BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#499

大松

2024/11/9放送

東京都葛飾区金町で創業50年!
両親が残した老舗酒場の暖簾を
守り続ける男の物語

儲け度外視! 贅沢「お刺身5点盛り」

きたろうさんと武藤さんがやってきたのは、東京都葛飾区金町。京成電鉄金町駅前は再開発が進み、整備された新しい街に生まれ変わりつつあるが、駅周辺には下町風情が色濃く残る場所も。そんなエリアで創業50年。新鮮な魚介を使った様々な料理が人気の「大松(だいまつ)」が今宵の酒場だ。二代目を継いだご主人の松島耕一さん(53歳)に迎えられ、ふたりは、さっそく焼酎ハイボールで、「今宵に乾杯!」。

最初のおすすめは、創業者である父・勇さん(85歳)から受け継いだ「牛すじ煮込み」。約4時間煮込むという牛すじはトロトロと柔らかく、薄口醤油で味付けした透き通ったスープはさらりとした味わい。「酒場の定番だよね」と言っていたきたろうさんも、「これはちょっと普通の煮込みじゃない。上品だな」と喉を鳴らし、武藤さんも「おいしい〜!」と目を細めた。

ご主人曰く、「僕にとっては普通のお父さんでしたが、お客さんには無口な昭和の頑固おやじに見えみたい」という勇さんは、山梨県から集団就職で上京したのち、とにかくお腹いっぱいご飯が食べられる仕事をしたいと飲食の道へ。そして、昭和49年、ここ金町に「大松」を開業した。

そんな金町で生まれ育ったご主人は、高校時代に料理の楽しさに気づいて調理師専門学校に進学し、20歳から料理人の道へ。24歳から、石川県は山中温泉の高級旅館で8年間修業に励み、日本海の魚介を使った様々な料理を学んだ。しかし、ご主人が33歳の時、父・勇さんが脳梗塞で突然倒れ、それ以来、「大松」で働くことに。「父が倒れたのが12月で、宴会の予約も多く、お客さんに迷惑をかけられない。急遽、私が店に入ることになり、母(美代子さん)のサポートで、なんとか乗り切ることができたんです」

さて、続いていただくのは、「お刺身5点盛り」。この日は、戻り鰹、鯛の焼き霜、マグロ、ホタテ、海老の豪華な盛り合わせ。ひとつずつ味わって、「どれも新鮮!」、「よくこんなのいいものが手に入るね!」と感激するふたり。魚介類は千葉県松戸南部市場で仕入れているそうで、仲買人とは先代から30年以上続く付き合いだと聞けば、納得! ご主人も、「刺身は儲け度外視です」と胸を張った。

〆は絶品「焼鮭の出汁茶漬け」

旅館の厨房で働いていたご主人にとって、「最初は、お客さんと接するのが苦手で怖かった」とか。「お客さんからは、なんで焼き鳥辞めたんだ!って怒られたり」と苦笑いするご主人。40年来、通い続けているその常連さんは「お店がガラっと変わりましたからね。なれるまでちょっと大変だった」と笑う。もともと焼き鳥がメイン料理だった「大松」だが、ご主人は、「焼鳥に関して僕は素人。金町は名店が多いので、素人が手を出して勝負できるような環境じゃない。自分の得意分野で頑張りたかった」と話し、「ありがたいことにお客さんが合わせてくれました。そこが下町の良さ。人情がありますよね」としみじみ。そして、「やっぱりお袋の力が大きかった」と感謝する。現在75歳になった母・美代子さんは、今は店には出ていないが、当時は息子の作る和食のおいしさをお客さんに猛アピールしてくれたという。そのおかげもあり、今では二代目主人の作る美味しい魚料理を目当てにたくさんのお客さんがやってくる人気酒場となったのだ。

そんな魚料理の中でも、ご主人自慢の一品が「鯛のカブト煮」。飴炊きという調理法で、照りよく煮つけられたカブト煮に、「う〜ん、旨い!」と唸り、「丁寧に作ってるね!」と感動するきたろうさん。武藤さんも「ふっくらして、タレが甘くておいしい〜」と舌つづみを打った。

3年前に引退した母・美代子さんに代わり、現在接客を担当している従業員のエリさんは、「地元の友人の紹介で働きはじめて、気づけば10年。まかないに胃袋を掴まれちゃって」と笑う。ご主人については、「怖そうに見えて、本当はすごく優しい。人に対しても、料理に対しても熱い人です」と話してくれた。

次に登場したのは、もともと賄い料理だったという「自家製和だしのグラタン」! 昆布・干し椎茸・鰹節でとった自家製出汁を加えたホワイトソースをホタテ、マカロニと合わせて、オーブンで焼き上げれば、「普通のグラタンよりさっぱりして、食べやすくておいしい〜」と武藤さん。きたろうさんも「和食の出汁文化ってすごいね」と感心しきりだ。

最後の〆は「焼鮭の出汁茶漬け」。鮭のカマを甘塩で香ばしく焼き上げてあり、そのままいただいてもよし、ほぐしてご飯にのせてもよし。自家製鰹出汁をかけてお茶漬けにすれば、「あ〜」とため息を漏らして、「料亭のお茶漬けだなぁ」ときたろうさん。武藤さんも、「これは贅沢。鮭のほんのりとした塩加減が上品!」と感激するのだった。

「お客さんあっての店なので、料理も接客も含めて満足して帰ってもらえたら」というご主人。「店を残してくれた両親には感謝と尊敬の気持ち。せっかくそういう店を継いだので、できるだけ続けていきたい」と話し、「酒場とは?」の質問に、「語らいの場所」と真剣な面持ちで答えてから、「ちょっとカッコつけちゃった」と照れ笑い!

大松のオススメおつまみ

創業者の父親から受け継いだ味“牛すじ煮込み”

酒場の定番料理の「牛すじ煮込み」は、先代から受け継いだ伝統の味。牛すじを約4時間煮込んだ後、薄口醤油、みりん、酒、鰹出汁で味付けする。牛すじはトロトロ、薄口醤油を使った汁は透き通った上品な味わいで絶品!
牛すじ煮込み550円(税込)

【こちらもオススメ】

  • 「目光の天ぷら」880円(税込)(税込)
  • 「明太チーズ巻き玉子」880円(税込)
  • 「手ごね軟骨つくね」990円(税込)
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きたろうさんから、大松へ贈る「愛の叫び」

焼鳥から和食へ
支えるお母さんが見えてきた
出汁に万歳!!

―――きたろう

「大松」

住所
営業時間
定休日
東京都葛飾区金町5-35-5
17:00〜22:00
月曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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