「焼酎ハイボール」酒場を巡る旅
もつ焼き 豚星

城南地区に「下町のシャンパン」を
伝導するニューウェーブもつ焼き店

最近は“チューハイ”の語源を知らない人も多いようだが、「焼酎ハイボール」のことである。昭和20年代、東京下町の大衆酒場で、庶民でも手が届きやすい酒、焼酎を飲みやすくするために、店主が炭酸水などで割ったことが始まりだと言われている。

東急目黒線・武蔵小山駅から伸びる東京一長いアーケード商店街・パルムの一角に、人気酒場「もつ焼き 豚星」はある。2011年にスナック街に小さな店を開き、2016年、駅前の再開発に伴い現在地に移転再オープンした。店主の地じ頭とう江え喜き与よ佳かさんは会社勤めの傍ら、大好きな酒場を自分で開く夢を追い、28歳で叶えた。現在は2児の母となり、店の裏方に徹している。

当店のウリは城南地区では珍しい「焼酎ハイボール」だ。喜与佳さんは葛飾区の老舗で初めて焼酎ハイボールを知って「何この美味しさ!? 下町のシャンパンじゃん!」と惚れ込み、店を持ったら必ずメニュー化すると決めていた。「辛口で潔い旨さ。宝焼酎を活かしたしっかりした飲み応えが、香ばしくてジューシーなもつ焼きと合うんだよ」とマッキー牧元さんもご満悦だ。

看板商品のもつ焼きも工夫に満ちている。シロとアブラは茹でてからこんがり焼くことで、シロは鰻の蒲焼のような豊潤な味わいに。アブラはまるで上質な角煮だ。網脂を巻くのではなく繊細に挟んだアミチレやアミレバーは、口中に弾ける旨味がたまらない。マッシュしたポテトサラダはクリーミーで、刻んだいぶりがっこがいい働きをする。「喜んでほしいという気持ちが料理にも焼酎ハイボールにも詰まっている。大衆酒場への熱い想いをのびのびと体現した、これからのもつ焼き界を引っ張っていく一軒だね」

旬野菜のフォンデュータカマンベール等のチーズに、倍量の牛乳、卵黄を加え、弱火で熱しながら混ぜる。小麦粉と塩を適宜加えてトロっとしたらソースが完成。素揚げ、グリル、ボイルしたお好みの野菜につければ、スッキリ辛口の「焼酎ハイボール」と相性抜群の良き伴走者に!

もつ焼き 豚星
鮮度抜群のもつ焼きと、イタリアン出身の地頭江孟さん(喜与佳さんのご主人)が作る一品料理が楽しめる。すぐ近くの姉妹店「梅星」から鰻串の取り寄せもOK
東京都品川区小山4-3-6
03-3787-1224
17:00〜23:30、土日16:00〜23:30
月曜

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