BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#424

居酒屋

あまなつ

2023/4/15放送

東京都荒川区町屋で創業4年目
離婚を機に心機一転!
40歳で人気酒場を作り上げた女将の物語

香ばしく甘じょっぱい「しょうゆ豆」

東京都荒川区町屋にやってきた、きたろうさんと武藤さん。東京さくらトラム(都電荒川線)が走る風情ある街で、今宵、ふたりがお邪魔するのは、「居酒屋 あまなつ」。創業4年目を迎えた店をひとりで切り盛りするのは、「よっちゃん」こと、女将の小泉佳美(よしみ)さん(43歳)だ。ふたりは、さっそく焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「しょうゆ豆」。一晩水に漬けた大豆をフライパンで炒って焦げ目をつけ、醤油ベースのタレに漬ける。「甘じょっぱくて、おいしい! お菓子みたい」と武藤さん。きたろうさんも、「柔らか過ぎず、ちゃんと固さがあるのもいいね」と気に入った様子だ。お客さんにも人気の一品で、女将は、「呑兵衛って、ちびちび食べたいじゃないですか。ちょうどいいんだと思います」とニコニコ。

小さい頃から料理好きだった佳美さんは、都内の高校を卒業後、様々な飲食店でアルバイトを経験。32歳の時に映画館の書籍コーナーで働き始めると、外国映画の食事シーンに興味を持ち、料理への造詣が深まったと言う。「映画の内容に沿った本を選ぶんですが、どうしても映画の中の料理に関する本ばっかり選んでて。料理だけしたいんだって、気づいたんです」。そう言いつつも、酒場を開業したのには、意外な理由があるようで……。「本当は、別れた夫が料理人で、私はプロの前で作りたくなかったし、料理をしちゃいけない人間だと思ってた。でも、別れたら、自由に『料理していいんだ』と思って。『料理楽しい〜』って!」。7年前に離婚を経験した佳美さんは、3年にわたり様々な料理修業を重ね、40歳で「あまなつ」を開業したのだ。

次のおすすめは、「ほうれん草のアボカド和え」。アボカドとほうれん草を和え、生姜と醤油で味付け。仕上げにオリーブオイルをかける。「生姜が利いてて、すっきり! おいしい〜」と感激する武藤さん。きたろうさんも、「アボカドは何にでも合うね、寄り添うのが上手!」と舌つづみ。

店名の由来を伺うと、「『あまい』って言葉をつけたくて。『あまい人生』とか、あはは(笑)。もう嫌なことはやめて、楽しいことだけやってどんだけ生きていけるだろうって。挑戦なんです」と佳美さん。「楽しくないことが多かった?」と武藤さんに聞かれて、「ズバリ、そうかもしれない」と笑いながら、「夢とかあんまりなかったけれど、初めて夢ができて。それに向かって生きるのは楽しい!」と充実した様子。町屋は佳美さんの地元で、両親や友人にも支えてもらったと言い、「娘が13歳で料理が好きなんで、継がせるつもり。デザート系は娘に任せようかな」とうれしそうに話すのだった。

〆には台湾のご当地グルメ「魯肉飯」を!

ここで登場したのは、「長芋の揚げ出し」。「家庭料理っぽいね」と喜ぶきたろうさんに、「出汁ってやっぱりおいしいなと思って」と、毎日、2種類の昆布とソウダ鰹、鯖節で出汁をとっていると教えてくれた。イタリアンやベトナム料理、うどんなど様々な店で修業を積んできた佳美さんだが、「自分の店では、毎日食べられる、ほっとする料理を出したい」と、「だし巻き玉子」、「手作りチーズの盛り合わせ」、「ゴーヤチャンプルゥ」、「ナンコツ&パクチーサラダ」など、家庭的な料理を揃えている。

続いては、表面をこんがり焼き上げ、肉汁を閉じ込めた「ラム肉のおつまみステーキ」。クミンを利かせてエスニック風に仕上げた一皿に、「レアな焼き加減で旨い!」ときたろうさん。武藤さんも「あっさりしていて、すごく食べやすい」と箸が止まらない。

「料理をするのが本当に好き。今は毎日楽しい〜」と目を細める佳美さん。きたろうさんも、「それがちゃんと表情に出てるよ」と納得だ。女性ひとりで切り盛りしていると、時には困ることもあるというが、柔軟に対応し、「“商い=飽きない”って言うように、飽きないようにやっています。気楽ですよ。まぁ、忙しい時はどうにもならないんですけどね〜。あはは」とチャーミングに笑った。

最後の〆は、「魯肉飯(ルーローハン)」。豚バラ肉や筍などを甘辛く煮込んだ台湾のご当地グルメだ。八角や五香粉、紹興酒やオイスターソースなどで味付けしてあり、きたろうさんは「初めて食べた。これは幸せになるな〜」と大満足! 武藤さんも「なかなか酒場では出てこない料理ですよね!」と味わい尽くす。

これからの夢は、「もっと楽しく、楽にやりたい」と佳美さん。「楽しく生きようと思ったら、楽しく生きれるもの? よっちゃんは、絶えず、楽しく、楽しくって言ってるよね?」と、きたろうさんが問うと、「相当、ツラい人みたい」と苦笑いしながら、「そうですね、“楽しい”が優先です!」。そんな佳美さんにとって酒場とは、「ホッとしてボーっとする場所」。きたろうさんは、「俺がサインに書く言葉と似てるな!」。『人生気楽に はっと ホッと あらよっと きたろう』

「居酒屋 あまなつ」の流儀

その壱

まずは北海道産の大豆を使った“しょうゆ豆”を食らうべし!

一晩水に漬けてから乾かした大豆を10分間煎り、焦げ目をつけた後、砂糖、醤油、とうがらしを使って甘辛く味付けする。柔らかすぎない大豆の歯応えと、香ばしさが後を引き、おつまみにぴったり!
しょうゆ豆300円(税込)

その弐

生姜醤油で味わう“ほうれん草のアボカド和え”を食らうべし!

アボカドとほうれん草を和えて、すりおろした生姜と醤油で味付け。仕上げにオリーブオイルをかける。生姜が利いてさっぱりとした味わい。彩りも鮮やかでおしゃれな盛り付けの一皿だ。
ほうれん草のアボカド和え しょうが醤油500円(税込)

その参

出汁を効かせた家庭の味“長芋の揚げ出し”を食らうべし!

具材は、長芋、小松菜、しいたけ、しめじ、大根おろし。出汁は、毎日、2種類の昆布とソウダ鰹、鯖節でとっている。家庭的なほっとする味わいがうれしい一品。
長芋の揚げ出し750円(税込)

きたろうさんから、あまなつへ贈る「愛の叫び」

よっちゃんから教わりました。
楽しく生きるが一番って!!

―――きたろう

「居酒屋 あまなつ」

住所
営業時間
定休日
東京都荒川区町屋1-5-11
17:30〜24:00
火曜 水曜は不定休 ※営業時間は都の要請に応じて変更あり
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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