BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#471

やきとり

おばこ

2024/4/6放送

東京都葛飾区新小岩で創業67年目!
昭和・平成・令和と三世代続く老舗酒場
歴史ある暖簾を受け継いだ夫婦の物語

絶品「焼きとん」に舌つづみ!

「夕焼け酒場」は今回で放送11年目に突入! 記念すべき今宵の舞台は、東京都葛飾区新小岩だ。きたろうさんと武藤さんが向かったのは、JR総武本線・新小岩駅から徒歩10分の「やきとり おばこ」。創業67年目を迎えた老舗酒場を三代目の女将・堀裕子さん(52歳)と夫の賢一郎さん(58歳)が切り盛りしている。木のぬくもりを感じるレトロな雰囲気の店内で、きたろうさんと武藤さんは、さっそく、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、紀州備長炭で焼き上げる「焼きとん」。「たん」と「かしら」を塩でいただく。隠し味に山椒を使っているそうで、武藤さんは「塩と山椒のバランスがいい。お肉が大きくて食べ応えがあるし、焼き加減も最高!」と大喜びだ。

昭和33年に店を創業したのは、裕子さんの祖母・高崎キクゑさんと祖父・由次さん(享年78)で、その後、裕子さんの伯従母(いとこおば)・谷藤則子(81歳)さんと夫の米五郎さん(83歳)が二代目を継いだ。店名の「おばこ」とは、キクゑさんの出身地・秋田の方言で「若い女性」という意味とのこと。「おばあちゃんは豪快な人で、一人称が“オレ”だった」と笑いながら振り返る裕子さんだ。

続いてのおすすめは、もつ焼きの「しろ」と「ればー」。創業以来継ぎ足す秘伝のタレでいただくボリューム満点の「しろ」に、「タレ旨いよ! 食感もいい。お酒が進むなぁ」と興奮気味のきたろうさん。「ればー」をいただいた武藤さんも「全然パサパサしてない。レバー苦手な人でもこれは食べられそう!」と感心しきりだ。

裕子さんは大学卒業後、出版社や書店で働き、賢一郎さんはデザイン関係の仕事をしながら漫画を描いていたという。「漫画は売れなかった」と苦笑する賢一郎さんだが、当時描いたイラストを見たきたろうさんと武藤さんは、「上手い!」と驚く。そして、平成11年から交際を始めたふたりは、「デートでよくシティボーイズのライブに行った」そうで、きたろうさんは大喜び! 「3人の中で誰が好き?」と聞いて、裕子さんは、「きたろうさん(笑)」と答えるしかない!?

交際から2年後に結婚したふたりは、その後もそれぞれの仕事を続けていたが、平成27年に転機が! 高齢になった二代目が店を閉めることになったのだ。裕子さんは、「おばあちゃん家がなくなるのは寂しくて、跡を継ぎたいなと……。それで、彼に相談したら、今の仕事を辞めてもいいと言ってくれて! すごくうれしかった」と振り返る。賢一郎さんは、「もともと料理するのは好きだったんで、ゆくゆくは自分の店をやるのもいいなと思ってたんです」。ふたりは、平成28年に仕事を辞め、夫婦そろって二代目女将のもとで修業を開始。3年間、厳しい修業を重ね、平成31年に三代目として店を任されることとなった。

創業以来受け継ぐ味! 名物「煮込み」

ここで次のおつまみ「タン刺し」が登場! 低温調理を施したタン刺しは美しいピンク色で、見るからにおいしそう! 塩とゴマ油でいただいて、「完璧だね!」と、きたろうさん。武藤さんも「クセがなくておいしい。 焼きとはまた全然違うおいしさ」と舌つづみを打った。

