BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#457

魚屋

きいもん

2023/12/23放送

酒場激戦区・恵比寿で創業12年目!
絶品海鮮料理が味わえる人気酒場
暖簾を守り続ける夫婦の物語

刺身で! 串焼きで! 鮮度抜群の魚介を堪能

今宵の舞台は、酒場激戦区の東京都渋谷区恵比寿。きたろうさんと武藤さんが向かったのは、JR恵比寿駅から徒歩約7分の「魚屋 きいもん」だ。創業12年目を迎えた店を切り盛りするのは、ご主人の木原誠さん(53歳)と妻の裕子さん(49歳)。常連さんで賑わう店内で、きたろうさんと武藤さんは、さっそく焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、ご主人の故郷・富山県から直送される鮮魚の「刺盛り」。この日は、ヒラメやコショウダイ、イワシ、鯛昆布〆など6種類。真っ先に大好きなイワシを食べたきたろうさん、「すごい脂だ。これがイワシだよ!」と大満足。武藤さんは、3〜4日かけて締めた鯛の昆布〆に「旨みがしみて、おいしい〜」と舌つづみをうつ。

富山県高岡市で生まれ育ったご主人は、大学進学を機に19歳で上京。22歳で始めた酒場のアルバイトがきっかけで、卒業後もそのままアルバイト先の酒場に就職したという。「大学では演劇をやって、役者になりたいと思ったこともありましたが、やっぱり食えない。そのうち酒場の方が楽しくなっちゃって。こうやってお客さんに料理を出すのも舞台みたいなもの」と笑顔のご主人だ。

そんなご主人が約20年間働いた酒場を退職したのは41歳の時。勤めていた居酒屋の社長が引退することになり、独立を決意。「恵比寿の支店で働いた時、本当にいいお客さんが多かったので」と恵比寿での開業を選んだ。そして、平成24年、夫婦ふたりで「魚屋 きいもん」を開業したのだ。店名の由来は、茨城県にある裕子さんの実家がかつて営んでいた酒屋「久右衛門」だそうで、「田舎なので、“きゅうえもん”が訛って、“きいもん”と呼ばれてたんです」と裕子さんが説明してくれた。

続いては、「のどぐろ塩串」と「銀ダラ粕みそ串」を。「少しずつ、いろんな種類を食べてほしい」と、一口大の魚の切り身を焼鳥のように串に刺して炭火で焼き上げる。そのひと手間にきたろうさんは感心し、武藤さんは、「のどぐろは、いい塩加減で皮がパリッとしてる! 銀ダラはホロホロ柔らかくておいしい」と頬が落ちそうだ。

ところで、ご主人と裕子さんとの出会いは、21年前。ご主人が働いていた酒場に裕子さんがアルバイトに来たのがきっかけで、ご主人からアプローチ。4年後には結婚し、裕子さんはご主人の独立を多いに支えたという。「僕は開業資金を全く貯めてなかったんで、彼女にお願いして(笑)」と明かすご主人に、裕子さんは、「私は学生時代から自分の店を持ちたくてお金を貯めてたので」と余裕の表情。驚いたきたろうさんは、「ここはもう、裕子さんの店みたいなもんだね!」。

驚きの特大サイズ!「王様のえび」

開業当時、周辺には魚を出す店が少なく、当初からお客さんの入りも順調だったという。ご主人は、「魚を使っていろんな料理に挑戦したい。例えば、肉料理の肉を魚に置き換えたりね」とこだわりを話し、オススメメニューも「カニクリームコロッケ」、「かます塩焼き」、「イカ黒造り」など多彩な魚料理を揃える。一方で、「飽きてしまわないように」と「トリ唐揚げ」など肉料理も用意する気遣いも。常連さんに話を聞くと、「一人で来ても温かく迎えて下さって、お家みたい」、「美味しいし、雰囲気がいい。おふたりとおしゃべりしに来ます」と、みなさん、くつろいだ様子で、ご主人も、「楽にしていただくのが一番」と穏やかな笑顔を浮かべた。

