BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#416

やきとんBOO

2023/2/18放送

様々な料理が味わえる「やきとん」店
25歳の若さで開業し
人気酒場を作り上げた女将の物語

素材と炭火にこだわった「もつ焼き」に舌つづみ!

神奈川県川崎市向ヶ丘(むこうがおか)遊園にやってきた、きたろうさんと武藤さん。小田急向ヶ丘遊園駅南口から向かった今宵の酒場は、創業8年目を迎えた「やきとんBOO」。店を切り盛りするのは、女将の末次優子さん(33歳)だ。赤提灯がズラリと飾られた明るい店内で、さっそく、ふたりは焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「ねぎたんしお」。優子さんがこだわりの備長炭で焼き上げた豚のタンの串にねぎをたっぷりのせ、ごま油の利いた塩ダレをかける。皿からこぼれ落ちそうなほどのねぎに驚きながら、口いっぱいに頬張るふたり。「旨い! タンの歯ごたえがすごい」、「シャキシャキしたねぎと塩ダレが合う〜」と感激だ。

身長180センチのしっかりした体格で凛とした雰囲気の優子さんに、「なんか、カッコいね〜。貫禄がある。柔道とか、スポーツやってる?」と尋ねるきたろうさん。優子さんは、「卓球しかやってない。若い頃は、痩せてたんですよ〜」とのこと。きたろうさんが、「今、カッコいいよ! お客さんに愛されるでしょ〜」と言うと、優子さんも「いろんな方に可愛がってもらってます!」と頷く。

地元川崎市で生まれ育ち、短大在学中に居酒屋でのアルバイトを始めた優子さん。酒場の魅力にとりつかれ、「お仕事の方が楽しくなっちゃって」と短大を中退。「将来は自分の店を持ちたい」という夢を抱きながら、川崎市内の酒場で修業に励み、平成27年、25歳の時に隣駅の登戸(のぼりと)で念願の開業を果たした。「ちょうど自分が店をやりたかった登戸駅前で居抜き物件が出て、父親に相談して資金を出してもらったんです」。そして、数年前、登戸駅周辺の区画整理のため、現在の場所に移転したというわけだ。

さて、次のおすすめは、自慢のもつ焼き「しろ」と「かしら」。にんにくベースの甘い自家製ダレがたっぷり絡み、「旨いね。これはチューハイに合う!」とペースが上がるきたろうさん。やきとんの店にした理由を聞くと、「炭が好きなんです! 備長炭を使って焼くのが好き(笑)。それに登戸にはやきとん屋がなかったので、ねらい目だと思ったので」。開業当初はお客さんが全然入らなかったと言うが、「2年程経った頃から行列ができるようになって。でも何がきっかけだったのか、自分でも分からない」と言う。きたろうさんは、「優子さんの魅力だろ! 俺は店に入ってすぐに分かった」とドヤ顔だ。焼き鳥店の経営経験がある父親からアドバイスをもらうことも多いそうで、「味や焼き方、お客さんへの対応も指摘されました。その時は反発したけれど、今となっては父の言う通りにしてる部分も多いですね」と振り返る優子さんだった。

海鮮、中華、パスタまで! ジャンルを超えた絶品料理

続いては、「大間の鮪頭肉と大根煮付け」を! 「やきとんの店でお魚が食べられるとは!」とうれしそうな武藤さん。「鮪がホロホロで味もしっかり滲みてる」と頬が落ちそうだ。優子さんは、海鮮系の料理も必ず“おすすめメニュー”に入れるようにしているそうで、「やきとんの後に、大間の鮪っていうバランスもすごいな」ときたろうさんも感心するばかり。

次に登場したのは、なんと「麻婆豆富」! 店で一番人気の一皿だとか。「だんだん、やきとんの店じゃなくなってきたぞ〜」と興奮気味のきたろうさん。一口食べて、「旨い! 辛いっ! ヒーッ、辛い……」と言葉にならない。麻婆豆腐が大好きな武藤さんも、「山椒たっぷりのビリビリ系。おいし〜」と大喜びし、優子さんは「これが一番人気になると思ってなかった」と苦笑いだ。「料理のこだわりは、自分が食べたいものを作ること」と胸を張る優子さんだが、嫌いなものを聞かれて「モツです(笑)」と即答! さらに「一番好きなのは金目の煮付け」と言うから、「海鮮の酒場をやったら!?」と突っ込まれて大笑いになるのだった。そんな優子さんが作る料理はどれも絶品で、従業員の小渡九十九さん(23歳)も、「とにかく味がおいしくて、仕事が休みの日にもわざわざこの店に飲みに来るくらい。一番好きなのは“塩レバー”」だとか。その「塩レバー」をはじめ、「つくね」や「半熟うずらの味玉」、海鮮料理から中華までも揃う幅広いメニューは、毎日通う常連さんをも飽きさせることはない。

そして、最後の〆は……、「本日の生パスタ」!! 極め付きの意外なメニューに、武藤さんは目を見開き、きたろうさんも「やるね優子!」と喝采。この日は、濃厚な蟹の旨みが味わえる、優子さんオリジナルの「蟹トマトクリームパスタ」で、「これはもう酒場で出てくるパスタじゃない!」と武藤さんも大絶賛。パスタだけを食べに来るお客さんもいるそうで、きたろうさんは、思わず、「お店の名前なんだっけ!?(笑)」。優子さんにとって、酒場とは、「私が楽しむ場所」。女将の楽しみが、お客さんのおいしい笑顔を生み出す、“口福”な酒場だった。

「やきとんBOO」の流儀

その壱

まずはお店自慢の“ねぎたんしお”を食らうべし!

備長炭で焼いた豚タンの串の上に、山盛りのねぎをあふれんばかりにのせた一皿。タンの歯応えとたっぷり乗せたねぎのシャキシャキ感がたまらない! ごま油の利いた塩ダレも相性抜群だ。
ねぎたんしお2本590円(税込)

その弐

女将自慢の一品“大間の鮪と大根の煮付け”を食らうべし!

豊洲市場から仕入れる大間の鮪と大根を、醤油、砂糖、みりん、酒で煮付けた常連さんからも大人気の一品。しっかり味の滲みた大根とホロホロとした鮪が味わい深い。やきとんだけでなく海鮮系料理も充実している。
大間の鮪頭肉と大根の煮付け880円(税込)

その参

常連客に大人気“麻婆豆富”を食らうべし!

ビリビリした辛さが病みつきになりそうな、店一番の人気メニュー。鶏ガラスープ、ごま油、豆板醤、豆豉、甜麺醤(テンメンジャン)、三温糖、にんにく、生姜、醤油、潮州ラー油、花山椒で味付けした奥深い味わいだ。
麻婆豆富825円(税込)

きたろうさんから、やきとんBOOへ贈る「愛の叫び」

青春を料理にかける
そんな優子にほれました。

―――きたろう

「やきとんBOO」

住所
営業時間
定休日
神奈川県川崎市多摩区登戸2701-6 2F
17:00〜23:00
火曜 ※営業時間は県の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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