BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#519

やきとん

松月

2025/4/5放送

東京都北区浮間で創業56年!
老舗酒場の暖簾を守り続ける
三代目を受け継いだ夫婦の物語

名物「やきとん」に舌つづみ!

今回で放送12年目に突入した「夕焼け酒場」! 今宵の舞台は、東京都北区浮間。JR埼京線・浮間舟渡(うきまふなど)駅から、きたろうさんと武藤さんが向かったのは、創業56年の老舗酒場「やきとん 松月(しょうげつ)」だ。渋い雰囲気の店構えにワクワクしながら店内に入ると、使い込まれた檜のコの字カウンターがさらに雰囲気を盛り上げる。すでに常連さんたちが酒を酌み交わすなか、三代目女将の牧野由架里さん(59歳)と夫の優紀さん(58歳)に迎えられ、ふたりはさっそく焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、名物「やきとん」。「タン」と「カシラ」を塩で。まずは「タン」から食して、「歯ごたえが何とも言えないね!」と大満足のきたろうさん。続いて「カシラ」をいただいた武藤さんは、「全然臭みもなくて、おいしい! 塩加減も絶妙!」と舌つづみをうつ。

昭和43年創業の「松月」。「創業者は?」との質問に答えてくれたのは、カウンターに座っていた先代主人の稲味勝彦さん(82歳)と先代女将のつや子さん(81歳)。「僕の兄貴です。兄貴はもともと赤羽で『松月』という和菓子屋をやっていて、その屋号で開業しました」。昭和45年には、兄・稲味吉秋さん(享年82)から、弟夫婦の勝彦さんとつや子さんが店を継いだ。

そんな「松月」で20歳の時にアルバイトを始めたのが、由架里さんだった。高校卒業後に上京し、「会社の寮がこの近くで、アルバイト募集の張り紙を見て電話したんです」。それ以来、由架里さんは「松月」で働き続け、平成30年に先代夫婦の引退と同時に三代目女将を受け継いだのだ。「彼女はホントにやり手。頑張り屋さんで、何でも先頭に立ってやってくれる」と先代女将。先代主人も「もう安心ですよ」と太鼓判を押した。

次のオススメは、秘伝のタレで焼く「しろ」と「レバ」。多きな「レバ」を頬張って「ふわふわで、口いっぱいに幸せが〜」と目を細める武藤さん。「しろ」も、「噛めば噛むほど旨みが出るし、とろっとしたタレがよく絡む!」と感激するばかりだ。

続いて登場したのは、「とりももジュージュー」。醤油ベースのタレに漬け込んだ鳥もも肉をカリッと焼いて、大根おろしとポン酢ダレでいただく。「唐揚げよりヘルシーに」という、お客さんのリクエストに応えて女将が考案した一品に、「さっぱりして食べやすい。スパイシーでお酒によくあう」と、チューハイが進む武藤さんである。

賄い料理から生まれた絶品「タレチャーハン」

ところで、由架里さんと優紀さんの出会いは17年前。当時、タクシードライバーだった優紀さんが店の常連客だったのだ。「彼女の料理姿を見て惚れた」と優紀さん。由架里さんは、「彼の優しいところ。会話でもガツンとではなく、優し〜く返ってくる」と相性抜群! 交際を始めて2年後に結婚し、由架里さんが三代目を受け継ぐと同時に、優紀さんも店で働き始めたのだ。「私が引っ張り込んだんです。一人じゃ寂しいから!」と由架里さん。

優紀さんは、「包丁も持ったことがなくて、先代から3ヵ月で料理を教わりました。大変だったのは、豚肉の解体。最初は全然できず、お客さんにも厳しいことを言われ、辞めたいと思ったこともある」と振り返る。そんな優紀さんの姿を見かねた由架里さんは、夫を助けるため、「お客さんより先に、私が夫を怒ることにしたんです。それを見たお客さんは、夫をかわいそうと思って何も言えなくなるでしょ」と作戦勝ち! 今では、由架里さんも驚くほど、優紀さんの腕前は進化したそうだ。

料理のこだわりを伺うと、助けを求めるように由架里さんの顔を覗き込む優紀さん。その様子に、きたろうさんは、「大将には、まだこだわりはないね!」と冗談交じりにつっこみ、由架里さんが、「お客さんが飽きないように新しい料理を出したり、できるだけ旬のものを使っています」と答えてくれた。

ここで、女将考案の大人気メニュー「豚キムチチーズ焼」が登場! 豚バラ肉を鉄板で焼き、ニラ、キムチ、卵、チーズを乗せてオーブンで焼き上げる。スパイシーな香りが食欲をそそる一皿に「チーズが良い感じだね!」ときたろうさん。武藤さんは、「お家で作る豚キムチを想像したけれど、もっと本格的。スパイシーだけどチーズと合っておいしい!」と大喜びだ。

最後の〆は、「タレチャーハン」。ご主人が賄い料理からメニュー化したそうで、チャーシューのかわりにカシラを使い、秘伝のやきとんダレで味付けした、見るからにおいしそうな色合いのチャーハン。きたろうさんは、「焦げ目が何とも旨いっ!」と絶賛し、武藤さんも、「タレの甘辛さにコショウが利いてておいしい〜」と目を輝かせた。

「いつも一緒。どこ行くのも、休みの日も!」と仲睦まじい三代目夫婦。常連さんも、「ふたりはいつもラブラブ。手をつないで歩いてますよ(笑)」と言って、きたろうさんは、半ば呆れつつ、ニヤニヤが止まらない! そんなおしどり夫婦が暖簾を守り、「和気あいあいと呑める」と、多くの常連客に愛され続ける「松月」だが、2026年6月には老朽化のため、ビルの解体が予定されているとか。「またどこかで店を出したいけれど、いい場所が見つからなかったら、タクシードライバーに戻ります!」と明るく笑う由架里さんと優紀さん。酒場とは「愛」という女将と、「喜び」というご主人が暖簾を守り続ける「喜びと愛」の酒場である。

松月のオススメおつまみ

56年続く名物のやきとん“タン&カシラ(塩)”

お店の看板メニュー「やきとん」の「タン」と「カシラ」。味付けは塩だけながら、深い味わいで、「タン」はシャキシャキした歯応えがたまらない。臭みのまったくない「カシラ」も抜群のおいしさだ。
タン1本143円(税込)、カシラ1本143円(税込)

創業から続くタレで焼き上げる“しろ&レバ”

大きなカットでボリュームたっぷりの「レバ」はふわふわの食感。「しろ」はやわらかく、噛めば噛むほど旨みが出てくる。56年つぎ足されてきた秘伝のタレはトロリとして、肉によく絡む。
しろ1本143円(税込)、レバ1本143円(税込)

【こちらもオススメ】

  • 「どじょう唐揚」1,100円(税込)※時期により提供できない場合があります
  • 「煮込」550円(税込)
  • 「博多明太入さつまあげ」660円(税込)
  • 「ホルモン炒」880円(税込)

きたろうさんから、松月へ贈る「愛の叫び」

ラブラブ夫婦 味と愛の深さ
ごちそうさまでした。

―――きたろう

「やきとん 松月」

住所
営業時間
定休日
東京都北区浮間4-5-5
16:00〜24:00
火曜 水曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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