BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#415

ゾウと

チャッカまん

2023/2/11放送

安くて旨い創作料理が大人気!
サラリーマンから独学で転身した
酒場愛あふれる男の物語

名物「牛すじ煮」はトロトロ玉子を絡ませて!

本日の舞台は、東京都板橋区大山。東武東上線・大山駅前から続く、板橋区随一のアーケード商店街「ハッピーロード大山商店街」の賑わいを感じつつ、さっそく今宵の酒場へと向かうきたろうさんと武藤さん。「ゾウとチャッカまん」という不思議な屋号を前に、きたろうさんは「このネーミングじゃ、味は期待できそうもないな」と冗談を言いながら店内へ。謎の店名については、ご主人の三浦慎哉さん(38歳)にゆっくり伺うとして、まずは焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「牛すじ煮」。料理を待つ間に、ご主人が店名の由来を話してくれた。「もともと平成27年に創業した『キリンとラガーまん』という本店があって、同じパターンの名前にしたかったんです。キリンに次ぐ動物はゾウで、“チャッカまん”はシャレ。でも、これで大山という街に“着火”できるかなって」。そう聞いて、きたろうさんは、「なんだ、いいこと言っちゃって! 早く、料理出して(笑)」。そこへ運ばれてきたのは、丼物の調理に使う親子鍋を器にした「牛すじ煮」。武藤さんは、「こんな出し方、見たことない!」と歓声を上げ、きたろうさんは、早速一口食べて、「旨いね〜。素晴らしい!」と唸る。甘めの味付けの牛すじに、とろりとした玉子を絡めれば、さらに旨さ倍増! 大満足だ。

都内の大学を卒業後、一度は大手通信会社に就職したご主人。酒場を第二の人生に選んだのは30歳の時だった。全く未経験の飲食業界に転身したのは、「やりたくて、やりたくてしょうがなかったから。酒場にしかない雰囲気やコミュニケーションがすごく魅力的で、自分の理想の酒場を作りたいと思った」。とはいえ、「デスクワークの身から右も左も分からない中での一発起業。『飲食店をナメてんだろ!』というレベルから、勇気と努力だけでやってきた」と振り返る。「開業当初はお客さんが全然来なくて、心がポキっと折れそうだった」と言うが、創業4年目を迎えた今では、地元の常連客も多く、「ひとりで来たお客さんたちがどんどん仲間になって、みんなで楽しく飲んでいる」とか。きたろうさんは、「いい雰囲気だな〜。大将は基本的に人が好きなんだね」と納得する。

お酒に合う創作料理! 「自家製チーズ豆腐」

続いていただく「自家製チーズ豆腐」は、ご主人が「これはお酒に合う!」と考えて作った自慢の創作料理。クリームチーズを混ぜた豆腐に出汁ベースの餡をかけ、和洋組み合わせた一品だ。きたろうさんは、「創作料理に旨いものはないと思ってたけど、これは旨い!」と感激。さらに、わさびをのせて食し、「また別の味になる」と止まらない! 他にもオススメメニューには、「オリジナルナゲット」、「ローストチャーシュー」、「山芋チーズ焼き」など、食べてみたいアイデア料理が目白押しである。

現在、忙しい店内で働くのはご主人が信頼を寄せる仲間たち。接客を担当するのは、ご主人の中学からの同級生・田中明子さん(38歳)。ずっと飲食店で働いてきた彼女をご主人がスカウトしたのだとか! 「恋愛関係は?」とズケズケ聞くきたろうさんに、田中さんは、「残念ながら一度もない。だからこそ一緒にいられるのかも」と笑う。そして、厨房で腕を振るう店長の長屋弘亮(ひろふさ)さん(43歳)は、もともと1号店の常連客だったそうで、前職は運送会社勤務。「オーナーの人間性がいいから、僕はついてきました。常連さんが多いのもそういうことだと思いますよ」と、やはりご主人への信頼は絶大だ。そして三浦さんが8年前、1号店開業の直前に結婚したという妻の樹莉(じゅり)さんを含め、多くの仲間たちがご主人を支えているのだ。

そんなご主人は、料理をネット動画で学んだそうで、武藤さんは「今どき〜」と感心。きたろうさんは、「ネットは何回でも見られるからね。師匠は1回しか教えてくれない」と言いながら、次のおすすめ「刺身の盛り合わせ」に箸をのばす。この日は、マグロ(中トロ・脳天)、白子、シマアジ、真鯛の贅沢な盛り合わせ。武藤さんは、トロトロの白子にうっとりし、きたろうさんも、マグロの希少部位・脳天に「脂がのってる。旨いなぁ〜」と、ため息まじりだ。

続いては、「ガツ天ぷら」を。下茹でして塩ダレで味付けしたガツ(豚の胃袋)を天ぷらにし、レモンを絞って、塩かマヨネーズでいただく。武藤さんは、「衣はサックリ、中は弾力があってクセになる食感。噛めば噛むほど旨みがでてくる」と気に入った様子!

最後の〆は、「銀杏と舞茸の鯛めし」。鯛のあらを一度焼いてから取った出汁で、鯛や銀杏、舞茸、油揚げなどを炊き込んであり、武藤さんは、「生姜が利いててさっぱり。ごはんだけど全然重たくない」とモリモリ。きたろうさんも、「〆に合うな〜」と箸がとまらないのだった。

ご主人にとって酒場とは、「昔から続くコミュニケーションの場」。ご主人の人柄と旨い料理が人と人をつなぐ、良き酒場であった。

「ゾウとチャッカまん」の流儀

その壱

まずは名物“牛すじ煮”を食らうべし!

親子鍋を器がわりに盛り付けた牛すじ煮は、店の名物。具材は、牛すじ・大根・こんにゃく・豆腐・玉子。甘めの味付けでとろとろになるまで煮込まれた牛すじに、とろりと絡む玉子が絶妙にマッチする。
牛すじ煮380円(税込)

その弐

豊洲市場から仕入れる鮮魚“刺身盛り”を食らうべし!

この日は、マグロ(中トロ・脳天)、白子、真鯛、縞鯵の贅沢な盛り合わせ。北海道産の白子はトロケそうなおいしさで、希少部位のマグロの脳天もたっぷりと脂がのって絶品! ご主人の知人が豊洲市場のマグロ卸業者だそうで、いいものを融通してもらっているのだとか。
刺身の盛り合わせ880円(税込)

その参

食感がクセになる人気メニュー“ガツ天ぷら”を食らうべし!

ガツは豚の胃袋。下茹でしたガツを自家製塩ダレにからめて180℃の油で約3分揚げる。サクサクとした衣の中は弾力のある歯応えで、噛めば噛むほど旨みが出てくる。クセになるおいしさだ。
ガツ天380円(税込)

その四

〆には必ず旬の食材を使った“炊き込みご飯”を食らうべし!

具材は鯛・銀杏・舞茸・油揚げ・生姜・三つ葉。鯛のあらを一度焼いてから、昆布、生姜と一緒に出汁をとり、酒・みりん・薄口醤油で味付けして炊き込む。生姜の利いたさっぱりとした味わいは、いくらでも食べられそう。
銀杏と舞茸の鯛めし440円(税込)

きたろうさんから、ゾウとチャッカまんへ贈る「愛の叫び」

素人が始めたプロの味。
大山が今燃えてるゾウ!!

―――きたろう

「ゾウとチャッカまん」

住所
営業時間
定休日
東京都板橋区大山町10-13 1F
13:00〜23:00
不定休 ※営業時間は都の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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