一生懸命仕事する人」と、無邪気な笑顔を見せ、「面白いし、歌もうまいし、お酒も強くて、車の運転も上手いの」と、ベタ惚れのご様子!

さてここで、土鍋でぐつぐつと煮える「麻婆豆腐」が登場! 西島さんは、「中国の香り〜。辛いけど、甘みもあって、チューハイがすすむ」と大興奮だ。ひき肉を入れることが多い麻婆豆腐だが、20種類の香辛料などで作る自家製麻婆醤の風味を生かすため、ご主人は肉を使わないそうで、きたろうさんは、「だから本場の味なんだ。感動的な旨さ」と感心しきり。

「人の真似はしない。必ず自己流にアレンジした創作料理を出します」というご主人。「確かに、どの料理にも他にはないこだわりがある」と頷く西島さん。きたろうさんが、「でも、こだわり過ぎると面倒くさいでしょ!?」と言うと、ご主人は、「その面倒くさいのが、好きなんですよね」とニヤリ。

最後の〆は、「冷やし麺」を。かいわれやネギの緑が涼やかな麺をすすったきたろうさん。一瞬、顔をしかめて、「わさびも入ってんの! 入れすぎじゃない!?」と涙目に。わさびを練り込んだ麺にわさびダレを和えた「冷やしわさび麺」なのだ。「全国探しても、こういうのはなかったので、じゃあやってみようと」と、いたずらっぽく笑うご主人。「それが、ちゃんとおいしいから、文句言えないね」と、きたろうさんは完敗である。

ご主人にとって酒場とは、「ストレスが解き放たれる場所」。今宵も旨い酒とおいしい料理に大満足!

「彩彩」の流儀

その壱

まずはさっぱりとした前菜“国産牛のハチノス刺し”を食らうべし!

圧力鍋を使い柔らかく仕上げたハチノスをごま油と塩のつけダレでいただく。コリコリとした食感と添えられたキュウリのさわやかさがやみつきに。
国産牛のハチノス刺し600円(税込)

その弐

手作りの皮とタレが絶品“四川風水餃子”を食らうべし!

小麦粉と強力粉の配合を湿度によって変えて手作りするモチモチの皮に、豚肉、キャベツ、ニラ、背脂の具材を包んで茹で、豆板醤、山椒、醤油、黒酢で作るピリ辛タレをかける。
四川風水餃子550円(税込)

その参

ご主人こだわりの逸品“麻婆豆腐”を食らうべし!

グツグツと煮える麻婆豆腐を土鍋で提供する。20種類の香辛料や調味料を使って作る自家製麻婆醤が味の決め手。麻婆醤の風味を生かすため、肉は使わないというプロの味だ。
麻婆豆腐770円(税込)

その四

人の料理は真似しない! 必ず自己流のアレンジを加える

和・洋・中、ジャンルを問わず、料理の参考になる飲食店を調べて夫婦で訪れ、味の感想やアレンジのアイデアなどを女将の知江さんに相談することも多い。料理に自分流のアレンジを加える“面倒なひと手間”が好きなのだとか。

その伍

〆には必ず名物“冷やし麺”を食らうべし!

わさびを練り込んだ麺を特製わさびダレと和えたアイデア麺。かいわれとネギを散らした涼やかな見た目ながら、わさびの辛さが刺激的! 斬新かつ美味な驚きの一品。
冷やしわさび麺700円(税込)

きたろうさんから、彩彩へ贈る「愛の叫び」

創作料理のうまさを再認識
I Love 彩彩

―――きたろう

「彩彩」

住所
営業時間
定休日
東京都足立区新田1-10-15
11:30〜13:30、17:30〜23:30
日曜 ※営業時間は都の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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