BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#364

瓦焼き

ひとたらし

2022/1/22放送

板橋区成増で創業4年目の人気酒場
若き主人のアイデアがあふれる
絶品創作料理に舌つづみ!

イカじゃない!? 珍味「豚のあたりめ」

本日の舞台は東京都板橋区成増(なります)。東武鉄道成増駅にやってきたきたろうさんと武藤さんは、商店街が賑わう南口から、落ち着いた雰囲気の成増北口通りへ移動し、今宵の酒場「瓦焼き ひとたらし」へ。さっそく、ご主人の中村健生(けんせい)さん(36歳)に焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「豚のあたりめ」。「イカじゃないの!?」と驚きながら、一口食べて、「確かにあたりめっぽい!」と、早くもチューハイが進むきたろうさん。武藤さんも、「イカより柔らかくて食べやすい。燻製みたい」と気に入った様子だ。脂っぽくならないようにヒレ肉を使い、下味をつけて低温調理した後、炭で炙るそうで、「作るの面倒くさいね」と言うきたろうさんに、ご主人も「そうなんです」と苦笑しつつ、「面倒くさいものがおいしいものになるので」と手間を惜しまない。

鹿児島県指宿(いぶすき)市出身のご主人は、地元の高校を卒業後、成田空港に就職。20歳で退職すると、インテリア専門学校で学んだ後、都内のインテリアデザイン会社に就職した。「小さい頃から食べるのが好きで、いつか自分の店を持ちたいと漠然と思ってました。でもそのために動いたわけではなく、働きながらお金を貯めていました」。飲食の世界に身を投じたのは、29歳の時。渋谷の飲食店に就職し、3年間修業した。「ムチャクチャ大変だった。29歳からのスタートで、先輩がみんな自分より若い。毎日、辛くて、いつも出勤前に泣きそうになってました」。それでも、1年後には店長に昇格。夢の実現へ突き進んだ。

次にいただくのは、ご主人が修業先で培った魚の目利きが光る「刺身の盛り合わせ」。この日は、豊洲市場で仕入れた黒ムツやカンパチ、ホタテやマグロなど豪華6種類。ふたりは、新鮮な刺身に目を輝かせながら、次々と口に運んでは、舌つづみを打つ。

平成30年、32歳のご主人は、修業先で出会った沖田勇太さん(当時35歳)と池田達也さん(当時33歳)を誘い、3人で「ひとたらし」を開業した。苦楽を共にした修業仲間がいたからこその独立だった。料理長を務める沖田さんは、「いいタイミングで声をかけてもらい、方向性も同じだった」と振り返る。「3人ならバランスがとれる」と話すご主人に、きたろうさんは、「お笑いコンビみたいだね。シティボーイズも3人。2人だったらダメだったよ。大竹とケンカばっかりで(笑)」。

鶏肉と野菜の旨み際立つ! 名物「瓦焼き」

続いては、「デミ厚切りポテトサラダ」を。マッシュポテトにデミグラスソースをかけ、炙った厚切りベーコンを大胆にのせる。斬新な一皿に、「珍しい組み合わせ!」とうれしそうな武藤さん。ご主人は、「料理を考えるのはメチャメチャ楽しい! スーパーで食材の組み合わせをあれこれ考えて、あっという間に1時間」と笑う。お客さんを飽きさせないように、料理をアレンジするのがこだわりで、「しらすとイクラの出汁巻き玉子」、「エビチリマヨ」、「自家製胡麻豆腐」など、おすすめメニューも様々。要望があればメニューにない料理を出すこともあるそうだ。

ところで、店がある成増駅北口周辺は住宅街。飲食店は南口の商店街周辺に多く、「北口で開業する店はほとんどない」とか。それでも、ご主人は「直感でここに決めた」と言い、立地条件をカバーするため、店舗完成までの過程を毎日のようにSNSで発信した。その甲斐あってオープン当日から大盛況だったそうで、きたろうさんは、「頭いいなぁ!」と感心しきり。

ここで、鶏モモと野菜の「瓦焼き」がジュージューと音を立てながら登場! 遠赤外線効果でジューシーに仕上がるそうで、「鶏の旨みが口の中でジュワっと広がる!」と感激する武藤さん。野菜は、西京味噌を加えた自家製バーニャソースをつけると、さらに甘みが引き立ち、「めちゃくちゃ合うよ」ときたろうさんも絶賛だ。

店名の「ひとたらし」は、「“人をだます”という意味もありますが、“人に喜んでもらう”という、いい意味でつけました。お店は人に来てもらって完成する。お客さんに笑顔で楽しんでもらうのが一番うれしい」と話すご主人だが、予想外の苦労もあるようで、「勉強のためにいろんな店に食べに行くうちに、体重が100キロに……。今は70キロまで減らしました」。

そして、最後の〆は、「丸ごとチーズリゾット」。巨大なチーズの塊を器にして中にリゾットを入れ、お客さんの目の前で、チーズと和えて提供する。「見た目も楽しい!」と大興奮のふたり。チーズは、華やかな香りとミルクの甘みが特徴のイタリア産「グラナ・パダーノ」。武藤さんは、「すごく濃厚でめちゃくちゃおいしい〜」と感動が止まらない!

これからの夢は、「3人いるので、3店舗には増やしたい。仲間を増やして、たくさんのお客さんに喜んでもらいたいですね。酒場は、人と人をつなぐ場所。楽しいことも悲しいことも共有できる場になれば」とご主人。これには、きたろうさんも、文句ナシに「100点満点!!」。

「瓦焼き ひとたらし」の流儀

その壱

まずはお店の人気メニュー“豚のあたりめ”を食らうべし!

下味を付けた豚のヒレ肉を低温調理し、炭火で炙る。イカのあたりめより柔らかい食感で、燻製のような香りもおつまみにぴったりな珍味。脂っぽくならないように、脂肪分の少ない豚のヒレ肉を使用するのがご主人のこだわりだ。
豚のあたりめ530円(税込)

その弐

ボリューム満点の創作料理“デミ厚切りポテトサラダ”を食らうべし!

マッシュポテトにデミグラスソースをかけ、その上に厚切りベーコンを乗せたボリューム満点の一皿。こんがり炙ったベーコンは厚切りながら柔らかく、デミグラスソースとの相性も抜群。
デミ厚切りポテトサラダ640円(税込)

その参

屋号にもなっている看板メニュー“瓦焼き”を食らうべし!

瓦で焼くことで、遠赤外線効果でジューシーに焼き上がり、保温効果も高いという。鶏モモはしっとりと柔らかく、かぶやパプリカ、人参などの野菜も旨みが凝縮。西京味噌を加えた自家製バーニャソースをつければ、さらに甘みが引き立つ。
瓦焼き(鶏モモ+野菜)1,940円(税込)

その四

〆には必ず名物“丸ごとチーズリゾット”を食らうべし!

大きな塊チーズを丸ごと器のようにして使い、直接リゾットを入れて、周りのチーズを削りながら和える。使用するチーズは、華やかな香りとミルクの甘みが特徴のイタリア産「グラナ・パダーノ」。ピリっと利かせた黒コショウが濃厚チーズのいいアクセントに。
丸ごとチーズリゾット970円(税込)

きたろうさんから、ひとたらしへ贈る「愛の叫び」

ひとたらしの大将に
人たらされました

―――きたろう

「瓦焼き ひとたらし」

住所
営業時間
定休日
東京都板橋区成増3-41-17
12:00〜14:00 17:30〜23:00
年末年始 ※営業時間は都の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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