BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#451

やきとり

一番町のゆら

2023/11/111放送

「媛っこ地鶏」に魅了された男が
54歳で酒場を開業!
自ら育てた地鶏で作る絶品料理の数々

「媛っこ地鶏」の刺身に舌つづみ!

先週に引き続き、放送450回突破記念で愛媛県松山を訪れた、きたろうさんと武藤さん。保存修理工事中の道後温泉から向かった今宵の酒場は、こだわりの鶏料理が評判の「やきとり 一番町のゆら」。店を切り盛りするのは、ご主人の前田和明さん(71歳)だ。サラリーマンが集う昔ながらの大衆酒場の雰囲気の中で、ふたりは、さっそく、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、「媛っこ地鶏の刺身盛り」。ご主人が飼育した鶏を自分でさばいて提供しているそうで、なんと、愛媛県のブランド地鶏「媛っこ地鶏」を約1000羽も飼育しているのだとか! 日本でも珍しい四元交配(4種類の鶏を掛け合わせて作る)の「媛っこ地鶏」は、「柔らかい肉質ながら、シャモも交配しているので弾力もある」とのこと。鮮度抜群の刺身は、すなずり、レバー、ハート(心臓)、食道、フォアグラの5種類。レバーにはごま油、フォアグラは塩、すなずりはしょうが醤油と、ご主人おすすめの食べ方で食した武藤さん、「全然臭みがない! フォアグラもとろける〜」と目を細め、きたろうさんも、「旨い! これはすごいよ!」と感心するばかり。

続いては、お店の看板メニュー「媛っこ地鶏のやきとり」。「うちの“やきとり”は、もも肉とむね肉を交互に刺してます。味の変化が楽しめるからね」とご主人。きたろうさんは、待ちきれない様子でかぶりつき、「肉が素晴らしい!」と舌つづみ。武藤さんも「タレもおいしいけど、タレに頼りすぎない鶏本来のおいしさがありますね」と感激する。

ご主人は、「私は単身赴任で、月曜と火曜は、鶏と嫁に会いに帰る」と言う。自宅があるのは松山市から約120km離れた、豊後水道に面したご主人の故郷・由良半島(愛南町)だ。中学卒業後、漁師など様々な職業を経験したご主人は、50歳の時に出会った「媛っこ地鶏」のおいしさに魅了され、自宅に養鶏場を作って飼育を始めた。さらに、そのおいしさを知ってほしいと、54歳の時、愛南町で最初の酒場を開業。57歳で松山市に移転して「一番町のゆら」を開業したのだ。

約1000羽の鶏の世話は、普段、妻の千舟さんがしていて、「あなたが使う鶏は、人に任せてはダメ。私が育てます!」と言われたとか。「これくらい歳をとると、嫁の大切さが、よ〜く分かる」と誇らしげなご主人。千舟さんとは、26歳の時に、出会って3日目にプロポーズしスピード結婚したそうで、「結婚して以来、嫁と違うベッドで寝たことありません」とノロケだして、きたろうさんは、「ごちそうさま、もういいよ(笑)!」

希少部位「はらかわ」は驚きのおいしさ!

さて、次は、「しろ」と「小肉(こにく)」を塩でいただく。ご主人が命名した「小肉」は手羽の付け根部分で、胸肉とささみの中間のような味わい。「健康に育った鶏って感じ。もう焼くだけで旨い!」と、きたろうさん。ご主人は料理の修業は一切していないそうで、「店で出すのは全部、私が考えたもの。企業秘密のタレも、媛っこ地鶏に合うように嫁と二人で作りあげた」と胸を張り、「媛っこ地鶏のたたき」、「媛っこ地鶏のテール」、「媛っこ地鶏のスタミナ串」など、自慢の絶品料理がずらりと並ぶ。

と、ここで、「メニューにはないけど、食べてみます?」と、出してくれたのは、「媛っこ地鶏のとさか」。約30秒ボイルしてごま油とポン酢で味付けした「とさか」は、形もそのまま、プルプル食感! 「めっちゃ旨い!」、「おいしくて、びっくりしちゃう!」と大興奮のふたりである。

