東京都墨田区東向島で創業13年
名物のとんかつをはじめ
自慢の絶品料理が楽しめる人気酒場!
鮮魚料理も大人気! 絶品刺身に舌つづみ
東京都墨田区東向島にやってきた、きたろうさんと武藤さん。東武スカイツリーライン・東向島駅から住宅街を歩いて向かった今宵の酒場は、平成24年創業の「かつ信(しん)」だ。「とんかつ」と書いたのぼりが揺れる入り口に、「本当に酒場!?」と驚きながら中へ入ると、店内は清潔感のある落ち着いた雰囲気。ご主人の野地信行さん(48歳)に迎えられ、さっそくふたりは、焼酎ハイボールで「今宵に乾杯!」
最初のおすすめは、「刺身3点盛」。この日は、アジ、中トロ、カンパチ。「アジ好きなんだよ!」と食したきたろうさんは、「旨い!」と唸り、長崎県五島列島産のアジと聞いて、「そりゃ、旨いわけだ」と納得するばかり。武藤さんも、「う〜ん、中トロもおいしい! カンパチもねっとりとした食感でおいしい〜」とたまらない様子だ。
店は創業14年目。墨田区・東向島で生まれ育ったご主人は、調理師専門学校を卒業後、都内のとんかつ店で修業を始め、その後、和食店、懐石料理店、洋食店、酒場、寿司店と様々なジャンルの飲食店で15年間もの料理修業を重ねたという。そして、「両親の面倒をみるため」地元に戻ると、平成24年、35歳で「かつ信」を開業したのだ。とんかつをメインにしたのは、「まず僕がとんかつが好きだし、とんかつを嫌いな人はあまりいないんじゃないかと思って」。それでも、専門店ではなく酒場なのはご主人のこだわり。「数人で来た時に、誰も食べたいものを妥協しなくて済むように(笑)。居酒屋やファミレスのような感覚で来てもらえたら」と話し、「店名は、とんかつの『かつ』と信行の『信』で『かつしん』。勝新太郎さんの呼び名と同じだから覚えやすいでしょ!」と楽しそうに教えてくれた。
次のおすすめは、「もつ煮込み」。開業時から継ぎ足しの煮込みは、こっくりとした味噌ベース。武藤さんは、「具材全部が口の中でほろほろと崩れていく〜」とうっとりしながら、「すごく煮込んでいて濃いめのお味噌なんですが、くどくなくて食べやすいし、上品!」と舌つづみをうった。
店を始めた当初、「初日はご祝儀のように知り合いが来てくれたんですが、翌日からピタッと止まって。でも、地元の同級生がここで宴会をしてくれてから、どんどんとお客さんが増えていった」と明かす。大丈夫と思えるまでは7年くらいかかったそうで、「常に不安なんですよ。もしかしたら、明日、お客さんゼロかもしれないってね」と言い、きたろうさんは、「大変な商売だね……」とつぶやいた。
こだわりが詰まった名物「上ヒレかつ」!
続いていただくのは、「しらこの天ぷら」。「うれしいなぁ〜」と食したきたろうさん、「うんまいっ!」と至福の表情を浮かべ、武藤さんも「外はサクフワで中はトロトロ。チューハイが進む!」とゴクゴク。ご主人いわく、「火加減がすごく大事。ちょっと髙いと破裂しちゃう」と、油の温度を調整しながら丁寧に揚げ、こだわりのフランス産塩を添えて提供する。そして「その日、市場でどんな魚と出会うかによって、調理法も変えます。だからメニューは日替わりが多い」と話すご主人の充実した表情に、「なんだか仕事が楽しそうだね!」と頷き、とんかつだけでなく新鮮な魚介料理も人気なことに納得するのだった。
ここで、「生シラスとタコとホタテのネギポン酢」が登場! 使用しているのは、「ほとんど市場に並ばない」という静岡県産の生シラス。そのおいしさに「苦みもなく、さっぱりしていておいしい!」と武藤さんは大満足!
店を辞めようと思ったこともあるというご主人だが、「常連さんたちが集まる場所を自分の勝手で無くすのは申し訳ない。それなら、休みをとって旅行したり、リフレッシュしたりして、また営業すればいい」。先日も台湾に旅行したそうで、新しい料理のアイデアも浮かんだのだとか。そして、今後は「世界各国にお店を持って、僕は自家用ジェットで毎日いろんな店に飛んでいくんです!」と大きな夢を語り、きたろうさんは「いいよね! 夢なんだから!」。
最後の〆は、一番人気の「上ヒレかつ」。ピンク色に輝くヒレかつに、「これは絶対おいしいやつ!」と大興奮のふたり。ご主人お薦めの食べ方は、「まずは何もつけずに、次に塩で、最後はお好みでソースを」とのこと。武藤さんは一口食べて、「お肉が柔らか〜い! お肉自体がすっごくおいしい」とうっとり。「ヒレ一本からこの部位は一人前くらいしか取れない。牛肉でいうシャトーブリアンのような部分です」とご主人は胸を張り、「油で約3分ほど揚げてから半分に切り、切った部分をフライパンの上にのせて、オーブンで焼き上げる。そうすることで中の旨みが逃げず、このひと手間でおいしくなる」と、こだわりを熱く語ってくれた。
「おいしくなければ意味がない。やっぱり地元に恩返しをしていきたい」と言うご主人。酒場とは「出会いの場所。いろんな方と仲良くなれるし、いろんな方向に広がっていくので!」と満面の笑みを浮かべた。