BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#448

青森Souls

2023/10/21放送

東京都江東区亀戸で“青森魂”炸裂!
49歳で上京したロックな女将が作る
青森の郷土料理に舌つづみ!

青森のソウルフード「イカメンチ」!

東京都江東区亀戸にやって来た、きたろうさんと武藤さん。さっそく向かった今宵の酒場は、ビビッドカラーの看板とパンチの効いたのぼりが目を引く「青森Souls」。青森県から直送の新鮮食材を使った青森の郷土料理が味わえる店だ。店を切り盛りするのは、女将の佐々木富美子さん(55歳)と姉の恵留子(えるこ)さん(62歳)。青森愛あふれる店内で、きたろうさんと武藤さんは、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「青森産馬刺し」。青森県中泊町(なかどまりまち)産の馬肉を使い、薬味は、つがる市産のにんにくだ。きたろうさんは、一口食べて、「これは、旨い!」と感激し、「小さい頃から、こんなおいしいのを食べてたのか」と、うらやましそう。

店は創業6年目。「それまでは、青森県五所川原市で、19年間、居酒屋やってました」と女将の富美子さん。18歳から、父親が経営する食堂を手伝い、料理を勉強。30歳の時に地元・五所川原市で酒場を開業した。そして、49歳で上京すると、姉の恵留子さんを誘って、ここ亀戸に店を構えたのだ。一方、姉の恵留子さんは理容師。「こっち来るまでは床屋をやってましたが、妹に『東京行こうぜ!』って誘われて、即決した」と笑う。

次のおすすめは、「イガをメンチにして野菜をいれて……」と津軽弁で説明し始める富美子さん。「イガ?」と不思議そうな武藤さんに、富美子さんは、「青森では、『イカ』を『イガ』と言います」と笑いながら、「イガを焼ぐまで時間かかるんで、その間に」と小鉢を出してくれた。こちらも「すしこ」という津軽地方の郷土料理。珍しい、もち米の漬物だ。食材の仕入れは、青森県に住む佐々木さん姉妹の両親が担当し、全て青森から直送してもらうという。そうこうするうちに、「イカたっぷりイカメンチ」が完成! 刻んだ真イカ(鯵ヶ沢産)のコリっとした食感が楽しく、旨みもたっぷり! 舌つづみを打つふたりに、「青森県では家によって味が違う、家庭の味なんです」と恵留子さんが教えてくれた。

〆には絶品「十三湖しじみラーメン」!

30歳の時に五所川原市で酒場を始めた富美子さん。店は常連客にも愛され、経営も安定していたが、45歳の時、人生を変える出来事に遭遇する。「事故で大怪我をして、生死をさまよった。車椅子になるかもしれないって言われて……。でもありがたいことに、手術して奇跡的に大丈夫だった」。その怪我が上京のきっかけとなる。「人生は一回きり。残りの人生を悔いなく過ごすために、何をすべきか気づかされた」と、故郷青森への恩返しを心に決めた。「青森県にはおいしい食べ物がいっぱいあるのに、東京の人は知らない。それをもっと知ってもらいたい!」。まさに「青森魂(Souls)」である。

次にいただくのは、大きなホタテの貝殻を器にして作る「貝焼きみそ」。出汁で陸奥湾産のホタテの身を煮て味噌で味付けし、卵でとじる。青森県人なら誰でも知っている郷土料理だそうで、武藤さんは、「贅沢ですね!」とアツアツをスプーンで口に運び、「出汁が利いてておいしい〜」と目を細めた。

亀戸は五所川原と同じような下町の雰囲気があるという富美子さん。恵留子さんも、「おせっかいな人が多くて、ありがたい」とうれしそうに頷く。青森県出身のお客さんも多いそうで、この日は、富美子さんの母校・五所川原高校の先輩と後輩の姿も。ふたりとも4年来の常連で、姉妹と一緒に津軽弁での会話が始まるが、きたろうさんには、チンプンカンプン!

続いては、鯵ヶ沢産の水ダコを青森県産の酢に一晩漬けた、「自家製酢ダコ」を。「噛めば噛むほど味がでる!」と感激する武藤さん。きたろうさんは、「こうやって地図を見ながら産地を教えてもらうと、青森に来たような気分になるね」と楽しそう。他にも、「〆サバ(八戸市)」、「嶽(だけ)きみの天ぷら(弘前市)」、「真イカごろ味噌朴葉焼き(鯵ヶ沢町)」、「倉石牛ハンバーグ(五戸市)」など、青森各地の食材を使った郷土料理が目白押しだ。

ところで、女将の富美子さんは、青森時代から趣味でロックバンドを結成し、ボーカルを担当していたとか! 東京でも新しいメンバーを集め、メタルバンド「あっぷるめたる」を結成。仕事の合間に活動を続けている。せっかくなので、その場で少し披露していただくと、富美子さんのパワフルな歌声が店内に響きわたった。

最後の〆は、「十三湖大和しじみラーメン」。青森県にある十三湖のしじみでとった出汁は格別のおいしさ! 「しじみの出汁がふわっと広がる。おいしい〜」と喉を鳴らす武藤さん。きたろうさんも、「旨いね〜。完璧だね」と大満足だ。

「青森の食と郷土料理を絶やしたくない」と言う富美子さん。「自分でも知らなかった青森の食材もあり、東京に来て、改めて、青森ってすごかったんだとつくづく感じた。もっともっとお客様に広めていきたい」。最後に、酒場とは、「楽しくくつろげる空間」と富美子さん。恵留子さんは、「出会った人と楽しく飲む場所」とのこと。青森で生まれ育った姉妹の青森魂が詰まった、楽しい酒場であった。

「青森Souls」の流儀

その壱

まずは青森県産の“馬刺し”を食らうべし!

生まれ育った青森で小さい頃からおいしい馬刺しを食べてきたという姉妹が選んだのは、青森県中泊町産の馬肉。薬味には、つがる市産のニンニクを添える。馬刺し好きのきたろうさんも感激するおいしさだ。
青森産馬刺し2,480円(税込)

その弐

青森のソウルフード“イカメンチ”を食らうべし!

鯵ヶ沢産の真イカを使用。細かく刻んだイカに、玉ねぎ、人参、小麦粉を加えて、醤油・塩で味付けし焼き上げる。イカをふんだん使ったメンチはふわふわ食感で、旨みたっぷり!
イカたっぷりイカメンチ980円(税込)

その参

お店の看板メニュー“貝焼きみそ”を食らうべし!

青森県人なら誰でも知っているという郷土料理は、大きなホタテの貝殻を器にして作る。昆布と干し鱈で出汁をとり、ホタテの身を入れて火を通す。味噌で味付けしてから、仕上げに卵でとじる。陸奥湾産のホタテを使用。出汁の利いた一品だ。
青森soulsの貝焼きみそ1,280円(税込)

きたろうさんから、青森Soulsへ贈る「愛の叫び」

青森愛がいっぱい
味はソウルフル!!

―――きたろう

「青森Souls」

住所
営業時間

定休日
東京都江東区亀戸6-24-1
月〜金16:00〜22:00、
土日15:00〜22:00
火曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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