BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#414

うめが丘

ふかや

2023/2/4放送

東京都世田谷区梅丘の隠れ家酒場
こだわりの出汁が自慢!
名物おでんに舌つづみ

八丁味噌を使った「味噌おでん」

今宵の舞台は、東京都世田谷区梅丘。小田急梅ケ丘駅から、きたろうさんと武藤さんが向かったのは、商店街の路地裏にたたずむ隠れ家のような店「うめが丘 ふかや」だ。高級感ある入り口から、こぢんまりとした店内に入ると、出汁のいい香りが漂い、期待が高まるふたり。ご主人の深山俊之さん(45歳)と接客を担当する従業員の早川榛香(はるか)さん(28歳)に迎えられ、さっそく、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、「ふかやのポテトサラダ」。ベーコンとゆで卵入りのポテサラに、きたろうさんは、「これは男のポテトサラダ! シンプルで旨い」と感激。炒めたベーコンをさらに燻製して香り付けするそうで、武藤さんも、「ベーコンの塩っ気がいい。おつまみにぴったり!」と早速チューハイが進む。

栃木県の高校を卒業後、4年間、陸上自衛隊に入隊していたご主人。自衛隊を辞めて初めて働いたのが居酒屋だった。「居酒屋で料理を作るうちに、本格的に料理への探求心が芽生えた」と、都内の日本料理店やホテルなどで修業を開始。「ホテルの下っ端時代は、“追い回し”といって、掃除や買い出し、皿洗いなど、先輩からの雑用をこなさねばならず、大変でしたが、それだけでは悔しい。何か習得しようと頑張った」。そんな持ち前の向上心で、7店舗の日本料理店で厳しい修業を重ね、苦節20年、令和2年に43歳で「ふかや」を開業したのだった。

さて、ここで、店の看板メニュー「おでん」が登場! まずは、ちょっと珍しい「高原レタス」から。「レタスのおでんなんて……」と言いながら食べたきたろうさん、「こんなに甘いの!?」とびっくり! レタスは火を入れると甘みが出るそうで、武藤さんも「シャキシャキ感もあって、出汁と合う。それに罪悪感がない(笑)」とパクパク。スルメイカのゲソとアカイカを使った「自家製さつま揚げ」も絶品で、「イカの食感が楽しい」と大満足! 「日高昆布の出汁に、かつおの風味がしっかり出るよう血合い入りのかつお節を加える」というおでん出汁は、「関西風か、関東風か、と聞かれれば、“オリジナル”。おでんも煮物の一種と考えているので」とこだわりを見せるご主人だ。

続いては、名古屋のおでんをイメージして八丁味噌で味付けした「味噌おでん」を。真っ黒になるまで炊き込んだ「大根」を見て、武藤さんは「チョコレートプリンみたい(笑)」と驚きながら、味噌出汁の味わいに喉を鳴らす。さらに、箸でスッと切れるまで柔らかくなった「牛タン」も感動もので、「これはもう、タンシチュー!」と頬が落ちそうなふたりである。

〆は「サワラとささがきごぼうの土鍋飯」

ところで、「まだ奥さんではない……」とご主人が紹介する榛香さんとの出会いは、前職場。「料理長兼店長になった僕を、彼女が一生懸命サポートしてくれた」とか。一方、榛香さんは、「彼は頼りないところもあるので」と、はにかみながら、「開業の話を聞いた時は、じゃあ私も一緒にやりたいって、ついてきました。やっぱり彼の料理がおいしいから」と笑顔を見せる。確かに、店のオススメメニューは、「りんごとほうれん草の白和え」や、「おでん大根の唐揚げ」、「万願寺じゃこ炒め」など、垂涎ものの料理が目白押しで、榛香さんが「味見や試食で20sくらい太っちゃった」というのも納得だ。そして、プロポーズの予定は「まだ、ちょっと……」と煮え切らないご主人に、きたろうさんが、「『今年中には結婚しよう』って言ってみて!」と促すと、「今年中には……」と言いかけるも、語尾は聞こえず(笑)。

ここで、甘みたっぷりの九条ネギを旨みの強い鶏せせり肉と炒めた「鶏せせりと九条ネギの黒胡椒炒め」をいただく。「鶏の脂がネギに絡んで、めちゃ旨!」と興奮気味のきたろうさん。黒胡椒と九条ネギの相性も抜群で、たまらないおいしさなのだ。

「大人の居酒屋がコンセプト。落ち着いてゆっくりくつろげるお店にしたい」というご主人。「毎日忙しいですが、ふたりで店を切り盛りして、店が終わった後には達成感がある」と、半分ノロケつつ、「お客さんから、『おいしかった』とか『ありがとう』と言ってもらえるのは本当にありがたい。おいしい料理を出すのは当たり前のことですが、それを怠らず、自分に厳しくありたい」と真面目な人柄が滲み出る。

最後の〆は、自慢のおでん出汁で炊き上げた「サワラとささがきごぼうの土鍋飯」。「あまり余計なことをせず、シンプルな料理を心がけている」とご主人が言うとおり、「素材をおいしく食べさせてくれる優しい味」だと、ふたりは、ほっこり、じっくり味わい尽くした。

今後は、「地域に馴染み、安定してお客さんに来てもらえるようにするのが、一番の目標」だとか。「お店がうまくいって、おっきいお家に住みたい」と言う榛香さんに、ご主人は「頑張ります」と応じながら、「酒場とは、お客さんにとっての『憩いの場』。でも僕にとっては仕事場なので、『戦場』でもあります」と、キリっと表情を引き締めた。

「うめが丘 ふかや」の流儀

その壱

まずはお店自慢の“ポテトサラダ”を食らうべし!

炒めたベーコンを10分燻製して香りをつけ、ジャガイモ、ゆで卵と混ぜ合わせて、塩、黒胡椒、砂糖、バター、マヨネーズで味付けする。ベーコンの風味が利いた、おつまみにぴったりのポテトサラダだ。
ふかやのポテトサラダ605円(税込)

その弐

お店の看板メニュー“おでん”を食らうべし!

出汁は、日高昆布を一晩漬け込み、血合い入りのかつお節を加えて薄口醤油、塩、砂糖、酒で味付け。珍しい高原レタスのおでんは、シャキシャキとした食感を残しながらも、出汁が滲みて甘みが感じられる。白身魚のすり身、スルメイカゲソ、アカイカ、卵で作る自家製さつま揚げも絶品だ!
高原レタス275円(税込)、自家製さつま揚げ495円(税込)

その参

お店オリジナル“味噌おでん”を食らうべし!

自家製おでん出汁に八丁味噌、砂糖、酒を加えた味噌おでんは、名古屋のおでんを参考にしたという。ぐつぐつと炊き込んだ大根は真っ黒で、味噌の味がしっかり滲みている。牛タンも箸で切れるほど柔らかく、タンシチューのような味わいに。
味噌おでん 大根198円(税込)、牛タン858円(税込)

きたろうさんから、ふかやへ贈る「愛の叫び」

おでんで御殿が
建ってほしい

―――きたろう

「うめが丘 ふかや」

住所
営業時間
定休日
東京都世田谷区梅丘1-22-11 1F
11:30〜14:30 17:00〜23:00
月曜 祝日 ※営業時間は都の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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