「焼酎ハイボール」酒場を巡る旅
立呑酒飯 えいちや

期待の上ゆく絶品つまみの数々に
「焼酎ハイボール」が止まらない!!

最近は“チューハイ”の語源を知らない人も多いようだが、「焼酎ハイボール」のことである。昭和20年代、東京下町の大衆酒場で、庶民でも手が届きやすい酒、焼酎を飲みやすくするために、店主が炭酸水などで割ったことが始まりと言われている。

東十条駅南口の坂下で、まもなく開業一周年を迎える人気店が「立呑酒飯 えいちや」。高知出身の長屋弘亮さんが切り盛りする立ち呑み屋である。驚くのはつまみの数。30種にも及ぶ多彩なメニューを、毎日ひとりで手作りしている。「このポテサラ、クリームチーズが隠し味ですか。深みある旨さで、きめ細かい炭酸の焼酎ハイボールによく合うね」とマッキー牧元さんも唸る。「ヒガジュウ坂下ボール」と名付けられた焼酎ハイボールは、キリリと辛口ながら、ほのかに感じる甘味がアクセント。料理との相性も抜群だ。

音楽で一旗上げようと上京した長屋さんは、酒屋や配送の仕事をしながらバンド活動に打ち込んだが、夢は破れた。そんな中、趣味で立ち呑み屋を巡っているうちに、未経験の飲食の道へ誘われ、今やこうして一国一城の主となった。

丁寧に手作りされる料理は、酒場巡りで盗んだ技と、独学で練り上げられたものばかり。そのどれもがめっぽう旨い。「名物の煮込みはモツだけでなく牛スジも使って、澄んだスープときた。干し椎茸と昆布の出汁が効いてめちゃくちゃ旨い! そしてこの神経〆の真ホッケなんて、立ち呑みでお目にかかれるとは思わなかったよ」とマッキーさんの箸は止まらず、杯も重なる。

BGMは立ち呑みでは珍しい海外のロックが中心。長屋さんのたぎるロック魂は酒場というステージで花開き、呑兵衛たちを痺れさせている。

とろとろニラ玉溶き卵に顆粒のいりこだしと昆布だし、めんつゆ、塩コショウ適量と水少々を加えてよく混ぜ、あく取りなどで濾す。熱したミニスキレットに多めの油をひき、ざく切りのニラ、卵液を入れ、中火でふっくらと焼けば、スッキリ辛口の「焼酎ハイボール」と最強コンビ!

立呑酒飯 えいちや
膨大なメニューはどれも店主の手作り。名物の煮込みから鮮魚のお造り、揚げ物まで、ひと手間かけた魅惑のつまみが豊富に揃う
東京都北区東十条2-5-6
03-6845-7791
16:00〜24:00
不定休

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