BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#505

二代目

むらばやし

2024/12/21放送

東京都墨田区両国で創業41年
父親が他界し28歳で二代目に!
先代を知る常連客に支えられ暖簾を守る

タレの違いも楽しめる! 絶品「焼き鳥」

今宵の舞台は、東京都墨田区両国。相撲の聖地でもあるエリアで、きたろうさんと武藤さんがお邪魔したのは、都営大江戸線・両国駅から徒歩6分の「二代目 むらばやし」。すでに賑わう店内で、カウンター席に座ったふたりの前には店主直筆のメッセージカードが! 二代目主人の村林潤一さん(59歳)が、「店をやらせてもらえるのは、みなさんのおかげ。いつも予約のお客さんに感謝の気持ちを手書きしています」と、温かな笑顔で迎えてくれた。ふたりは、そんなおもてなしに感激しながら、さっそく、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、先代が作った秘伝ダレで焼き上げる「せせり」と「鳥皮」。ニンニク醤油の香ばしい香りが食欲をそそり、一口食べれば、「脂がのってて、旨い! 炭火がいいね!」と舌つづみを打つきたろうさん。武藤さんも、「鳥皮はプルプル、ふわふわ〜」と目を細めた。

店は創業41年。ご主人の父親・照夫さんが昭和58年に開業した。ご主人は、墨田区両国で生まれ育ち、高校卒業後は求人広告会社に就職したが、その7年後、照夫さんが50歳という若さで他界してしまう。当時まだ26歳だったご主人は、会社の知人から、「両親に恩返ししてらっしゃい」と助言され、店を継ぐことを決意。居酒屋での修業後、亡くなった父親の師匠のもとでの見習いをし、串の打ち方や仕事の方向性を学んだという。
さらに、店を再開するまでの半年間は、「親父の時の肉屋さんから肉を仕入れて、捌いて、串を打ち、夜は知人を招いて営業再開の準備を続けました」。そうして、父親が亡くなって3年後の平成5年に店を再開。「店名に“二代目”と入れたのは、ずっと親父のことを覚えていてほしいから」と語った。

続いていただくのは、「ネギ間」と「もも」。こちらは、二代目考案のタレを使用。先代のスタミナダレより甘みがあり、「香ばしさの中に甘さがある! 私はこちらが好き」と武藤さん。きたろうさんは、「俺は親父の方だな」と意見が分かれるのも、また楽し!

店を再開した当初は、「お客さんの反応が怖かった」とご主人。3年ぶりに来店した常連さんからは、「君とは会ったことはないけど、話は聞いてるよ。お父さんには本当にお世話になったから、命がけでお前のこと一人前にする」と言われたとか。「みなさん、厳しかったですが、先代の息子をなんとかしてやらなきゃっていう思いが伝わってくる。それが優しくて熱かった」とご主人。きたろうさんは、「人情味ある両国だからこそだね」と大きく頷いた。

41年続く伝統の味「煮込み」

父親から店を受け継いで31年。実は再開にあたり、ご主人の祖母・まつゑさん(享年93)も陰ながらご主人を支えてくれていたという。「町会の手伝いをよくやっていた祖母が、『うちの孫が店を再開するのでよろしくお願いします』と一軒一軒電話してくれていたんです」。常連さんを始め、多くの人に支えられて、店を再開できたご主人。先代の頃から店に通う40年来の常連さんたちは、「二代目が継いでも味は変わらなかった。先代の作ってきたものを続けようとする努力が見えましたね」と言い、二代目になってから通う女性客は、「みんな優しくて会話にすぐ溶け込める。一人で来てもすぐに打ち解けられる居心地のいいお店です」と楽しそうな笑顔を見せた。

さて、ここで登場したのは、「ガツ刺し」。豚の胃袋をボイルしてポン酢とごま油で味付け。「さっぱりしてておいしい! 臭みもない」と気に入った様子の武藤さん。きたろうさんも「おいしいねぇ!」と箸が止まらない!

続いては、41年続く伝統の味「煮込み」を! ごぼうや人参など具材もたっぷり入って、しっかり煮込まれている。「これは伝統ある煮込みの味だね」ときたろうさん。武藤さんも、「味噌味がいいですね〜、ほっこりします」と喉が鳴るのだった。

ご主人は、「この店は僕のお家で、そこに友達が遊びに来たような感覚で料理をお出ししています。そして、お客さんが店に入って来た時の顔よりも、帰る時の顔の方が、笑顔になってくれていたらいいなと思う。お客さんの笑顔を作りたいのです」というご主人に、きたろうさんは、「優等生だね」と感心するばかり!

最後の〆は、「焼おにぎり」。醤油だけで味付けし、5面すべてを炭火でじっくり焼き上げたおにぎりは、香ばしく、絶品! 武藤さんは、「外はパリパリ、中はホクホク! 完璧ですね」と絶賛し、「これは絶対お店じゃないと食べられない」と味わい尽くした。

「酒場とは?」の質問に、「旨い酒を旨いつまみで飲みながら、みんなの笑顔の中で、みんなと触れ合って、明日に向かっていってもらえるような酒場だったらいいなと思います」と答えるご主人。きたろうさんは、「長い……二行にして(笑)」と言うと、常連さんから「つながりじゃない?」との助け船! 「お客さんが言っちゃった」と笑いながら、もう一度、「酒場とはつながりの場」と言い直して、あたたかい笑い声が響いた。

二代目むらばやしのオススメおつまみ

先代が作った秘伝ダレで焼き上げる“せせりと鳥皮”

見栄えを考え、串の真ん中に大きい身を刺して扇状に形作るのが先代からの教え。先代が作ったにんにく醤油のスタミナダレを使い、備長炭で焼き上げる。にんにくの香りが食欲をそそり、一口食べれば口の中に旨みが広がる。
せせり・鳥皮 各209円(税込)

父親の代から続く定番メニュー“ガツ刺し”

ガツは豚の胃袋。ボイルしたガツを細切りし、ごま油とポン酢で味付けする。臭みは全くなく、さっぱりとして食べやすい。噛めば噛むほど味わい深い一品は、先代から続く人気メニューだ。
ガツ刺し(ポン酢ゴマ油和え)550円(税込)

41年続く伝統の味“煮込み”

モツ、こんにゃく、ごぼう、人参など、具材がたっぷり入った味噌ベースの煮込み。大き目に切ったモツも、じっくり煮込まれて柔らかく、ほっこりした味わい。からしをつけていただいてもおいしい!
煮込み550円(税込)

【こちらもオススメ】

  • 「自家製つくね焼き」550円(税込)
  • 「軟骨」209円(税込)
  • 「イカ下足焼き」300円(税込)
  • 「トマトのガリ和え」550円(税込)

きたろうさんから、二代目むらばやしへ贈る「愛の叫び」

うまい焼き鳥と大将の優しさ
両国ごっつぁんです。

―――きたろう

「二代目 むらばやし」

住所
営業時間
定休日
東京都墨田区緑1-4-5
17:00〜23:00
火曜 年末年始
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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