BS-TBS「〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場」 毎週土曜よる6:00〜6:30 BS-TBS 2015/12/12放送 #77 スマイリー城

人生、泣き笑いの波乱万丈 結果、たどり着いた酒場は笑顔に満ちあふれていた!
驚きの焼き鳥スタイルに興奮!

「スマイリー城って、なんなんだよ」と、看板を見たきたろうさんが絶句。住宅街の練馬区石神井で、ひときわ目立つ酒場を切り盛りするのは、ご主人の櫛田幸穂さん、女将の敬子さん、そして息子で店長の干城さん。席に座ったきたろうさんが、窓の外の夕闇迫る景色を見て「まさに夕焼け酒場だね。いい感じだよぉ。じゃあ、今宵に乾杯!」と焼酎ハイボールをグビッ。いつになくハイテンションなのにはワケがある。テーブルにドーンと据えられた焼き台だ。「うちはセルフでもって、自分で串を焼いてもらいます」というご主人に「おお、いいじゃん!素晴らしいじゃん」と、きたろうさんはノリノリ。「遊び心があるでしょ。お店が混んできますとなかなか時間がかかって、串が出てこないわけですよ。そうしたら気の短いお客さんが“自分で焼くから持ってこいよ”と、なったわけなんですよ」。焼き台に火が入って準備万端。さぁ、何を焼く!

登場したのはステーキ串とスタミナ串、ピーマンチーズ串の3本。「これをまずピタッとくっつくように焼き台に置いて、塩を振ってください。薄塩でね」と、ご主人の指導を受け、焼き上がりを待つ2人。「待ち遠しい、じっと見ちゃう」という西島さんの気持ちもよく分かる。ジリジリ焼ける様をみて、食べ時を推し測る楽しさは、ほかでは味わえない。ハラミのステーキ串を頬張り「焼き加減最高!焼きたてを食べられるの贅沢ですねぇ」と西島さん。ニンニクと鶏モモのスタミナ串は、ニンニクのパンチが強烈。「これは秀逸、ウマイ!で、このピーマンチーズがまた、すごいボリューム」と、きたろうさんの食欲が止まらない。「お客さんが焼くわけですから、新鮮なものを出さないとね。そこに気を使わなくちゃいけない」というご主人。素人でも、焼き上がりはまだかと見つめれば、自然と素材の良し悪しが分かるというもの。それだけに素材に嘘はつけない。

さらに驚くタレ焼きのスタイル

ご主人の経歴を訊くと、これが波乱万丈。女将の敬子さんと学生結婚し、大手自動車メーカーに就職後、28歳で独立。中古車販売の会社を起業するも倒産し、その後カラオケ店経営を経て「株式会社スマイリー城」にいたる。「10円のコッペパンを、泣きながら夫婦で2つに分けて食べたこともありましたよ。そういう時代を忘れちゃいかんって“スマイリー”なんですよ」。きたろうさんが女将に「人生振り返って、ほかの男性の方が良かったと思わない?」と訊くと、「まだ振り返るまで行かないですね。この店に一生懸命で」。照れる女将にきたろうさんが「もう振り返った方がいいんじゃない?」と大笑い。そんな女将の自慢の一品が「牛すじ煮込み」。58歳で酒場を始め、試行錯誤して作り上げたその味に「本当、柔らかくてうまい」「ちょっとすき焼き風で美味しいです」と、2人は大満足。その感想に、しらっと「愛情がいっぱい加わってますから」と言ってノロケるご主人。只者ではない。

最後に“これだけは食べて帰れのメニュー”をお願いすると、「ねぎまと鳥レバーをタレで」とご主人。そして登場したのはジョッキに入ったタレ。「串が焼けたらタレに付けて。タレが温まるくらいまで、また火に戻して」と、ご主人の指導を受けて焼いてみる。「う〜ん見事。焼け方が丁度いい」と、またまた自画自賛の西島さんに、「抜群!やっぱ焼き鳥はねぎまだよね」と、これまた絶賛のきたろうさん。“ご主人にとっての酒場とは?”を訊くと「お客さんを喜ばせる場所。笑顔で来て笑顔で帰る。“うまかったよ、また来るよ”ってね」と、即答するご主人。しかし、なによりご主人が一番仕事を楽しんでるようだ。その証拠に、西島さんに手を差し出し「じゃあ握手、今度は一人でおいで」とニッコリ。波乱万丈、齢80のご主人、やっぱり只者じゃないのだ。

スマイリー城の流儀
その壱

炭は高温で長持ちし煙も出にくい備長炭を使用。牛ステーキ(ハラミ)200円、スタミナ串120円、ピーマンチーズ串200円(各1本・税別)
その弐

お客が自分で見て焼くスタイルのため、素材の新鮮さに妥協できない。
その参

数々の試練を乗り越え、時にはパン1つを分け合うような暮らしも経験した夫婦だからこその人生訓。
その四

美味しいと聞いた店を訪ねて食べ、作り方を教えてもらい、味に磨きをかけた一品。牛スジ煮込み440円(税別)
その五

タレ焼きをお願いすると、開業当時から23年間継ぎ足されているタレが、ジョッキに入って登場する。鶏レバー140円、ももねぎま140円(各1本・税別)
きたろうさんから、スマイリー城へ贈る「愛の叫び」 後ろを振り返らない80才夫婦かっこいい———きたろう
「スマイリー城」
住所
電話
営業時間
定休日
東京都練馬区石神井町2−9−13
03-3995-3689
16:00〜24:00
日曜
  • ※ 掲載情報は番組放送時の内容となります。

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