BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS
#528

もつ焼

稲垣

2025/6/7放送

昭和32年創業の老舗酒場!
下町の呑兵衛たちに愛されながら
暖簾を守り続ける家族の物語

名物の絶品「もつ焼き」に舌つづみ!

今宵の舞台は、東京都墨田区本所吾妻橋。スカイツリーや浅草など観光スポットからも近いエリアで、きたろうさんと武藤さんが向かったのは、創業68年目の老舗店「もつ焼 稲垣」だ。店を切り盛りするのは、二代目主人の稲垣敬一さん(80歳)と妻の綾子さん(73歳)。そして、長女の奈穂子さん(48歳)が接客を担当している。広々とした活気あふれる店内で、さっそく、ふたりは焼酎ハイボールを注文して「今宵に乾杯!」

最初のおすすめは、「もつ焼き」の「かしら(塩)」。勤続10年になる従業員の松島さんが、「塩がまんべんなく馴染むように」と串同士を手早く叩き合わせながら焼き上げる様子は、「いかにもプロって感じ!」ときたろうさん。焼きあがった「かしら」は絶妙な塩加減で、武藤さんは、「噛めば噛むほど味がでて、口の中が幸せ〜」と大喜びだ。「稲垣」では、もつ焼きは4本が1人前。「面倒だから、うちは1人前4本!」と豪快なご主人である。

店は昭和32年創業。先代の両親が、「駄菓子」と「持ち帰り専門の焼き鳥」を提供する店として開業した。しかし、焼き鳥を持ち帰るお客さんからの「一杯飲ませて」というリクエストに応え、もつ焼きをメインとした酒場に路線変更。「当時は今より狭くて、表にビール箱を置いてテーブルにしてました」と振り返るご主人だ。

ご主人が店に入ったのは20歳の時。「それまでは、ちょうど1964年の東京オリンピックの前で、親父に借金してダンプ買って、砂利を運んで稼いだり。一時はよかったけどオリンピックが終わると急にダメになって、店に入り、親父に怒られながら修業しました」。しかし、その半年後、「親父が支店を出して、いきなり『こっちはお前に任せるから好きにやっていい』と言われて。もう不安だらけ。お客さんからはいろいろ文句も言われるし、意地になって頑張りました(笑)」。

続いてのおすすめは、68年間継ぎ足しの秘伝ダレでいただく「レバ」。「パサパサしてないし、臭みも全くない。おいしいっ!」と武藤さん。長女の奈穂子さんによると、「レバが苦手なお客様でも、これは『おいしかった』と言って下さることも多い」とか!

次に登場したのは、「稲スタ炒め」。ニンニクの芽とレバー、玉ネギなどを炒め、パンチある味付けでいただく。武藤さんは、「香りだけで飲めそう」と嬉しそうに口に運び、「おいしい! これはお酒が進む」とご満悦! 料理を考案したのは、店で46年働く従業員の小澤さん。「味付けは企業秘密!」とのことだが、香りに誘われて注文するお客さんも多いそうだ。

〆には驚きの本格「グラタン」を!

実は、ご主人の敬一さんは、20歳で店を任された時から、夢があったという。「店が狭かったから、なんとか大きくしたくて、この一角の土地を買って。さらにその隣も。次の年もまた買って。もう借金地獄に」と笑う。女将の綾子さんも「八百屋で大根買うみたいに、いいよって買ってくるんです。だから、店は、裏にも2棟。全部で300人くらい入れます!」。開業当時はカウンター20席のみだった店が、今や、本館に加えて、はなれが2棟! 300人以上収容可能で、従業員は約30名、串は1日1000本を刺すという、大箱へと変貌を遂げたのだ。

そんな様子をご主人の一番近くで見てきた綾子さんは、23歳でご主人と結婚。60年来の常連さんによると、「女将は、当時、歌手デビュー寸前。デビューしちゃうと人に取られるから、大将は慌てて結婚した」とのこと。ご主人は、綾子さんの「全部に惹かれた」と照れながら告白し、綾子さんは、ご主人は「とにかく働き者」と言う。そして、歌手になる夢をきっぱりと諦め、もつ焼き屋の女将になったことに、「これでよかった」とほほ笑み、きたろうさんは「山口百恵みたいだね」とつぶやくのだった。

ところで、長女の奈穂子さんは、「若い時はこの店で働くのは嫌で、別の仕事をしていました。でも、年齢を重ねるうちに、ちょっとずつ両親の気持ちが分かってきて」と26年前から店を手伝い、両親を支えている。今では、店を継ぐことも、まんざらではない様子で、ご主人も、「本人にやる気があれば!」と嬉しそうに頷いた。

そんな酒場で68年間変わらない「もつ煮込み」が次の料理。「肉の味がしっかりしてる!」ときたろうさん。武藤さんは、「味噌だけど、濃すぎず、軽く食べられる」と大満足だ。常連さんたちに店の魅力を聞くと、「料理の味と店の雰囲気」、「店が大きいのにみんな親切。飲んでて楽しい」と絶賛! ご主人は、「お客さんを大事にして、責任もって料理を出したい。やっぱりお客さんがたくさん入って、バンバン仕事してるのが一番うれしい」と話してくれた。

最後の〆は、「稲グラタン(大)」。「こんなにデカいの初めてだよ」と驚くきたろうさん。武藤さんは、アツアツをいただいて、「あー、おいしい〜」と目を細め、「本当にグラタン! めちゃくちゃグラタン!!」と本格的なグラタンを堪能するのだった。

ご主人にとって、酒場とは、「喜んでもらえる場所。こうやって、毎晩、お客さんに来てもらえるような店が一番良い」と、ほっこり話しながらも、「店をビルにして終わりたいけど、なかなかビルにならないね……」と、夢はまだまだ広がる!

稲垣のオススメおつまみ

68年続くお店の名物「もつ焼き」“かしら(塩)”

「稲垣」のもつ焼きは、4本で1人前。串同士で肉を叩きながら焼くことで塩がまんべんなく馴染むという。噛めば噛むほど口の中に旨さが広がり、味もボリュームも大満足だ。かしら(塩)
1人前4本600円(税込)

68年続くお店の名物「もつ焼き」“レバ(タレ)”

先代の頃から68年間継ぎ足されてきた秘伝のタレでいただく“レバ”。しっとりとしたレバにたっぷりのタレが絡めば最高のおいしさで、レバ嫌いの人からも、「ここのレバは、食べてみたら、おいしかった」と言われることも多いとか!
レバ(タレ)1人前4本600円(税込)

お店オリジナルのスタミナ料理“稲スタ炒め”

豚レバー、玉ネギ、ニンニクの芽、ニンニクを炒め合わせて味付けした一品(味付けは企業秘密)。ニンニクの香りが食欲をそそり、パンチの効いた味付けにお酒が進むこと間違いなし!
稲スタ炒め300円(税込)

【こちらもオススメ】

  • 「しろ(タレ)」1人前4本600円(税込)
  • 「なんこつ唐揚げカレー風味」700円(税込)
  • 「山芋磯辺揚げ」400円(税込)
  • 「ぶり味噌煮」800円(税込)

きたろうさんから、稲垣へ贈る「愛の叫び」

夢を大きく大きく成し遂げる!!
その根源は味にあり

―――きたろう

「もつ焼 稲垣」

住所
営業時間
定休日
東京都墨田区東駒形3-25-4
17:00〜23:00
不定休
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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