東京都荒川区日暮里で平成27年創業
素材を活かした絶品オリジナル料理と
ご主人の人柄が魅力の人気酒場!
新鮮! こだわりの「焼き鳥」に舌つづみ
今宵の舞台は、東京都荒川区日暮里。きたろうさんと武藤さんが向かったのは、日暮里駅隣接の複合施設に店を構える「真面目焼鳥 助平」だ。「なんて名前! 真面目なのか真面目じゃないのか!?」と笑う武藤さんに、きたろうさんは、「俺は、好きだなぁ〜」とニヤニヤ。気取らない雰囲気の店内で、ご主人の筒井理孝(ただゆき)さん(40歳)に迎えられ、ふたりは、さっそく、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。
最初のおすすめは、「焼き鳥お任せ4種」。串を焼いてもらいながら、気になる店名の由来を伺うと、「『助平』という言葉には、“分け隔てなく助け合う”という意味があると聞いたことがあって」とご主人。「覚えやすい屋号だし、焼き鳥は真面目に焼く『真面目焼鳥』だから、ギャップがあって面白いでしょ」と笑う。
焼き上がったのは、「血肝」(レバー)、「なみだ焼」(胸肉の山わさび添え)に、つくねとうずらの卵。武藤さんは、さっそく「なみだ焼」をパクリといくと、鼻を押さえて「すんごいツーンときた!」と涙目に。きたろうさんは、山わさびを除けながら食すも、目を瞬かせて「めちゃめちゃきたよ!」と震える。続いてつくねを食べた武藤さん、「ジューシーでおいしい〜。表面がカリっとして甘いタレがたっぷり!」と笑顔になり、きたろうさんは、仕上げにごま油をかけた「血肝」に「レバ刺しみたい。これは新鮮でなきゃできないね」と大感激!
ご主人は、高校卒業後、ミュージシャンを志して福岡から上京したという。ハスキーボイスがチャーミングなご主人だが、「以前はもっとクリアな声で、ボーカルを目指してました」と照れながら明かし、きたろうさんは、「顔も自信あったでしょ! かわいい顔してるもん。スターを目指してたね(笑)」と決め込む。しかし、ミュージシャンへの夢は破れ、その後は、ジムのインストラクターや営業マンなど、様々な仕事を経験した。酒場の世界に飛び込んだのは27歳の時。最初に働いたのが焼き鳥専門店だった。「飲食にはあまり興味なかったんですが、その店で食べた焼き鳥のおいしさに感動して、そこで働くことにしたんです」。
ところで、ご主人の趣味は筋トレ。Tシャツからのぞく太い腕に「筋肉ムキムキですよね」と見とれる武藤さん。開店前にダンベルや腹筋ローラーなどで筋トレしているそうで、きたろうさんは、「営業前に筋トレやる焼鳥屋、すごいな!(笑)」。
ヘルシーな珍味「ダチョウの刺身」
ここで、「ダチョウの刺身」が登場! 低カロリー低脂肪のヘルシーな珍味だ。初めて食べるふたりは興味津々。見た目は馬刺しに似ているが、「馬刺しより歯応えがある。臭みも全然なくておいしい〜」と感激する武藤さん。きたろうさんも「肉の甘みもあって、めちゃくちゃ旨い!」と、大絶賛!
約6年間、都内の焼き鳥店で修業を重ね、平成27年、33歳で自分の店を開業したご主人。開業にあたり、「一人のお客さんが飽きずに毎日通える店に」という明確なコンセプトがあったそうで、実際、一人で来るお客さんが多いのだという。開業当初は焼き鳥メインだったが、今では、日々様々なオリジナル料理を考案し、「卵黄の醤油漬け」、「パクチー春巻き」、「はんぺんチーズ焼き」など、毎日食べても飽きないオススメメニューを揃えている。
次にいただくのは、「マカロニサラダ」。卵黄をふんだんに使い、クミンの香りを利かせたスパイシーな一品だ。一口食べて、「温かい!」と驚く武藤さん。きたろうさんも、「従来のマカロニサラダじゃないね」と言いながら、思わずチューハイが進む! 調理を担当する従業員の浦嶋航(わたる)さん(33歳)が、その日の気分で混ぜ合わせる調味料を変えるそうで、味は食べてのお楽しみ! そんな浦嶋さんにご主人について伺うと、「大将はフットワークが軽い。お客さんに誘われて一緒に飲みに行くことも多い」とのこと。「自分の店以外でお客さんと打ち解けるのも楽しいので」とニコニコなご主人に、武藤さんは、「本当に人が好きなんですね!」と感心するのだった。
続いては、キンキンに冷やした新鮮な生のピーマンに、甘辛く炒めた鳥ひき肉を詰めていただく、「パリパリピーマン肉詰めて」。シンプルながら、ピーマンの苦味と甘辛のひき肉がよく合い、後をひく。きたろうさんは、「自分で詰めるの楽しいな。歯応えがあって旨い! これは人気だろうね」と、止まらない。
最後の〆は、「焼き鳥丼」。照りよくふっくら焼き上げた焼き鳥とご飯の組み合わせに、「タレがご飯にもよく合う〜」と頬が落ちそうな武藤さん。タレの味は月ごとに様々な調味料を加えて変化をつけているそうで、食べ飽きない工夫を怠らないご主人だった。
大切にしているのは、「お客さんが居心地いいと思えるような気遣い。お客さんの名前ももちろん覚えてます」とご主人。「酒場とは、出会いの場。ひとりひとりのお客さんが、どんどんつながっていくのを見ていると、やってよかったなと思うんですよね!」と、うれしそうに笑った。