ここで、特大サイズの「王様のえび」が登場! 「焼く、茹でる、フライ、天ぷら。お好きな調理方法で」とのことで、きたろうさんはご主人おすすめの「塩茹で」、武藤さんは「フライ」に決定。塩茹でしたえびは、プリップリで、きたろうさんも言葉を失うほど! 武藤さんは、巨大なえびフライを頬張って、「口いっぱいに、えび! 本当に贅沢。幸せ〜」と嚙みしめた。

続いては、「鯛とハマグリのゆず鍋」を。あご出汁ベースのつゆにゆずの果汁と千切りしたゆず皮を加え、白菜、ねぎ、春菊、豆腐など具材もたっぷり! きたろうさんは爽やかなゆず風味のスープに喉を鳴らし、武藤さんも、「鯛の身がふっくらしてる。お刺身とは全然違う楽しみ方で、冬にぴったり!」と絶賛だ。

最後の〆は、「ウニたく巻」。北海道産の新鮮なウニは、「それだけでおいしいんですが」と、ご主人は前置きしつつ、「何か新しいものをと、たくあんを合わせたら、おいしくて!」と、意外な組み合わせが誕生。ふたりは、「初めて食べた!」、「最高!」とたまらない様子で味わい尽くした。

結婚して17年。「まだまだです」と目を見合わせるご主人と裕子さん。ケンカすることは「ないですね」と口を揃え、普段から互いに感謝の言葉を伝えあっているという。ご主人は、「彼女には足を向けて寝られない。奉ってます」と笑いながら、「先輩のお客様からも、『奥様には、イエスしか言っちゃいけない』と教わってます!」。そんなご主人にとって、酒場とは、「気楽に楽しく過ごせる場所」。夫婦の穏やかな笑顔と、温かいもてなしに心癒される一軒であった。

「きいもん」の流儀

その壱

まずは富山県から直送される“新鮮なお刺身”を食らうべし!

この日は、ヒラメ、コショウダイ、イワシ、ビンチョウマグロ、アオリイカ、鯛昆布〆の6種。富山県高岡市出身のご主人が地元から直送便で取り寄せる魚介は、新鮮そのものかつリーズナブル!
刺盛り 2人前1,990円(税込)※仕入れ状況により内容は変わります

その弐

一人客にも嬉しいお店の名物“魚の串焼”を食らうべし!

一口大にカットした魚を串に刺し、焼鳥のように炭火で丁寧に焼き上げる。一人で来るお客さんも、少しずついろいろな魚を食べてほしいと、ご主人が手間をかけて作っている。
銀ダラ粕みそ串550円(税込)、のどぐろ塩串690円(税込)

その参

お店の看板メニュー“王様のえび”を食らうべし!

豊洲で仕入れる特大サイズのえびを4つの調理法(焼く、茹でる、フライ、天ぷら)から好みの方法で調理してもらえる。ご主人おすすめの塩茹でに殻ごとかぶりついてプリップリの食感を堪能するのも良し、贅沢な特大エビフライを王様気分でいただくも良し!
王様のえび 1本1,690円(税込)

その四

〆の定番メニュー“ウニたく巻き”を食らうべし!

北海道産の新鮮なムラサキウニとみじん切りした沢庵、胡麻を巻いた贅沢な海苔巻きは〆にぴったり! 意外な組み合わせながら、相性抜群のウニのおいしさが際立つ一品だ。
ウニたく巻1,690円(税込)

きたろうさんから、きいもんへ贈る「愛の叫び」

夫婦の笑顔で
うまい料理も100倍増し!!

―――きたろう

「魚屋 きいもん」

住所
営業時間
定休日
東京都渋谷区恵比寿1-26-15
17:00〜24:00
無休(1月1日・2日は休業)
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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