BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#455

ふぐ料理

太助

2023/12/9放送

東京都北区赤羽で絶品料理に舌つづみ!
和食一筋66年のご主人が
家族とともに守り続ける人気酒場

店内で捌く絶品「ふぐさし」に感激!

東京都北区赤羽にやってきた、きたろうさんと武藤さん。JR赤羽駅から徒歩約5分、昭和44年創業の「ふぐ料理 太助(だいすけ)」が今宵の酒場だ。店を切り盛りするのは、ご主人の井上博行さん(84歳)と長男・博樹さん(59歳)、長女・あゆみさん(56歳)。木のぬくもりを感じる落ち着いた店内で、さっそく、ふたりは、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、「ふぐさし」。「いきなり!? 贅沢だなぁ」と大喜びのきたろうさん。一切れ口に運び、「甘っ! 旨っ!」と感激。豊洲で仕入れた国産とらふぐをご主人が店内で捌いているそうで、武藤さんも、「おいしい! これは幸せ〜」とペロリと平らげる。

店は創業55年目。「太助」と書いて「だいすけ」と読む店名は、ご主人の中学時代のあだ名「大助」が由来だそうで、姓名判断で、漢字を「太助」に変えたとか。溌剌とした表情で厨房に立つ若々しいご主人が、御年84歳とは驚きで、きたろうさんも、「お肌ツルツルだね」と感心しきり! 葛飾区立石で生まれ育ち、18歳から都内を中心に多くの和食料理店で修業を重ねたご主人は、「修業は楽しかった!」と断言する。「え!? すごく厳しいイメージなのに」と驚く武藤さんに、「そりゃ厳しいけどね。ロクでもない奴が怒られるだけ」と余裕の表情を浮かべ、きたろうさんが、「周りに女性がいたから!?」とカマをかけると、「あははは!」と大笑い! そして、「根っから料理が好きだった。料理をやめようと思ったこともない。一度決めたらその道を行くだけ!」と迷いなく、その潔さに、武藤さんは、思わず「カッコいい〜!」。

次のおすすめは「自家製あん肝」。「テンションあがるね。めっちゃ旨い!」と舌つづみを打つきたろうさん。生のあん肝に下味をつけ、約1時間蒸すそうで、武藤さんも、「このもったりとした感じがおいしい〜」とたまらない様子だ。

昭和44年、30歳で独立し、多額の借金を抱えて「太助」を開業したご主人。支えてくれたのは、修業時代に出会った妻・悦子さん(享年80)だった。「22歳の時に知り合った修業先の仲居さん。6歳上。恥ずかしいなぁ」と、少年のように照れるご主人。当時の写真を見せてもらうと、22歳のハンサムなご主人と28歳の美しい悦子さんの姿が! 「大将、かっこいい! 色男だねぇ」と大興奮のきたろうさん。「めちゃくちゃモテたらしいです」という長女・あゆみさんの言葉にも納得するばかりだ。そんなふたりは、ご主人が25歳の時に結婚し、「ずっと一緒にやってきて、さんざん世話になりました」とご主人。しかし、様々な苦楽を共にした最愛の妻・悦子さんは、10年前に病を患い他界。生前、悦子さんが座っていた椅子は、今もそのまま残され、にっこり微笑む悦子さんの写真が飾られている。

出汁の旨さが滲みわたる! 松茸入り「土瓶蒸し」

続いては「豚の角煮」を。上品な盛り付けの一皿に、「大将の料理は、謙虚な感じがする」ときたろうさん。一口食べた武藤さんは、「味が滲みて、柔らかくて、おいしい! でも全然脂っこくなくて、いくらでも食べられそう」と大満足だ。

ところで、店内のメニュー看板には、「食べたい料理をお申し付け下さい」と書いてあり、「魚も肉も野菜も、天ぷらでも煮物でも、なんでもできますよ」とご主人。食材があればメニューにない料理も作ってくれるそうで、常連さんたちも、あれこれとわがままを聞いてもらい、「大将は普通の人とは違う! 本当の料理人。ひと味違う」と絶賛。オススメメニューにも、「ふぐの唐揚げ」、「野菜の煮物」、「酒の肴の盛り合わせ」など、垂涎ものの料理が用意されている。

ここで登場したのは、ご主人の自信作、松茸と鶏肉、海老などが入った「土瓶蒸し」。「いい香り! 滲みますね〜。料亭の料理ですよ」と武藤さん。きたろうさんも、「贅沢だなぁ。旨いよ。やっぱり日本人は出汁だよね」と喉を鳴らした。

ご主人とともに厨房に立つ長男の博樹さんは、18歳から店で働き、長女のあゆみさんは忙しい週末に店を手伝うなど、家族全員で店を守り続けている。「父への憧れはやっぱりありますね」と博樹さん。喧嘩をしたこともないそうで、「調理場にいるときは、父は“偉い人”だから」と尊敬の眼差しを向け、「父の味には、まだちょっと追いつかない。なかなか深いです」とも。ご主人は、「家族にはそりゃ感謝してますよ。でも、お返しはあんまりできないね」と照れ笑い。そんな様子に、きたろうさんは、「なんだかいい家族。いい店だね」としみじみと頷くのだった。

最後の〆は「太助めし」を。野菜や魚介など8種類の食材を使い、せいろで蒸した彩り美しい一品に、きたろうさんは、「ひな祭りが来たみたい。旨いなぁ。味が濃くなくて絶妙なバランスなんだよ」と感激しながら味わい尽くした。

「大将は何より元気。その姿が見られるだけでうれしい」と常連さんたちからも慕われ、「何年できるか分からないけど、できるだけやります!」と力を込めるご主人。酒場とは、「和気あいあいと飲む場所。それが一番じゃないですか!」。元気なご主人と絶品料理に魅了され、再訪必至の名店である。

「太助」の流儀

その壱

まずはお店の看板メニュー“ふぐさし”を食らうべし!

豊洲で仕入れた国産とらふぐをふぐ調理師免許を持つご主人が店内で捌いて提供する。新鮮なふぐさしは、甘みが感じられるほどのおいしさ。絶品ふぐさしをたっぷりいただける贅沢な一皿だ。
ふぐさし2,420円(税込)

その弐

ご主人の自信作“自家製あん肝”を食らうべし!

生のあん肝に酒と塩で下味をつけ、約1時間蒸す。たっぷりのネギともみじおろしをのせ、ポン酢でいただけば、もったりとした味わいがたまらない!
あん肝660円(税込)

その参

常連客に大人気“豚の角煮”を食らうべし!

しっかりと味の滲みた豚の角煮は、柔らかく、口の中でとろけるよう。脂っこさがなく、いくらでも食べられそうなおいしさだ。控えめながら美しい盛り付けにもご主人のセンスが感じられる。
豚の角煮880円(税込)

きたろうさんから、太助へ贈る「愛の叫び」

かわいい大将の料理に脱帽
日本人でよかった。

―――きたろう

「ふぐ料理 太助」

住所
営業時間
定休日
東京都北区赤羽1-44-3
17:00〜22:00
不定休
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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