「三代目を継いだ当初は、味が変わってしまったと言うお客さんもいて、きつかった」と賢一郎さん。それでも、「見返してやろう」という気持ちで前に進み、「最近は、先代の頃と変わらないと言われることも増えました。おいしかったと言ってもらうと明日も頑張ろうと思いますね」と充実した表情を見せる。常連さんたちも、三代目夫婦のことを「真面目で頑張ってる」、「一生懸命やってくれてる」と温かい目で見守り、「『味が違う』と文句ばっか言ってた」という49年来の常連さんも、今では「2人はかなり努力した」と認め、「この店が大好き」と話してくれた。

続いていただくのは、「焼きナス」。大きめの長なすを備長炭で焼き、すりおろししょうがとかつお節とともにいただく。「もう見た目が旨いよ……」とよだれを垂らさんばかりのきたろうさん。一口食べて、「はぁ〜、旨い」とため息をつき、武藤さんも「なすの旨みがジュワジュワ。とろっとろっ」とうっとりだ。

料理へのこだわりは、「子供の頃から食べていたこの味を変えないこと」と答えながら、裕子さんが出してくれたのは、「おしんこ」。祖母から受け継いだ糠床で漬ける、変わらぬ味が人気の一皿だ。野菜ごとに糠床を使い分け、漬け時間も変えているそうで、武藤さんは、「ちゃんとそれぞれの野菜の味がしておいしい〜」と目を細めた。

最後の〆は、祖父母の代から続く店の看板メニュー「煮込み」を! きたろうさんは一口食べて、「旨い! 伝統的なもつ煮だ」と舌つづみ。武藤さんも、「口に入れた瞬間に溶けますね。シンプルだけど何回でも食べたくなる」と絶賛なのだった。

裕子さんにとって、酒場とは、「行くのが楽しみな場所」。賢一郎さんは「日常のちょっと隣にあって、いつでも寄り道できる場所」とのこと。さすが、お二人とも素晴らしい回答である!

おばこのオススメおつまみ

備長炭でふっくらと焼き上げた“焼きとん(塩)”

使用しているのは、備長炭の中でも最高品質と言われる紀州備長炭。強火で煙が少なく雑味が付かないのが特徴だ。塩で味付けし、隠し味に山椒を少々。肉も大ぶりで食べ応えも十分!
「たん」「かしら」各1本150円(税込)

66年継ぎ足された秘伝のタレを使った“しろとレバー”

創業以来継ぎ足されてきた秘伝のタレで焼き上げるもつ焼き。歯応えのよい「しろ」と、パサつきがない絶品「ればー」。どちらもボリューム満点で、お酒がすすむ旨さだ。
「しろ」「ればー」各1本150円(税込)

鮮度にこだわったお店の名物“タン刺し”

低温調理したタン刺しは美しいピンク色で、見るからにおいしそう! 塩とごま油でいただけば、クセがなく絶品だ。
「タン刺し」460円(税込)※厚生労働省の定める衛生基準に適合した加熱調理を行っています。

備長炭で丁寧に丸ごと焼き上げる“焼きナス”

焼きナス用に仕入れた大き目の長なすを備長炭で約8分焼き上げる。皮をむき、おろしたての生姜を添える。とろとろ食感となすの旨みがたまらない。
「焼きナス」460円(税込)

創業者から受け継いだレシピで作る“煮込み”

別の鍋でモツを約3時間煮た後、創業以来継ぎ足されてきた煮込みに加える。シンプルながら何度でも食べたくなるおいしさだ。
「煮込み」520円(税込)

【こちらもオススメ】

  • 「しいたけ ししとう」各1本180円(税込)
  • 「がつ こぶくろ」各1本150円(税込)
  • 「惣菜ハーフ&ハーフ」(きんぴらゴボウ はすの煮物)520円(税込)
  • 「いぶりがっこチーズ」360円(税込)

きたろうさんから、やきとり おばこへ贈る「愛の叫び」

ペンを串に変え
老舗を守る夫婦に感動

―――きたろう

「やきとり おばこ」

住所
営業時間
定休日
東京都江戸川区松島4-33-6
17:00〜22:00
木曜 第3水曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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