BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#476

焼鳥 割烹

鳥平

2024/5/11放送

東京都墨田区錦糸町で創業53年目!
祖父母が作った老舗酒場の暖簾を
守り続ける若き男の物語

塩もタレも絶品! 自慢の焼き鳥を堪能!

きたろうさんと武藤さんがやって来たのは、東京都墨田区錦糸町。2014年の第1回放送でも訪れた思い出深い街で、今回お邪魔するのは、地元で愛され続ける老舗酒場「焼鳥 割烹 鳥平」だ。創業53年目を迎えた店を切り盛りするのは、三代目を継いだ新澤陸(しんざわ りく)さん(28歳)と弟の崚(りょう)さん(22歳)。そして二代目女将の、母・裕子さん(55歳)。昭和レトロな店の雰囲気とは対照的な若き店主に驚きながら、さっそくふたりは、焼酎ハイボールで、「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、備長炭で焼き上げる「はさみ」と「鶏かわ」を塩で。「はさみ」は、鶏肉とねぎを交互に刺した、いわゆる「ねぎま」。コクを出すため、モモの皮で鶏肉を巻いて焼いてあり、きたろうさんは、「旨いっ!」と唸り、武藤さんも、「鶏肉の旨みがすごくて、ねぎも甘い〜」と感激。カリっと焼き上げた「鶏かわ」(首の皮)も「パリパリだけどジューシー!」と大満足だ。

店は昭和45年創業。陸さんの祖父・井出広明さん(享年84)と祖母・喜久子さん(87歳)が開業し、「母が二代目で、僕が三代目。大学生の頃から店を手伝い始めて5,6年目です」と陸さん。祖父・広明さんは銀座のバーテンダーだったそうで、同じフロアで働いていた喜久子さんとの出会いは、『銀座の恋の物語』さながら!? そして、裕子さんの誕生を期に、知り合いがいた錦糸町で居酒屋の開業を決めたのだという。

「自分が店を継ぐなんて、全く考えていなかった」という陸さんだが、店を継ぐ決心をしたのは、「祖父母が『店を閉める』と言うのが辛くて。せっかくこんないい店なのにつぶしたくなかったから」。祖母に替わって焼き台に立つようになり、「気付いたら代替わりしてた。はっきり言われてませんが、祖父母も嬉しそうだった」と振り返る。今では、弟の崚さんも交代で焼き台に立ち、親子三人で店の暖簾を守っているのだ。

お次は、創業当時からの秘伝のタレでいただく「レバー」と「つくね」。弟の崚さんは、「焼鳥を焼くのは面白い。僕は兄からビシバシ教わりました!」と慣れた手つきで焼き台に立つ。きたろうさんはレバーにかぶりついて、「鶏自体がおいしいし、タレも旨いなぁ」と目を細め、「つくねが勝負!」と食して、「いいね! ちゃんと空気が入って、ふわっとしてる。20代が出す焼き鳥とは思えない」と大絶賛だ。

醤油ベースであっさりと!「国産牛すじの煮込み」

22歳で祖父母から店の暖簾を受け継いだ陸さんだが、老舗酒場ならではの様々な苦労も。「最初はやっぱり怖かった。ご年配のお客さんも多くて、味が違うとか、焼き過ぎだとか、生焼けだとか、言われた(笑)。楽しいと心から思えるようになったのは、ここ2,3年。それまでは、考えては失敗して、の繰り返しだった」。そんな息子の姿を裕子さんは、「頼もしかったです。頑張り過ぎないかだけが心配で。でも、最近は本当にいい顔してます」と見守る。常連さんたちも、「最初は下手だったよね。でも成長した!」と笑いあい、きたろうさんは、「下町だなぁ〜」とほっこりするのだった。

老舗の味を守りながら、日々試行錯誤する陸さん。続いての人気メニュー「鯨のタタキ」に使う自家製ポン酢も、創業当時よりまろやかな酸味にアレンジしたそうで、武藤さんは、「う〜ん、おいしい! さっぱりしていて食べやすい!」と箸がとまらない!