ご主人によると、「松山のお客さんは、惚れやすくて冷めやすい。新しいお店ができると一気に押し寄せるが、しばらくするとすぐに飽きる」そうだが、創業14年目を迎えたこの店には、夜な夜な多くの常連客が集い、「松山で一番おいしい焼鳥。料理も最高!」、「ご主人は“仕事一本”の人。体をいたわって!」と、愛され続けている。

次の串も、ご主人が名付けた希少部位「はらかわ」。「雌鶏のお腹に卵があるとお腹の皮が伸びて大きくなる。その部分」だそうで、武藤さんは、「初めて食べる。パリパリしてるのに、肉感がちゃんとある!」と大満足。きたろうさんも、もう、「おいしい」以外の言葉が見つからない!

最後の〆は、特製「由良ちゃんぽん」を。媛っこ地鶏の鶏ガラを使ったスープを飲んで、「鶏と野菜の旨みが出てますね〜」と喉を鳴らす武藤さん。きたろうさんは、「麺の固さもちょうどいい。飽きない味で、完璧な〆!」と味わい尽くした。

「毎日が楽しい。54歳で店を始めた時から、“生涯現役”と思ってます」と充実した様子のご主人。「今の世の中は儲けたらダメ。それより、楽しくやった方がいい。自分がやろうと思ったことは全部やってきたから、今からは、この店を儲けを考えずにやっていくだけ!」。そんなご主人にとって酒場とは、「お客さんとの絆・つながり」。「お客さんから、『この店がなくなったら困る』なんて言われると、うれしいし、頑張らなきゃいかんなと思いますね!」と、ますます瞳を輝かせた。

「一番町のゆら」の流儀

その壱

ご主人が飼育する「媛っこ地鶏」の新鮮な“刺身”を食らうべし!

「媛っこ地鶏」は、4種類の鶏(ロードアイランド、プリマスロック、伊代路しゃも、名古屋コーチン)を掛け合わせて作った愛媛県独自のブランド地鶏。ご主人が飼育し、自分でさばいて提供している。すなずり、レバー、ハート、食道、フォアグラの刺身を塩、ごま油、しょうが醤油などでいただけば、驚きのおいしさだ。
媛っこ地鶏の刺身盛り1,320円(税込)

その弐

お店の看板メニュー 媛っこ地鶏の“やきとり”を食らうべし!

味と食感の変化を楽しめるよう、もも肉、むね肉を交互に刺すのが、「一番町のゆら」流。タレは妻の千舟さんと一緒に作ったオリジナルで、媛っこ地鶏の旨みをしっかり感じられる。
媛っこ地鶏のやきとり2本385円(税込)。

その参

希少部位! 媛っこ地鶏の“はらかわ”を食らうべし!

雌鶏のお腹の皮と横隔膜の部位をご主人が「はらかわ」と名付けた。パリパリした食感とともに、肉感もしっかり残り、食べたことのないような贅沢な味わいを楽しめる。一串に1.5〜2羽分を使用しているそうだ。
媛っこ地鶏のはらかわ2本495円(税込)

その四

媛っこ地鶏の鶏がらスープを使った“ちゃんぽん”を食らうべし!

媛っこ地鶏の鶏がらをベースにしたスープは、野菜と鶏の旨みたっぷり!具材には、鶏肉、ピーマン、にんじん、もやし、キャベツを使用し、ご主人こだわりの麺を合わせる。飽きのこない味で〆にぴったりの一品だ。
由良ちゃんぽん880円(税込)

きたろうさんから、一番町のゆらへ贈る「愛の叫び」

媛っこ地鶏
本当の姫は奥さんだ

―――きたろう

「やきとり 一番町のゆら」

住所
営業時間
定休日
愛媛県松山市一番町1-5-7
18:00〜23:00
月曜・火曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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