BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#523

やきとり

おくしり

2025/5/3放送

料理一筋58年!
北海道奥尻島出身の主人が作り上げた
老若男女に愛される老舗酒場!

まずは名物「やきとり」を!

今宵の舞台は、東京都墨田区文花(ぶんか)。高度成長期に作られた公営団地を中心とした住宅街と町工場が混在するエリアで、きたろうさんと武藤さんが向かったのは、東武亀戸線・小村井(おむらい)駅から徒歩9分、創業46年目を迎えた老舗店「やきとり おくしり」だ。北海道奥尻島出身のご主人・坪谷(つぼや)正人さん(74歳)に迎えられ、ふたりは、さっそく、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、「やきとり」と聞いて、「奥尻なのに、魚介とかじゃないの?」ときたろうさん。ご主人は、「上京して最初は寿司店に就職したんですが、握るだけじゃおもしろくなくて。四谷荒木町にある一見さんお断りの鶏割烹で修業することにしたんです」。そんなご主人こだわりの「やきとり」は、もちろん抜群のおいしさ! きたろうさんも、「これは旨い!」と納得し、武藤さんも、「タレが甘めでおしいしい〜」とゴキゲンだ。

上京したきっかけを尋ねると、ご主人は「いや、何もなかったけど、16歳で、ふらっと」と笑う。魚介類の宝庫として有名な北海道奥尻島の漁師の家庭で生まれ育ったご主人は、中学校卒業と同時に上京し、まずは寿司店で修業。19歳からは鶏割烹料理店で本格的な修業を始めたが、それは厳しいものだったという。「早朝から店に入り、花板さん(厨房の責任者)が来たら草履を揃え、白衣を着せて、お茶を入れる。それから、墨を擦って和紙を持って、本日の献立を書いてもらう……」。それを聞いて、きたろうさんは、「落語家の弟子みたい!」とびっくり。しかも、料理は教えてもらえず、「意地の悪い先輩だと、鍋に水を入れて渡される。味付けを教えてくれないんです。でも、それも修業と思ってたので辛くはなかった」と当時を振り返った。

次にいただくのは、奥尻島から直送の「水蛸の刺身」。きたろうさんは、「出たー! うれしいなー」と叫び、ご主人が「ちょうど今がシーズン。柔らかくておいしいですよ」と出してくれたひと皿に、「こんなの滅多に食べられないよ!」と感激するばかりである。

続いてのおすすめも、奥尻島から直送! 「奥尻のわかめサラダ」。旬の5月に収穫した天然わかめは塩漬けにして冷凍してあり、塩抜き後、スライス玉ねぎやカイワレと和風ドレッシングで和える。武藤さんは、「歯応えが結構あるんですね! さっぱりしておいしい」と箸が止まらず、きたろうさんも「北海道を感じるね〜」と大満足だ。

呑兵衛を刺激する!「山いもの天ぷら」

さらに、ここで、奥尻島の春を知らせる一品が! 「キトビロのおひたし」(※期間限定)は、天然キトビロ(行者にんにく)の醤油漬け。雪解け後最初に出てくるキトビロを使った今の時期だけの味わいで、ご主人曰く、「ニンニクとネギとニラを合わせたような味」とのこと。ふたりは貴重な奥尻島の春の味覚を楽しんだ。

ところで、19歳という若さで結婚したというご主人。鶏割烹料理店で働いていた当時、すでに子供も二人いたそうで、「ある時、有名な天ぷら店に面接に行ったんです。そしたら、『そんな若いのに、給料をもらおうなんて、おかしい。家族手当もなにもない』と言われて、カチンときて。その時、こいつらを見返すには自分で店を持つしかないと思った」と明かす。理不尽な扱いに独立を決意したご主人は、もともと働いていた鶏割烹料理店に戻って修業を続け、昭和55年、30歳で「やきとり おくしり」を開業したのだ。

45年前の開業時、故郷の良さを伝えたいという思いで店名を決めたご主人だったが、当時はまだ輸送システムが今ほど整っておらず、奥尻島から新鮮な食材を取り寄せるのは難しかったという。そのため、開業当初はやきとりをメインに提供。20年ほど前から奥尻島の食材を使った料理を多く提供できるようになったとか。「奥尻島」の名は、平成5年の北海道南西沖地震で全国に知れ渡っていた。「地震直後、奥尻島の実家には電話が通じなかったんですが、テレビに偶然写った母親の姿を見つけて」と、すぐに帰省し、無事、両親との再会を果たしたそうだ。

さて、ここで、「山いもの天ぷら」が登場! きたろうさんは、「呑兵衛を刺激するねぇ」と唸り、武藤さんは、「チューハイおかわり!」。すりおろした大和芋を海苔で巻いて揚げた、お酒のおつまみにぴったりの一品である。

最後の〆は、「ぶた天丼」。豚バラ肉を天ぷらにし、自家製ダレにくぐらせてご飯に乗せる。豚肉が厚からず薄からずの絶妙さで、なんともいえない美味しさと満足感! 最後までふたりの「おいしい!」は止まらなかった。

飾らない雰囲気と人当たりの良さで、多くのお客さんの心を掴むご主人は、区が主催するサルベージクッキング(賞味期限直前の食品など扱いに困っている食品を使った料理教室)の講師を務めたり、手洗い啓発指導のボランティアなどにも参加したりする。献身的で前向きな人柄で、老若男女に愛される人気酒場を作り上げた。そんなご主人にとって、酒場とは、「疲れを癒し、会話が弾む場所」。まさに、そんな店である。

おくしりのオススメおつまみ

お店の名物“やきとりのタレ焼き”

名店がひしめく四谷荒木町にある鶏割烹料理店で修業を積んだというご主人。こだわりの鶏もも肉のやきとりは、小さめカットで食べやすく、甘めのタレがおいしさを引き立てる!
やきとり(1本)121円(税込)

奥尻島から直送される“水蛸の刺身”

奥尻島でボイル後に瞬間冷凍され、店に直送されるという奥尻島産の水蛸は、今がシーズン! 柔らかく旨みたっぷりで、鮮度抜群! 常連さんからも大人気の一品だ。
水蛸の刺身682円(税込)

大和芋を使った“山いも天ぷら”

すりおろした大和芋を海苔に巻き、170度の油で1分揚げた、おつまみにぴったりな一品。揚げたてをつゆにつけていただけば、アツアツトロトロの美味しさがたまらない!
山いも天ぷら572円

【こちらもオススメ】

  • 「軟骨からあげ」506円(税込)
  • 「ガツ刺し」550円(税込)
  • 「ごっこ汁」605円(税込)
  • 「豚モツ塩煮込み」572円(税込)

きたろうさんから、おくしりへ贈る「愛の叫び」

おくしり島の風景が見えた
酒場ってすばらしい。

―――きたろう

「やきとり おくしり」

住所
営業時間
定休日
東京都墨田区文花1-24-12
11:30〜13:30 17:00〜22:30
水曜(ランチは日曜・祝日含む)
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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