東京都荒川区町屋で創業35年!
笑いの絶えない老舗人気酒場で
安くて旨い絶品料理に舌つづみ!
名物「牛すじ煮込み」はトロトロの絶品!
今宵の舞台は、東京都荒川区町屋。東京メトロ千代田線、京成本線に加え、東京さくらトラム(都電荒川線)が走る風情ある街で、きたろうさんと武藤さんがお邪魔したのは、路地裏の酒場街に店を構える「居酒屋なりきん」だ。親しみやすい落ち着いた雰囲気に、ふたりは、「まさに下町の酒場!」と喜びながら、さっそく、ご主人の成田忠広さん(62歳)に焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」。
最初のおすすめは、創業時からの名物「牛すじ煮込み」。味噌ベースのスープでじっくり煮込んだ牛すじに、きたろうさんは、「旨いっ。お肉がトロトロ!」と目を細め、スープを飲んでは喉を鳴らす。武藤さんも、「一見、濃いのかな? と思ったら、食べやすい!」と感激だ。
店は創業36年目。すべてを一人で切り盛りしているご主人は、「バツイチなんで……」と笑いながら、「どうしても忙しい時は、長女(32歳)と長男(28歳)が手伝いにきてくれる」と話す。そんなご主人は、都内の大学を卒業後、一度は外食チェーン店で働き始めたが、思うような料理の勉強ができず1年で退社。その後、学生時代のアルバイト先だった酒場で再び働き始めると、2年後、その働きぶりを認めたオーナーから、「やる気があるなら、店の権利を譲る」と、思わぬ一言が! 自分の店を持つのが夢だったご主人は、平成元年、26歳の時に店を譲り受け、焼き鳥店だった店を居酒屋に変えて、新たなスタートを切ったのだ。店名の由来は、小学校の頃からのあだ名。「今でも小・中・高時代の友達が来てくれる」と幸せそうな表情を浮かべ、「店を始めた当時は、お客さんから『一番最初につぶれそう』とか言われましたが、しぶとく生き残って、気が付けば一番古いかも!?」。
さて、次のおすすめは、「若鶏の唐揚げ」。揚げたてアツアツの唐揚げが山盛り10個で550円(税込)! マヨネーズが添えられているのも「なりきん」流で、意外な組み合わせに、「合います! 濃厚な感じになっておいしい」と、武藤さんも気に入った様子。
「僕はどちらかというと、裏で仕込みをするのが好き」というご主人。毎日コツコツとマイペースで進められる仕込みは、自分の性格にあっているのだとか。そんなご主人の作る料理は、幼少の頃に食べた母親の料理の味が原点。中でも、母親が作る「もつ煮込み」が一番好きだったと言うが、「もつ煮込みだけは、いくら真似しても、どうしても母親の味が出せない」と、今でもその味を追求しつづけている。
さて、次のおすすめは、なんと中華料理! 「エビチリ」の登場だ。プリプリのエビに自家製チリソースをたっぷり絡めた、たまらないおいしさに、「庶民的な味かと思ったら、本格的!」と、武藤さんもびっくりだ。
〆はどちら!? 「高菜チャーハン」vs「オムウドン」
ところで、ご主人は熱狂的な阪神タイガーズファン! 店内には様々なタイガースグッズも飾られ、「僕は江夏豊が好き。昭和48年8月30日に延長11回までノーヒットノーランを達成したうえにサヨナラホームランを打ったのを見てシビレちゃって」と相好を崩す。そして、「球場で観戦する時は、店は休み(笑)。毎年、沖縄キャンプも見に行ってます!」。当然、常連さんも阪神ファンが多く、巨人ファンのきたろうさんは少々肩身が狭いが、「六甲おろし歌ってみてよ。俺は不愉快だけど!(笑)」と言うと、店内は大合唱の大盛り上がり!
続いて、豚肉とトッポギをコチュジャンで甘辛く炒めた韓国料理「ヤンニョムポーク」を食したふたり。「甘辛くて、お肉もジューシー! お酒が進む〜」と、チューハイをグビグビっ!
「ここはサラリーマンのお財布にすごく優しいお店。500円より高いメニューはほとんどない」と言うのは、4年来の常連さん。ご主人も「別に金儲けしなくてもいい。食える分だけでいい」と欲張らず、少しでも安く提供するため、仕入れも工夫しているとか。店を長く続け蹴る秘訣は、「自分の軸がブレないようにすること。儲けるためにお客さんにいい顔をしても、お客さんのわがままはキリがない。それよりも、分かってくれるお客さんが集まってきてくれればいい」。開業して35年。ご主人の人柄と安くて美味しい料理に惹かれ、多くのお客さんに愛される人気酒場となった「なりきん」。繁忙時はお客さんが配膳や片付けなどを手伝ってくれるそうで、きたろうさんは、「そう、それが下町だよ!」とうれしそうに頷いた。
最後の〆は「高菜チャーハン」と「オムウドン」。きたろうさんは「高菜チャーハン」、武藤さんは「オムウドン」を選ぶが、出てきたのは、どちらもほぼ同じオムライスのような見た目! 「同じじゃんよ!」とツッコみながら、「高菜チャーハン」を食べたきたろうさん。「高菜がね、いーっぱい入ってる!!」と大興奮! 一方、ナポリタン風うどんを卵で包んだ「オムウドン」はご主人にとって“お袋の味”。武藤さんも、「確かに私も小さい頃に食べてたら、大好きな“お袋の味”になっただろうな」と想像を巡らせた。
ご主人にとって、酒場とは、「コミュニケーションの場。嫌なことがあっても、ここで飲んで、楽しい仲間と話して忘れてもらえれば」と言い、きたろうさんは、「やっぱり共通の話題があると、また楽しいよね!」と含み笑い!