店名には、「焼鳥を食べて平和な気持ちになってほしい」という祖父母の願いが込められ、常連さんたちも、「ここは本当にホームという感じ」、「来たら元気をもらえる」と始終リラックスした表情。「鳥平」が52年間も愛され続けてきたくつろぎの空間だということが伝わってきた。

ここで、創業時から受け継がれる「国産牛すじの煮込み」が登場! 醤油ベースのあっさりした煮込みは、肉の臭みや脂を落とすために手間と時間をかけた一品。「上品な味付けでおいしい〜」、「この煮込みはびっくり」と感心するばかりのふたりだった。

老舗酒場の暖簾を背負いながらも「最近、毎日が楽しい!」と瞳を輝かせる陸さん。「仕込みをしっかりして、お客さんと接する営業時間を思い切り楽しみたい!」と話す彼に、今、また新たな転機が……。「実は、来週プロポーズします!」とのこと! 店内大興奮である(収録後、無事プロポーズ成功の連絡がありました。末永くお幸せに!)。

最後の〆は、三代目考案の「鳥めし」。ごぼうや椎茸などと甘辛く煮込んだ鶏肉をアツアツご飯と混ぜ合わせた一品に「丁寧に作ってる!」とホクホク顔のふたり。すると、陸さんから、新メニュー味見のお願いが! 賄いでよく作る鶏出汁ラーメンだそうで、きたろうさんは、「スープは完璧! 麺をもうちょっと……」と提案するも、陸さんに、「麺にはこだわってます」と言われ、「麺は完璧!」と一転! そして、メニュー名を「とんこつだまってろ!」と命名し、新メニューに採用決定だ。

実は、「鳥平」は、ビルの老朽化に伴う移転準備のため、6月16日より休業予定。陸さんは、「移転先を探しているところですが、移転後も変わらずみなさんが集まれるいい店を作っていきたい。酒場とは楽しい気持ちになれる場所。そういう場所づくりをしていきたいですね」と爽やかな笑顔を見せた。

鳥平のオススメおつまみ

備長炭で丁寧に焼き上げる“ねぎま”と“皮”

ボリビア産の岩塩で味付けする焼き鳥(塩)。「はさみ(ねぎま)」は、鶏肉をモモの皮で巻くことでコクが出て、格別なおいしさに! 鶏かわ(首の皮)はパリパリとした食感ながらジューシーな味わい。ボリビア産の岩塩を使用している。
はさみ(ねぎま・塩)220円(税込)、鶏かわ(塩)220円(税込)

52年間受け継がれてきた醤油ベースの「牛すじ煮込み」

味噌を使わず、出汁と醤油をベースにした、あっさりめの煮込み。牛すじは水煮を繰り返し、肉の臭みと脂を落としてから、かつお出汁、醤油、にんにくなどで約4時間煮込む。
国産牛すじの煮込み650円(税込)

三代目が考案! 鳥の旨みたっぷりの“鳥めし”

鳥をごぼうや椎茸、にんじんなどと甘辛く煮込み、ご飯と混ぜ合わせる。アツアツごはんに鳥の旨みがしっかりと絡み、〆にぴったりの一品に! お茶をかけていただくのもおいしそうだ。
鳥めし450円(税込)

【こちらもオススメ】

  • 「砂肝(塩)」1本 220円(税込)
  • 「手羽先(塩)」1本 330円(税込)
  • 「せせり(塩)」1本250円(税込)
  • 「豚なんこつのみそ煮込み」680円(税込)
  • 「かつおの塩タタキ」680円(税込)
  • 「ぼんじり(塩)」1本220円(税込)

きたろうさんから、鳥平へ贈る「愛の叫び」

20代の三代目 末恐ろしい
移転前の鳥平に来れてよかった

―――きたろう

「焼鳥 割烹 鳥平」

住所
営業時間

定休日
東京都墨田区錦糸3-6-9
平日17:00〜23:00 
土曜15:30〜23:00
日曜 祝日 第2第4月曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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