BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#490

酒屋の酒場

2024/9/7放送

足立区北千住で創業68年目
地元に愛される下町大衆酒場
先代を継ぎ暖簾を守る男の物語

目利きが冴える! 鮮度抜群の「さしみ盛りあわせ」

今宵の舞台は東京都足立区北千住。JR常磐線を始め、五つの路線が乗り入れる北千住駅から徒歩約10分。きたろうさんと武藤さんがお邪魔したのは、昭和31年創業の老舗「酒屋の酒場」だ。店を切り盛りするのは、二代目主人の川岸浩哲(ひろのり)さん(61歳)。常連さんたちで賑わう店内で、さっそくふたりは焼酎ハイボールを注文して、「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、「さしみ3点盛りあわせ」。毎朝、ご主人自ら足立市場で仕入れる鮮魚はどれも絶品! この日は、まぐろ、カンパチ、ひらめの3種。さっそく、まぐろを食したふたりは、「旨いね」、「おいしい! 脂がのって甘い!」と頷きあい、続いてひらめを口に運んでは、「最高だね」「上品な味〜!」と絶賛だ。

今から68年前に「酒屋の酒場」を開業したのは、浩哲さんの父・道二(みちじ)さん。15歳で栃木県から上京して親戚が営む酒屋で働いていた道二さんは、20歳の時に酒屋を辞めて自分の酒場を開業。「酒屋が酒場を開業したから」とこの店名に決めたという。料理の経験はなかったが、市場に通い、魚の目利きや捌き方、料理を学んだそうで、開業から6年後に結婚した妻の幸子さん(享年54)とともに、夫婦二人三脚で人気酒場を作り上げたのだ。

一方、浩哲さんは、高校卒業後、写真家をこころざし、短大の写真学科に進学したが、母親が体調を崩したため、20歳の頃から店を手伝いはじめた。「父は厳しい人で、よく怒られました。でも母は優しい人で、刺身の切り方や魚の捌き方なんかをこっそり教えてくれた」と振り返る。そんな母・幸子さんの味を継承した「牛もつ煮込み」が次のおすすめ。4種類の牛モツをたっぷり使い、味噌ベースのスープでトロトロに煮込んだ一品に、「モツがトロトロ」、「おいしい〜。ほっとする味わい」と、きたろうさんも武藤さんも舌つづみ!

母・幸子さんが54歳という若さで亡くなってから25年後、それまでともに働いてきた父・道二さんも突然帰らぬ人となり、浩哲さんはひとりで店を切り盛りしていくことに。「プレッシャーはすごくありました。父は魚料理が上手だったから、自分の料理に自信を持てるまで時間もかかった。当時は、『ダメになっちゃうんじゃないの?』と言ってたお客さんもいたらしい」と苦笑い。しかし、そんなプレッシャーを感じながらも、両親が作り上げた店の暖簾を守り続けたご主人。今では常連さんたちからもすっかり信頼され、毎朝、父と通った足立市場で、父に教わった目利きを活かし、新鮮な魚を仕入れている。市場の仲買人からも、「かえって親父さんの時より目利きは厳しい」とのお墨付きも!

さて、そんな足立市場で仕入れた新鮮なアジを使った「あじフライ」が次の料理。「アジも旨いし、揚げ方も上手い!」、「サックサクで中はジュワー!」と興奮がとまらないふたり。そして、「箸休めに」には、先代から受け継いだ30年ものの糠床で漬けた「ヌカづけ盛りあわせ」をいただき、感激するばかりであった。

贅沢「金目鯛のみそ汁」と「焼きおにぎり」

気取らずにおいしいものを食べさせてくれると大人気の「酒屋の酒場」には、常連さんたちが夜な夜な集い、下町ならではの人情話にも花が咲く。きたろうさんは、「すごい街だね。人情あふれてるね!」と感心しきり。ご主人も、「父親が亡くなってもお客さんに支えられて、ずっとこうしてやってこれて、すごく幸せ。お客さんと接していると、その温かみを感じられていいものです」と話し、「30年ぶりくらいにお客さんが尋ねてきてくれた時は、最高にうれしかったですね!」と満面の笑み浮かべた。

続いては、「鮎の塩焼き」が登場! 「今の時期の夏の鮎は脂がのっておいしいし、香りもいい」とご主人もイチ押し。ふたりは大喜びでいただいて、「身がふわふわでおいしい!」「皮も旨いっ」と大満足だ。

店を長く続ける秘訣は、「お客さんと真正面から向き合って、正直にやっていくことが一番。私を育ててくれたのは地元の方々やお客さんたち。そのおかげで60歳まで続けられました。たくさんのお客さんに囲まれて、いいスタッフにも恵まれて、みなさんに感謝です」。ご主人の明るい人柄とお客さんを大切にする誠実さで、老舗酒場の暖簾は受け継がれてきた。「父の代からたくさんのお客さんが来てくださって、それが私の財産。いいお客さんを残してくれて、楽しい想い出をたくさんもらって、両親にも感謝しかありません」。

最後の〆は、「金目鯛みそ汁」と「焼きおにぎり」。金目鯛の頭をまるまる使ったみそ汁は、出汁がしっかりと出て贅沢なおいしさ。表面がパリパリに焼けた焼きおにぎりも香ばしくて絶品。交互にいただいて、おいしさを嚙みしめるふたりだった。

ご主人にとって、酒場とは「人生のアルバム」。「思い出がたくさんつまってますし、これからもどんどん増えていくと思います!」。見事な名言で締めくくってくれた

酒屋の酒場のオススメ

毎朝足立市場で仕入れる“お刺身3点盛り”

ご主人が毎朝5時半起きして足立市場に足を運び、仕入れる鮮魚の刺身。この日は、まぐろ、かんぱち、ひらめの3種類。どれも鮮度抜群かつ絶品だ!
さしみ3点盛りあわせ1,200円(税込)※仕入れにより内容は変わります

62年続く母親直伝の味“牛もつ煮込み”

母親直伝の牛もつ煮込みは、4種類の牛モツを使った味噌風味。トロトロに煮込まれたモツと味噌ベースのスープがほっとする味わいの一品だ。
牛もつ煮込み420円(税込)

脂が乗った夏の風物詩“鮎の塩焼き”

夏の盛りの鮎は脂ものって香りもよく、特におすすめとのこと。いい塩加減でこんがりと焼きあげれば、身はふわふわでほくほく、かつ、皮まで旨い!
あゆ塩やき480円(税込)

お店自慢の名物セット“金目鯛の味噌汁と焼きおにぎり”

金目鯛の頭を焼いてから出汁をとって作る味噌汁。金目鯛の出汁をしっかりと味わえる贅沢な味噌汁。パリパリと香ばしい焼きおにぎりは、味付けしたごはんと大葉のさっぱりした風味も相性抜群だ。
金目鯛みそ汁300円(税込)、焼きおにぎり300円(税込)

【こちらもオススメ】

  • 「アジ酢」460円(税込)
  • 「カンパチカマ焼き」750円(税込)
  • 「ポテトサラダ」320円(税込)

きたろうさんから、酒屋の酒場へ贈る「愛の叫び」

地元に愛され
その愛を返す大将を愛したい

―――きたろう

「酒屋の酒場」

住所
営業時間
定休日
東京都足立区千住中居町27-16
16:30〜22:00
水曜 日曜 祝日
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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