BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#388

肴処

岳志

2022/7/9放送

素材を活かした絶品魚介料理の数々!
互いに支え合いながら
人気酒場を作り上げた夫婦の物語

味はしみしみ! 身はふわふわ! 「金目かぶと煮」

東京都小金井市東小金井にやってきた、きたろうさんと武藤さん。JR東小金井駅から住宅街を歩いて向かったのは、創業26年目を迎えた「肴処 岳志(たけし)」。和モダンな落ち着いた店内で、ご主人の老田(おいだ)岳志さん(58歳)と妻の直子さん(53歳)に迎えられ、ふたりは、さっそく、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「お造りちょこっと盛」。この日は、カツオ、カンパチ、シマアジ、マグロ、金目鯛、のどぐろ、ヒラメの贅沢で美しい盛り合わせ。まずは、カツオのにんにく醤油漬けに「旨い!」と舌つづみを打つきたろうさん。武藤さんは、金目鯛の炙りに「脂がのっておいしい〜」と感激。のどぐろの炙りもヒラメの昆布締めも、どれも絶品で、ふたりは、「もうつまみいらないね(笑)」。

結婚して15年になるご夫婦。ご主人は2度目の結婚だという。きたろうさんは、「きっと、奥さんが店の常連で、大将のことを好きになったんだな」と推測し、直子さんは「大正解!」と照れ笑い。18年前、「酒場の店主」と「常連客」の関係だったふたりは、1年間の交際を経て、平成18年に結婚。結婚を機に直子さんも店を手伝い始めた。

ご主人は28歳から焼き鳥店で修業し、34歳で独立。平成9年に、東小金井の隣町・武蔵境に構えた最初の店「岳志」は焼き鳥店だった。その後、平成25年に現在の東小金井に店を移転。同時に、焼き鳥店から魚介料理メインの店へ路線変更したという。「前はファミリーのお客さんが多かったんですが、このエリアは年配のご夫婦なども多い。客層に合わせて料理を変えたんです」とご主人が教えてくれた。

さて、ここで、「金目かぶと煮」が登場! 立派な金目鯛に、「すご〜い」と歓声をあげるふたり。「甘辛い味がしっかり滲みて、身もふわふわ! ゴボウも味が染みておいし〜」と感動する武藤さん。残った煮汁をご飯と一緒に食べる人が多いというのも納得だ。

女将手作りのジューシー「焼餃子」

続いていただくのは、女将手作りの「焼餃子」。実は、直子さんは、調理師専門学校を卒業し、結婚前はラーメン店で働いていたこともあるそうで、料理はお手のもの! 「子供の頃、母の餃子がすごくおいしかったので」と、その味を再現し、干し椎茸粉をたっぷり入れるのがこだわりだ。ほどよいサイズ感の餃子に、ついつい箸が進むふたり。「ジューシーでおいしい! 気づいたら無くなってる(笑)」と、ペロリ!

ご主人は女将について、「ものすごく気が利く。僕が寡黙だから、彼女がいてくれると和むんです」と言うが、きたろうさんは「えっ、ご主人、普段は寡黙なの!?」。直子さんは「ちがう、ちがう!」と首をふり、「主人は、ド直球な人で計算高さが全くない。すごく分かりやすくて、裏表がないんです」とうれしそうな笑顔を見せる。その様子に、きたろうさんは、思わず、「女将は、明るくてかわいいよね!」。

続いていただくのは、「もんじゃ春巻」。下町生まれのご主人が、子供の頃、大好物だったもんじゃ焼きをアレンジしたオリジナル料理だ。「もんじゃを春巻にしちゃうんだ!」と驚くきたろうさん。「下町もんじゃ味」と「明太チーズもんじゃ味」の2種類の春巻きをパリパリ頬張って、「おいしくて、新しい味!」と武藤さんは興奮気味。ご主人は、「居酒屋料理が好きなんですよね。お刺身と餃子なんて、変な組み合わせとも思いますが、魚料理以外にもいろんな料理を出したい。食べてほっとできる料理が出てきたら、うれしいでしょ!」と話し、オススメメニューには、「カニクリームコロッケ」、「さつま芋天」、「いわし梅しそ揚」など、様々なジャンルの料理を豊富に揃える。

最後の〆は、名物「はまぐり雑炊」を。アツアツを口に運び、「いい香り〜。蛤がゴロゴロ。やさしい味ですね」と目を細める武藤さん。味付けは塩のみだが、カツオと昆布の出汁に、蛤の旨味がたっぷりと合わさり、「出汁が利いてて旨い! 贅沢だなぁ」と、きたろうさんも喉を鳴らす。

店を続ける秘訣は、「ストレスを溜めずに、毎日仕事に向き合うこと」とご主人。今後の夢を伺うと、「店をどんどん小さくして、夫婦ふたりでこぢんまりやっていきたい」と意外な答えで、きたろうさんは、「なんで、ふたり、そんな仲いいの!」と、もう降参だ(笑)。ご主人にとって、「酒場とは“笑い”。笑い声があふれているのが好きなんです。お客さんにも笑って過ごしてもらえれば」。笑顔が絶えないおしどり夫婦の心和む酒場である。

「肴処 岳志」の流儀

その壱

まずはお店の看板メニュー“ちょこっと盛”を食らうべし!

この日は、カツオ(にんにく醤油漬け)、カンパチ、シマアジ、マグロ(赤身、大トロ)、金目鯛(炙り)、のどぐろ(炙り)、ヒラメ(昆布締め)の豪華な盛り合わせ。どれも新鮮かつ絶品! 大満足な一皿だ。
お造りちょこっと盛968円(税込)※仕入れ状況により内容は変わります

その弐

肴の旨味が凝縮された“金目鯛のかぶと煮”を食らうべし!

大きく立派な金目鯛を醤油・出汁・みりん・中ザラ糖などの煮汁で20分ほど煮る。ふわふわの身に甘辛い煮汁が絡み、たまらないおいしさに。残った煮汁を最後にご飯にかけていただくというお客さんも多いとか。
金目かぶと煮990円(税込)※仕入れ状況により値段が変わります

その参

女将手作りの“焼き餃子”を食らうべし!

ラーメン店での調理経験もある女将の直子さんが作る餃子は、キャベツの代わりに白菜を使い、豚挽肉、ニラ、にんにく、生姜に加えて、干し椎茸粉をたっぷり入れるのがこだわり。直子さんが子供の頃に食べた母親の味を再現した、ジューシーで箸が進む一品。
焼餃子682円(税込)

その四

〆には必ず名物“はまぐり雑炊”を食らうべし!

蛤の身がたっぷりと入った贅沢な雑炊。蛤・昆布・カツオの出汁を塩のみで味付けするが、その味わい深さは格別! ほっこりやさしい味の雑炊は、最後の〆にぴったりだ。
はまぐり雑炊990円(税込)

きたろうさんから、岳志へ贈る「愛の叫び」

肴処で餃子!!
これが夫婦だ。

―――きたろう

「肴処 岳志」

住所
営業時間
定休日
東京都小金井市東町4-31-18
17:00〜23:00
木曜・隔週水曜 ※営業時間は都の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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