BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#394

夜学洞

2022/9/10放送

杉並区高円寺で創業5年
タイで修業したヒッピーな女将が作る
絶品タイ料理に舌つづみ!

辛くて旨い! タイの定番サラダ「ソムタム」

本日の舞台は、東京都杉並区高円寺。東高円寺駅通り商店会(ニコニコロード)を歩いて、きたろうさんと武藤さんが訪れた今宵の酒場は、本格的なタイ料理が味わえる「夜学洞(やがくどう)」。看板には“ヒッピーな料理人の店”と書いてあり、「ヒッピーって何?」と不思議そうな武藤さん。きたろうさんは、「若い人は知らないか」と驚きつつ、サイケデリックな絵が描かれた階段を上って店内へ。古き良き昭和を感じる少々雑多な雰囲気に、きたろうさんは、「落ち着くね。ごちゃごちゃしてて!」と上機嫌だ。ふたりは、さっそく、女将の千綿(ちわた)理枝さん(50歳)に焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、「きんぴらごぼう」。以前、社員食堂で働いていたという女将が作る家庭料理に、「しっかりした味付けで、いい歯応え!」と武藤さん。きたろうさんも、「旨いっ。適度に辛くて、ごはんが欲しくなるね」と箸が進む。「使っているのはタイの唐辛子。日本のものとは辛さが違うんです」と女将。以前、タイに数年間滞在してタイ料理を勉強していたそうで、その時に出会ったタイ人男性と平成10年に結婚した。しかし、日本に帰国後、夫の浮気が発覚して離婚。2人の男児を女手一つで育てたという。そんな女将の過去に、「いろんな経験をされてるんですね」と感心する武藤さん。きたろうさんは、「そりゃ、ヒッピーだもん! 世界中動き回ってるんだよ!」。

料理に興味を持ったきっかけを伺うと、「もともとは、絵が好きだったんですが、高校生の時に父親を亡くして美大には行けなかった。でも、料理も美術に近いものがあるし、美味しさで人を喜ばせることができる」と、料理の道へ。高校卒業後、夜間の調理師専門学校に通い、20歳で働き始めた酒場で様々なことを学んだという。「個人経営の家庭料理の店で、料理がすごくおいしくて。そこの女将さんにとてもお世話になりました。修業は厳しく、よく怒られたけれど、本当にいろんなことを教わった」と振り返る。

ここで次のおすすめ「ソルタム」が登場! 「ソルタム」とは、タイ料理を代表する、青いパパイヤのサラダ。シャキシャキした歯応えのパパイヤにナンプラーの香りと唐辛子が利いた一皿は、「タイに来た気分になれる」ときたろうさん。武藤さんは、「辛い〜」と顔を赤らめながら、「でも、後を引くおいしさ」と止まらない。

お客さんもスタッフもみんなが笑顔になれる店

チリソースで食べる「タイ風オムレツ」!

21歳の時、観光で訪れたタイで、料理のおいしさに魅了された女将。その後もたびたびタイを訪れながら、タイ語を勉強し、24歳の時に本格的にタイ料理の修業を始めた。「現地の市場で食べた料理に感激して、その食堂でタイ料理を教えてもらうことにしたんです」。そして、4年後に帰国すると、一度は大手企業の社員食堂に就職した。しかし6年後、34歳で再びタイへ。チェンマイの高級ホテル「ロイヤルプリンセスホテル」で和食の料理長を務めることになったのだ。4年間、子育てをしながら料理長を務め上げ、38歳で帰国。その後は、日本のタイパブで働いたそうで、「タイ語が話せるので、タイ人のホステスになりきった」と明るく笑う。そんな様々な経験を経て、高円寺に「夜学洞」を構えたのは、平成29年、45歳の時だった。店名は、「夜学ぶ洞窟というイメージ。私、まだまだ料理を勉強中なんです!」。

次は、「タイ風オムレツ」を! ひき肉とトマトを入れた卵をフライパンで平たく揚げ焼きにし、チリソースをかける。タイでは毎日食べる定番の家庭料理だそうで、「表面はカリっ、中はふわふわ。甘くておいしい!」と気に入った様子の武藤さんだ。

店のメニューは、日替わりだそうで、「安くておいしい料理を出したいので、材料は必ず自分の目で見て、いいものを選びます。主婦の目利きですね!」と胸を張る女将。「グリーンカレー」などタイ料理のほかにも、「なすの味噌炒め」、「ハムカツ」など様々なメニューも揃えており、きたろうさんは、「常連さんも毎日来たって飽きないし、うれしいよね!」と納得するのだった。

続いては、女将の創作料理「しいたけピザ」を。しいたけをピザ生地替わりにして、トマトソースやチーズを乗せて焼く。「これは面白くて、旨い!」と絶賛のきたろうさん。武藤さんも「ピザ感が強い(笑)。しいたけの歯応えもいいですね〜」。

最後の〆は、なんと「寿司」! 「お寿司が出てくるとは思わなかった」とびっくりするふたりだが、マグロ、ヒラメ、タコ、ホタテの本格的な寿司に、「タイからイタリア、世界をまわって日本に帰って来た感じ」と、ヒッピー気分を満喫!

女将にとって、酒場とは「平等に話し、呑める場所。毎晩、変わり者が集まって、慰め合ってます」と笑い、「店をやめたいと思うことも、しょっちゅうあるけれど、それでもやめないのは、お酒が好きだし、みんなと一緒に飲むのが楽しいから!」と目を輝かせた。

「夜学洞」の流儀

その壱

まずは女将自慢の家庭料理“きんぴらごぼう”を食らうべし!

日本の唐辛子よりも辛みがあるというタイの唐辛子・プリッキーヌを使用し、醤油、砂糖、みりんで味付けする。しっかりした濃いめの味付けに、思わずご飯が欲しくなる!
きんぴらごぼう330円(税込)

その弐

タイ料理を代表するサラダ“ソムタム”を食らうべし!

ソムタムとは、青いパパイヤのサラダ。千切りにした青いパパイヤはシャキシャキとした食感で、ナンプラーの香りと唐辛子の辛みが利いた本格的な味わいは後を引くおいしさだ。
ソムタム600円(税込)

その参

タイで学んだ家庭料理“タイ風オムレツ”を食らうべし!

卵とひき肉、トマトを使い、ナンプラーで味付けする。多めの油で揚げ焼きにした平たいオムレツにチリソースをかけていただく。タイでは定番の朝ごはんだとか。
タイ風オムレツ500円(税込)

その四

〆には必ず名物“寿司”を食らうべし!

タイ料理を堪能した後は、本格的な寿司で〆る。この日は、マグロ・ヒラメ・タコ・ホタテの4種類。シャリもネタも大きめでボリューム満点、大満足な一皿だ。
寿司800円(税込)

きたろうさんから、夜学洞へ贈る「愛の叫び」

ヒッピーな女将に会えて
ハッピー

―――きたろう

「夜学洞」

住所
営業時間
定休日
東京都杉並区高円寺南1-6-6 2F
19:00〜翌3:00
月曜  ※営業時間は都の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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