酒場激戦区・麻布十番で創業10年目!
大使館公邸料理人も務めたご主人が作る
バラエティ豊かな絶品地鶏料理
高原比内地鶏の「鶏刺し」を堪能!
今宵の舞台は酒場激戦区・東京都港区麻布十番。きたろうさんと武藤さんは、「パリ郊外のイメージ。おしゃれだな〜」とワクワクしながら、麻布十番商店街にある「地鶏割烹 稲垣」へ。エレベーターでビルの5階に上がると、モダンな雰囲気の店内でご主人の稲垣祐介(ゆうすけ)さん(48歳)と妻の友紀さん(44歳)が出迎えてくれた。ふたりは、さっそく焼酎ハイボールを注文して「今宵に乾杯!」。
最初のおすすめは、秋田県の高原比内地鶏を使った「地鶏造里盛合せ」。ももの炙り、胸のたたき、砂肝、ササミの昆布〆、白レバーの5種類を、醤油、わさび、ごま油などでいただく。「冬のレバーは脂がのって、あっさりしたフォアグラのよう。わさび醤油が合いますよ」とご主人すすめられ、早速、食したきたろうさん。「旨いっ。わさびと合うねぇ〜」と思わずため息が出る。武藤さんは、ササミの昆布〆に、「ねっとりした口当たりで、風味がすごい!」とチューハイが進み、コリコリの砂肝やプリプリの胸のたたきも堪能して、「贅沢な気分になる〜」とうっとり!
最初のおすすめは、秋田県の高原比内地鶏を使った「地鶏造里盛合せ」。ももの炙り、胸のたたき、砂肝、ササミの昆布〆、白レバーの5種類を、醤油、わさび、ごま油などでいただく。「冬のレバーは脂がのって、あっさりしたフォアグラのよう。わさび醤油が合いますよ」とご主人すすめられ、早速、食したきたろうさん。「旨いっ。わさびと合うねぇ〜」と思わずため息が出る。武藤さんは、ササミの昆布〆に、「ねっとりした口当たりで、風味がすごい!」とチューハイが進み、コリコリの砂肝やプリプリの胸のたたきも堪能して、「贅沢な気分になる〜」とうっとり!
高原比内地鶏は、しっかりした歯ごたえで、風味のよい上質な脂が特徴。店では、「鶏もも肉しょうゆ煮」、「もも肉の唐揚げ黒酢風味」など様々な地鶏料理が楽しめるうえに、「鰻の炭火地焼」、「白レバ炒め」など、産地と鮮度にこだわったバラエティ豊かなオススメメニューも目白押しだ。
さて、次のおすすめは、「ホタテレアフライ」。北海道産の大きなホタテを中がレアな状態に揚げ、岩塩とペルー産レモンでいただく。サクッとした衣の中は透明感が残る刺身状態で何とも言えないおいしさ! きたろうさんは、「旨いねぇ。岩塩と合うなぁ」と感心しきりである。
ご主人は、高校卒業後、都内の調理師専門学校に進み、様々なジャンルの飲食店で料理の腕を磨いてきた。「最初は、何してもうまくいかず大変でしたが、ここで辞めたら辞めグセがついてしまう。惜しまれるくらいになってから辞めよう」と踏ん張った。修業したのは、「和洋折衷のお店、炭火焼の居酒屋さん、お蕎麦屋さん、鶏料理の店、和食居酒屋……」と挙げ始めるご主人に、きたろうさんは「意外と浮気性だね」とビックリ! さらには、33歳で南米ペルーに渡り、在ペルー日本国大使館の公邸料理人として4年近く働いていたこともあるのだとか!
ペルーのソウルフード「セビッチェ」を鶏肉で再現!
ペルーのソウルフード「セビッチェ」を鶏肉で再現!
ここで、ご主人が大使館時代に覚えたというペルーのソウルフード「セビッチェ」が登場! 「ペルーでは魚で作りますが、うちは鶏で」と、鶏むね肉、ユッカ芋、チョクロ(ジャイアントコーン)、たまねぎなどをニンニクやパクチー、レモンで和えた一皿だ。珍しいペルー料理に、武藤さんは、「外国料理の匂い」と興味津々で食べて、「さっぱりしてておいしい〜」と気に入った様子。
6年前に結婚した友紀さんは、もともと店に通うお客さんだったそうで、「カウンターに座ってフラれた者同士で慰めあってるうちに……」と笑う。きたろうさんが、「ご主人のこと今でも好き?」と尋ねると、「好きですよ。親友みたい」と言い、「喧嘩は?」と聞くと、「めっちゃします!」とご主人と声を揃える。ご主人は、「妻は、賄いのカレーライスを食べて、『肉が残ってない!』と怒って家出したこともある」と楽しそうに話し、「僕にとっては最高に面白い人。彼女のおかげで、今が一番楽しい」と明かすのだった。
続いては、揚げた里芋に自家製からすみを振りかけた「揚里芋と唐寿美」。たっぷりまぶしたからすみに「見た目が、きな粉餅」と驚きながら、「これは食べたことない味だ」と興奮気味のきたろうさん。武藤さんも「里芋もねっとりしていておいしい!」と箸が止まらない。
酒場激戦区の麻布十番で開業して10年。ご主人は、友紀さんと結婚してから、ある心境の変化に気づいたという。「実は、“お客様が喜ぶ笑顔がうれしい”という感覚が全然分からなかったんです。毎日、作業をこなすのが精いっぱいで。『ありがとうございます』と言いながらも、実感がなかった。でも、妻と結婚してから心にゆとりができて、仕事が楽しめるようになって。初めて、この仕事をやっていて良かったなと思えた」。それを聞いて、きたろうさんは、「間違った自信にやっと気づいたんだね」と頷き、ご主人は、「ちょっと調子に乗ってたんですね。そういう時に、妻はしっかり叱ってくれる。感謝です」と穏やかな笑顔を見せた。
最後の〆は、高原比内地鶏を使った「鶏山椒チャーハン」。きたろうさんは、「これはもう、基本的に鶏が旨い!」と文句なしのおいしさに大満足。武藤さんも「山椒が利いてすっきり。添えてある柴漬けと一緒に食べると、さっぱりして、またおいしい」と完食だ。
酒場とは「人の集まる憩いの場所」と言うご主人。きたろうさんは、「大将の口からそれを聞けるとは!“俺の料理を食う場所”じゃないの!?」と言って、最後はみんなで大笑い!